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シンデレラ救出作戦会議

毎日3回、7:00、11:00、16:00に更新します。アルファポリスさま、カクヨムさまにも投稿中。アルファポリスさまでは、数話分先行して更新しています。

「我々が心配していた通り、シンデレラは継母から虐待を受けているようだ」


ローレンスの言葉に、ディランは「やはり」と深くうなずいた。


「だけど彼女は必死で否定していた。心の優しい娘なのだ」


ろくでもない家族をかばうシンデレラの姿を思い出し、ローレンスは顔をゆがめる。こうしている今も、彼女が男爵家でこき使われていると思うと、居ても立っても居られない気分だ。


「もう無理やりにでも家から引き離してしまおうか?よし、ちょっと父上に会ってくる!」


父である国王を説得し、シンデレラとの婚姻を命令してもらえば、男爵家に断ることはできない。


「お待ちください、殿下。ご結婚なさるのに国王陛下の許可は当然必要ですが、今のままではあのアスター男爵が得をしてしまいます」


立ち上がって今にも出ていきそうなローレンスを、ディランは慌てて止める。


「シンデレラ嬢を妃に迎えるのなら、アスター家の爵位を上げねば恰好がつきません。おそらく領地も下賜されることになるでしょう」


何かしらの理由をつけて実家の爵位を上げ、体裁を整えてから妃に迎えるのはよくある手だ。でもそうなったら、あのアスター男爵は棚からぼた餅だ。


「うむ、それもちょっと納得いかないな」


ローレンスは椅子に座りなおし、顎に手をあてる。アスター男爵の唯一の実子を迫害し、自分たちばかりが甘い蜜を吸う者が、さらに良い目をみることになる。


「シンデレラ嬢が妃になればさらに調子に乗り、いろいろ口出ししてくる可能性もあります」


「確かに、散財ばかりする愚か者が妃の母では、何かと都合が悪い」


ここでディランはメガネをくいっ!とあげた。


「ですので殿下、あのアスター男爵を排除してしまいましょう!」


「だがそう簡単にはいかないだろう?どうするつもりだ?」


ローレンスは前のめりになってディランに問う。継子いじめは許されないことだが、それを取り締まるような法律はスットコランド王国にはない。せいぜいが叱る程度で、爵位を奪うほどの罪にはならないのだ。


「実は昨夜、アスター男爵とイイデンナ伯爵が『良い仲』であるのを目撃しまして」


「なに!?あのハブリー・イイデンナ伯爵か?」


ローレンスは驚いて目を見開く。だが、「それもあるか」とすぐに納得した。責任を負わずに散財を繰り返すところなど、ふたりともよく似ている。性格が似ていれば、気も合うのではないだろうか?


「そこで、この状況を利用して彼を・・・」


自分の考えた作戦を話すディランの顔には「悪い笑み」が浮かんでいる。ふたりは相談を終えると、それぞれが会うべき人に会うべく席を立った。


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