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尖閣諸島の油田について

【尖閣大油田全体地図】


挿絵(By みてみん)


 まずは前振りのお話をして参ります。


 今回のお題は「尖閣諸島の油田」。

 そう、日本に有望な油田を与えてみようという事です。

 ですが、いつも第二次世界大戦を目標に歴史改変しても芸がないので、今回は戦後に焦点を絞ってみたいと思います。



 さて、尖閣諸島近海の海底には、大量の石油が眠っていると言われます。最初の調査では、なんと1095億バーレル。

 この量は、イラクの原油の推定埋蔵量に匹敵するそうです。2012年上半期の平均的な価格だど1バレル7000円ぐらいなので、なんと700兆円分という皮算用が出てきます。今の日本の借金を、ほとんど返却できてしまう金額ですね(笑)


 もっとも、現在の推定では32億バレル(約4億5000万トン)程度とも言われているそうです。恐らく後者が、実際の数字に近いと思われます。そして大陸棚辺りとはいえ海底油田のため、採掘が難しい可能性も十分に存在します。

 逆に正確な調査をすれば、もっと多くの石油や天然ガスが発見できると言われることもありますが、我々の世界の事は未知数なので少し横に置いて起きましょう。



 というわけで、平行世界のお話です。


 地球のちょっとした地殻変動の変化により、尖閣諸島がもう少し高く隆起していたらどうでしょうか。地形変化の形や時期などによって、石油や天然ガスの埋蔵量が最初の推定値近く存在できる可能性も出てきますし、なにより採掘が地上から行える可能性が出てきます。

 特に初期の採掘が地上から出来れば、最初にこの地を占めた人々の利益は図り知れません。


 というわけで、この世界の尖閣諸島は、奄美大島や沖縄本島ぐらいの大きさに隆起していたと想定してみたいと思います。

 石油の埋蔵量も、初期の想定通り約1100億バレルとしましょう。南シナ海には、この二倍の量の石油や天然ガスが眠っているそうですから、あっても別にいいでしょう。


 とはいえ、ダントツで世界最大のガワール油田が800億バレル、第二位のブルガン油田が600億バレルなので、一カ所で1000億バレルだと少し数字が大きすぎます。

 このため、油田は密集しながらも数カ所に分かれていることにしましょう。それでも一つ一つの油田が100億バレル級となるだろうから、世界最大級の油田であることに違いはないでしょう。


 ちなみに、1100億バレルはトンに直すと約150億トン(※1バレル159リットル。比重0.85で計算。)。21世紀初頭での日本の年間石油消費量は原発が盛んだった頃で2億トン、それ以外の期間と東日本大震災後が2億5000万トン程度だそうですから、2億トンとするとざっと75年分になります。


 なお、戦前にこの大油田が存在したら、少なくとも日本の近代史が大きく変化するので、今回は油田の発見もしくは採掘は「戦後」世界を見てみたいと思います。


 つまり今回の時間犯罪の主題は、高度経済成長時代以後の変化にもあると思っていただければ良いかと思います。何しろ、史実通りの戦争が行われた場合、沖縄返還は1972年ですからね。



 なお、尖閣諸島の名称ですが、日本人(琉球人?)が古くから住んでいたら尖閣の名になる可能性は低いのですが、今回はそのまま尖閣の名で進めたいと思います。



 それでは、少しばかり虚構の世界に旅立ちましょう。

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