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今度こそプロポーズだ!-1

毎日3回、7:00、11:00、16:00に更新します。アルファポリスさま、カクヨムさまにも投稿中。アルファポリスさまでは、数話分先行して更新しています。

シンデレラの居所はすぐに知れた。案内役にと連れ出したセバスが白状したのだ。


「お嬢さまは心の清い優しいお方です!ど、どうか、ご無体なことはなさらないでください」


必死に訴える老執事に、ローレンスは優しく言葉をかけた。


「心配するな、私は彼女をこの惨状から救いに来たのだ」


決して悪いようにはしないと誓う王子の言葉にセバスは縋った。今のままではいつかサンドラにひどい目にあわされると、ずっと心配していたのだ。  


「シンデレラお嬢さまは森におられます」


森に入っていくローレンス一行を見送り、セバスは深々と頭を下げた。



美しき乙女の歌声


空に広がりて大地を清めん・・・



屋敷から続いている森の小道をたどっていくと、美しい歌声が聞こえてきた。その声に導かれるようにして、ローレンスは切り株に座るシンデレラのもとにたどり着く。


初めて会ったときのように、彼女の周りには多くの動物たちが集まっていた。意識してよく見れば、森の緑はモリモリと伸びていて、生命力にあふれている。ローレンスは騎士たちに少し下がるように命じた。


「やあ、今日はウグイスは捕まえないのかい?」


「ラリーさま!」


振り向いたシンデレラの瞳が、想い人の姿を映して喜びで輝く。だがローレンスのからかいの言葉に、すぐに顔を赤らめてうつむいた。


「狩りはしないことになりましたの、家の皆が反対するものですから」


「そうか、先ほどあなたの家族に会ってきたよ」


「もしかして王宮からの使者というのは、ラリーさまだったのですか?」


シンデレラはサンドラに、「王宮の使者が来たから森へお行き!」と追いやられていたのだ。王宮の使者を務めるくらいだから、やはり彼は地位のある人なのだろう。


「うーん、そうだな。シンデレラ嬢、まずはこれをあなたに返そう」


ローレンスは質問には答えず、絹の布でつつんだガラスの靴をシンデレラに差し出した。シンデレラは立ち上がってそれを受け取る。


「ありがとうございます!これは母の形見なんです」


傷ひとつついていない靴に、シンデレラはホッと胸をなでおろした。


「ヴェル伯爵家の家宝なのだろう?」


「ご存じだったのですね」


「ああ、あなたの血筋のことも、この家での扱いも知っている。先ほども男爵とアデラという姉に会ってきたが、ひどいものだな!」


ローレンスの腹立たし気なようすに、シンデレラは慌てる。


「いえ、ラリーさま。この前から何か誤解があるようなのですが」


シンデレラはあらためて話した。自分は虐げられてなどはおらず、全部自分の決断でやっていること。サンドラはともかく、アデラとバーサとは仲が良く、協力して生活していること。舞踏会に着て行ったドレスのことや、引きこもりのバーサが勇気を出して御者をしてくれたことも話した。


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