今度こそプロポーズだ!-2
毎日3回、7:00、11:00、16:00に更新します。アルファポリスさま、カクヨムさまにも投稿中。アルファポリスさまでは、数話分先行して更新しています。
「そ、そうなのか??」
ローレンスは困惑して顎に手をあてる。義姉たちとの話を詳しく聞いた今、シンデレラが彼女たちをかばっているとは思えなくなった。きっと仲が良いと言うのは真実なのだろう。だが、それだと先ほどの居間での惨劇とは食い違う。
「しかし先ほどのアデラ嬢は、その、あなたを、悪く言っていたのだが」
言いにくそうなローレンスの言葉に、「そうですか?」と首をかしげるシンデレラ。
「なら、それは何か理由があったんですわ」
アデラがわざと自分を悪く言う理由はなんだろう?シンデレラはローレンスに尋ねる。
「あの、なぜ我が家にいらっしゃったのか、お伺いしても?」
「ああ、私はそのガラスの靴の持ち主に、結婚を申し込みに来たのだ」
「ええ!?」
シンデレラは驚き、そしてすぐに頭のてっぺんから足先まで真っ赤になった。
ラリーさまが私に結婚の申し込みを!?
突然の告白にシンデレラは混乱する。心臓がバクバクしてどうにかなりそうだ。ラリーに恋心を抱いていたのは確かだが、まさかいきなり結婚の話になるとは思わなかった。「でも」と、シンデレラは混乱しながらも考える。
私もちゃんと将来について考えないといけないのよね。
周囲や目の前のことを優先させて、これまで自分の将来について深く考えてこなかった。しかし、そのことがアデラを追い詰めていたのだ。自分が幸せにならないと周りの人も幸せになれないのだと、今は思っている。
そんなことを考えていたシンデレラの前に、ローレンスが跪いた。
「シンデレラ、どうか私と結婚してくれ!一生大切にすると誓う、ふたりで幸せになろう」
「え!あ、あ・・・」
まるで王子さまのようなラリーに鼓動はますます早まり、シンデレラはまともな言葉が出ない。爆発してしまいそうな心臓を抑えながら、彼女はようやく言った。
「ま、まってください、ラリーさま」
「断らないでくれ!私に不足があるならどんな努力でもする。あなたの願いはなんでも叶えよう」
王子が「なんでも願いを叶える」などと、ディランがいたら殴って気絶させてでも止めるセリフだが、残念ながら彼は今ここにいない。
なんでも?
ローレンスの懇願するような眼差しを受けながら、シンデレラは思った。アデラとアルバートを結婚させるには誰かの後ろ盾がいる、と。
「ラリーさま、でしたらお願いがあります」
シンデレラは救いを求めるようにローレンスに手を伸ばした。
なんだか利用するようで心苦しいけれど、アデラお姉さまのことが解決できなかったら、私も結婚できないしね。
そうしてシンデレラは、アデラとアルバートの恋のこと、サンドラの結婚とアデラの婿取りの話など、自分ひとりではどうにもできない悩みごとのすべてを打ち明けた。




