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登場

「くっ

 船長をお守りしろ!」

先ほどの咆哮により傷を負った護衛人魚達だが、ラッカの前に立ち、防御スキルを発動し、鉾先をバルクに向けた。



 「雑魚どもは引っ込んでろ!

 グククッ 

 焦らねえでも、こいつの後にはお前らも言いなりのペット行きだ」

 バルクは肩にかかった鎖を鞭のように横に打ち鳴らし、人魚達は、横の物資に叩きつけられ、頭からは血が流れ、気を失った。



 「おっとっと!

 手が滑っちまったな!

 まあ、教育ってのは最初が肝心だ!

 こいつらもちっとは身分ってのをわきまえたろ!

 グハハッ」

 


 「さて、と

 あと残ってるのはビビりの人魚ちゃん一匹だけか!

 」 

 バルクの眼前にはルッカを庇うように抱きしめたティンクが恐怖で体が硬直しながらも、目線はバルクを睨みつけていた。 



 「グックック

 興奮するぜ、その目!

 こういう奴を跪かせるのが最高にエクスタシーなんだよ!」

 そういうとティンクに近づき顔に緑色の息を吹きかけた。



 「こういうことがいつか起こるんだって、覚悟して村を出たんだ。

 ・・・私にだって、

 私にだって、出来ることがある!」

 硬直した体を奮い立たせてティンクはルッカの鉾を持ち、天に翳した。



 スキル発動

 『バリア』

 効果: 指定した相手の体に青い球体のバリアを貼る。 それにより、一定回数の攻撃を完全ではないが防ぐことが出来る。


 持続時間: 30秒

 クールタイム: 60秒



 青く光り輝いた球体はティンクを守り、ティンクの緑の瞳はスキルにより鈍く青い光を放っていた。



 「グヘヘ

 お前のことがさらに気にいった!

 代わりに、いいことを教えてやるよ。

 守ってるだけじゃあ、守れるものも守れねえぜ!!

 せいぜいお前の『バリア』は数十秒。

 俺はそれが切れるのを待ってりゃいいだけだ。

 それに俺が攻撃すりゃ防ぎきれねえでそこらに転がってる奴等と同じ結果が待っているだけだ。

 だが、どうも俺は待つってことが苦手なようでな。」

 そういうとバルクは鎖を右手に構えた。



 「俺が来いと言って遅れたペットがどうなるか今ここで叩きこんでおいてやるか。」

  


 スキル発動

 『膨張の溜息』

 効果:自身の利き腕の筋力が三倍になり、その威力は5倍にも膨れあがる。

 クールタイム: 60秒


 

 スキルにより、元々太いオーク族のバルクの腕が膨張して二倍の太さになり、緑の皮膚はその膨張により赤く変色し、赤い煙が噴き出ていた。

 


 「このスキルは世界が最高なものに変わってから会得したものだ!

 手加減は出来ねえぜええ!

 俺のおもちゃになるんだから、壊れねえでくれよお!!」

 そういうとティンクに向かって大きく鎖を振り下ろした。

 


 ゴォォォォ!

 ティンクは鉾を両手で横に構え、迎えうつ姿勢をとった。

 「うあああぁぁぁ!!」

一瞬で『バリア』が打ち破られ、バルクの一撃がティンクを襲おうとしていた。



 シュピッ



 それはバルクの振り下ろした大きな轟音を打ち消す、微量で繊細な旋律であった。



 「その話、詳しく聞かせてもらおうか。

 もちろん、お前を地面に這いつくばらしてからな。」


 

 床にはバルクの利き腕がピクピクと膨張した動きを止めないまま転がっており、利き腕を失くし、屈んでいるバルクの前に気を失ったティンクを抱えたルスターが静かに立っていた。


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