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反撃の狼煙

 「ぐがぁぁぁあぁ!

 お・・・俺の腕がああぁぁぁ!!!!」

 右腕を失ったバルクは起こった現状を受け入れる間もなく、怒りで体全身が赤くなり、それは理性を失っているものであった。



 「許せねえぞお!

 誰だああ!

 こんな卑劣なことしやがった奴はああ!

 出てこいやああ!!」

 バルクは体全身を使って、周囲を破壊しながら暴れだした。



 腕の太さがルスターの三倍はあろうかというバルクの暴れだした左腕を利き腕一つで軽々しく掴み、バルクに目線をやった。

 「ふぅ、ちょっとは落ち着け、お間抜け君。

 その相手は目の前にいるだろ?」 

 平和な時代に育ったルスターは、この世界において、人間含め全ての種族に手をかけたことはなかったが、不思議とそれは自然に体に馴染んでいた。


 

 ティンクに手をかけられそうになり、一瞬自我を失いそうになった自分が咄嗟に出した一撃だったのだろう。

 相手を傷つけた自身の手を見つめながらルスターは冷静にそう分析するに至った。



 「ぐぐぅう!

 貴様かあ!

 人魚ではないな!

 何者だあ!」

 バルクはルスターの右腕を力の赴くままに無造作に振り払った。


 

 「俺はこの船に用があって乗せてもらっているただの人間だ。

 用ってのはあんたらオーク族に聞きたいことがあって出向く途中だった。

 だが、幸運なことにあんたらからお迎えしてくれるとは思ってなかったよ。」




 「ぐぬぅぅ!

 お前らランク協会の手のものかぁ!!!

 こんな早く俺らの縄張りを荒らしに来やがるとはよぉ・・・

 だが、ランク協会の奴等が来た所で立場は俺たちが逆転してんだ。

 恐れることは微塵もない!」

 怒りで逆立った赤身を帯びたバルクの肌は少し冷静さを取り戻したのか、緑へと戻りつつあった。 



 「巨漢の癖に何をブツブツ言ってるんだ。

 ランク協会?

 俺はそんな者は知らないし、興味もない。

 今興味があるのはこの世界がどう変わったかってことだ。



 ・・・だが、話の内容からしてやはり、あんたらは俺が知りたいことを少なからず知ってるようだな。」



 「知ろうが知るまいが関係ない!

 俺を怒らせた以上、お前には死以外選択肢はないのだぁ!!」



 (・・・とは言え、右腕は後で捕まえる人魚の野郎共に修復させてやるとしても、こいつと今片腕でやるのは分が悪い。

 俺の片腕を一瞬で獲っていった奴だ。

 こいつの言う通り、ランク協会の奴等ではない可能性が高い。

そして、こいつのランクはおそらくDかE級。

 ・・・どこまで覚醒してやがるのか。)



 「お前、D級かE級かぁ?

 なら、俺達に逆らわない方がいいぜぇぇ!

 何故なら俺たちはB級、A級の力を手に入れているんだからなああ!!」 



 「教える必要はない。

 分からないか?



 ティンクにはいい夢を見て何事もなかったように目を覚まして欲しいんだ。

 それにはお前達が邪魔だ。」

 そういうとルスターは鉾を地面に突き刺し、右腕をパーにしながら地面に打ち付けた。



 スキル発動

『廻陽サルベージ』

 効果: 精神を一点に集中することにより、自身の防御力と引き換えに攻撃力・素速さ・精神力・クリティカル率を一時的に飛躍的に向上させる。

 持続時間: 10秒

 クールタイム: 60秒



 「一つ教えてやる。

 ・・・怒りでどうにかなりそうなのは俺の方ということだ!!!!」

 そういうとルスターの赤い瞳の中に細長い縦の鋭い猫のような瞳孔が姿を現した。

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