10 洞窟探検
目の前の洞窟に入る
「入り口は自然の洞窟か···。しかし、奥からなんか嫌~な感じがするんだよね~」
洞窟入り口付近を調べながらを奥へと進む
「ん~···。多分ダンジョン化し始めかな?濃い魔素が溜まっていそうな空気だね」
重苦しくて纏わりつく感覚を肌に感じながらも奥へと向かうと、目の前には高さ6mはありそうな銅の様な色をした両開きの扉が鎮座していた
「扉の材質と大きさから推測すると『D級』のダンジョンかな?」
ダンジョンの難易度は入り口の扉の材質と大きさで判断されていて、『銅の扉』は『最低でもD級の冒険者がパーティーを組んで入る事』を推奨されている
勿論D級以下でも入れるが、はっきり言って自殺行為だったりする
ギルドも余計な犠牲を出さない為に注意·警告·指導をしているが、無視(無茶)をして入る者も少なくはない
ダンジョンは金になる素材·鉱石·薬草·宝箱等があり、『無事に持ち帰れば一生遊んで暮らせる』程の成果がある『一攫千金』の場所なのだ
「ん~···この扉だけでも持って帰れば、それなりのお金になりそうだな···。それに、発見報告の証明になるから···外すか~」
ムトウは格納庫からノミとハンマーを取り出し、扉の取り外しを開始する
普通ダンジョンの壁はノミ程度では削れはしないが、ムトウは壁にノミを当ててハンマーで叩き、扉の周りを破壊して行く
「ダンジョンの壁は硬いけど、扉との接触部分は比較的弱いんだよね~」
扉の上部は格納庫から足場を出して作業する徹底ぶりだ
ムトウなら足場無しでも何とか(隙間に手を入れて引き剥がす)できるが、崩落をなるべく防ぐ為に足場を出した様だ
しかし···この男の『格納庫』にはいったい何が入っているのだろう?
しかも、外された扉は暫くすると再生するので、ムトウにとっては『手軽に手に入る高純度の鉱物』扱いされている
扉解体から15分後···扉は綺麗になくなっていた
超高速で扉を外して、格納庫に収納した様だ
「よし!扉回収も済んだ事だし、テントに戻ろうかな」
ムトウはダンジョン内を確認する事なく洞窟を出ると、外は夕暮れ時になっている
「今から池(キャンプ地)に戻れば、調度いい時間だね」
一応この場所に目印をつけて池へと向かう
そして、洞窟の奥のダンジョンは静かに扉の再生を始めるのであった
「たっだいまぁ。さっそく熊を引き上げようか」
池に着いたムトウは親狼に軽く挨拶をして、熊を引き上げる為にロープを引く
狩った肉を池に沈める時は、引き上げる用にロープを結い、太い木に固定してから肉をロープで縛って池に沈める
そして肉が十二分に冷えたらロープを引き、肉を池から引き上げるのだ
「今夜の夕飯は腕だけでいいな。これだけで皆お腹いっぱいになるだろう」
丸太の様な腕4本を引き上げ、皮剥ぎ作業に入る
解体用ナイフが油でテラテラになり、切れ味が鈍る度に拭って皮を剥ぐを繰り返す
そして全ての腕の解体が終了すると、今度は夕食作りに取りかかる
「やっと皮剥ぎ終わったよ。油多すぎだろ!?冬眠前でもここまで肥えないよ?」
分厚過ぎる油を切り落とし、肉を切り落とす
腕でこの手間だと胴体はどれだけ
大変なのだろう···
胴体はギルドに持っていって解体頼もうかな···
これだけでかいから熊肉の需要も少しは満たせるだろう
「よし!胴体はギルドで解体してもらおう!!」
胴体の解体をギルドに任せる事にしたムトウは熊鍋の準備を始める
因みに、狼親子には腕を一本丸々あげたら、尻尾が高速で振られていたよ
た~んとお食べ?




