第23話 誓いのキス
放課後、井村屋先輩と会うことなく俺は校門を抜けた。
その先には瑠海の車が。
「やっほ、隼くん」
「迎えてに来てくれたんだ」
「うん。これからも毎日迎えに来る」
「それは嬉しいな」
感謝しつつも俺は助手席へ乗り込んだ。
「今日は学校だった?」
「……普通だったよ」
いや、普通ではないな。
井村屋先輩のことがあった。
これを正直に言うべきだと俺は感じていた。
「ん、なんかあった?」
「そ、それは……」
もう嘘はつきたくない。
「実は学校の先輩から言い寄られていて」
「えっ……」
驚いて急ブレーキを掛ける瑠海。危うく前の車と衝突するところだった。……あっぶな!
「ちょ、瑠海」
「ご、ごめん……でも、そんな……」
「大丈夫。恋仲とか、そういうのにはなっていないから」
「そ、そっか。でも、ビックリだな」
「しかも、千城の元彼女らしいです」
「えっ!?」
また急ブレーキで止める瑠海。危ないって。
「詳しく話すから公園とかで止めてくれ」
「わ、分かった。ごめんね」
近場の公園へ向かい、駐車場へ停めてもらった。
それから俺は井村屋先輩のことを詳しく話した。
「――というわけなんです」
「そうなんだ。千城の元彼女で……今は隼くんを狙っているんだね」
「そんな落ち込まないで、瑠海。確かに、俺と先輩はそんな感じになっているけど、俺は心は決まっている」
そうだ、もう瑠海だけを愛すると。
妹にすると心に誓った。
これ以上はいらない。
「隼くん……」
「瑠海、俺は……」
そっと瑠海の頬に触れ、俺はそのまま唇を奪った。
時間を忘れ、ひたすら瑠海とキスを交わす。
「嬉しい、隼くん」
「これが俺の気持ちだよ」
――帰宅後、更に俺は瑠海を求めた。
服を脱がせ、玄関で愛し合った。
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クラスメイトの美少女と無人島に流された件
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