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初めての王都

今回はちょっとした説明回

セトは同級生の男の子ってイメージなので、書いていて楽しいです

王都についたのは最初の街を出てから6日目の朝だった。門の前でセノレットとレオンだけ降ろしてもらい、別行動をとることになった。

門を通る時に市民証を作ってもらい、歩いて街を歩く。


「レオンってお金は何で稼いでたの?」


『普通に自分で狩った魔物の素材とか魔核を売ってお金にしていましたよ。』


市民証を作るお金と入行料を自分で払ったことがセトには意外だったらしい。レオンはそんなに贅沢をしていないのでお金は結構溜まっているのだ。

この世界の通貨は硬貨のみだ。紙幣は無い。偽造出来ない紙幣を造る技術はまだ無いからだ。

硬貨の種類は、石貨、鉄貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨とある。


分かりやすく円に当て嵌めると

石貨=一円

鉄貨=百円

銅貨=千円

銀貨=一万円

金貨=十万円

白金貨=百万円

となる。


石貨と言ってもそこら辺に落ちてる石では無い。大理石っぽい石で出来ており、正直一円の価値では無い。その辺は日本の一円と同じかな。

まぁ、円換算もおおよそだし、必ずこの通りとは限らないけどね。

王都は王城を中心に囲う様に貴族や豪商が住むデカイ屋敷が並んでる区画があり、更にそれを囲う様に平民が暮らす区画がある。特に平民街と貴族街で別れてる訳では無いが、王城に行く機会の多い貴族達が城の近くに邸宅を構え、特に王城に用事の無い平民がその外側に家を構えたのでこんな街並みになってるそうだ。


『別れていた方が、余計な衝突は減りそうですしね。』


「うん。それで平民街と貴族街の間くらいに第二騎士団の本部と、王立高等学園の三校があるんだ。」



第一騎士団は主に王族を護衛するために存在しており、所属できるものは皆必ず魔法と剣術両方の技量が優秀たると認められたものばかりらしい。いわゆるエリート集団だ。王城の警備でも特に王族の居室に近いところにいるため、過去には王女様に見染められて王族へ婿入りしたものすらいるらしい。

第一騎士団は皆ローブと武器に金色のエンブレムを刻み込んでいる。


第二騎士団は王城とその近辺にある貴族が住む貴族街の警備を担っている。第二騎士団への入団は第一師団への登竜門でもあり、第一騎士団に不足が出た場合は第二師団から選ばれるのが通例らしい。当然魔法と剣術の両方が優秀なものが多く、中には剣術に特化したものもいるにはいるらしい。魔法が使えないものにとって、第二騎士団の団長は最終目標となるようだ。

第二騎士団は赤のエンブレム。


第三騎士団は城下を護衛する任務を請け負う。大きな街には貴族たちによって雇われている警備団もいるが、王都は多くの貴族や住民が混在するため、王都の護衛は国の義務として騎士団がになっているらしい。魔法は使えなくとも剣術だけでも所属することが可能で、庶民が特に多い師団でもある。

第三騎士団はオレンジのエンブレム。


第四騎士団は各地方都市の警備と、貴族や王族が移動する際の道中の護衛を担う。各地方を納める貴族の子供が多く入る師団であり、最も数が多く、最も守備範囲が広い師団となる。護衛先は大体が希望によって出身地になることが多い。地方を管轄するため剣も魔法も使える兵士が多く、対魔物戦に関してはかなり優秀。

第四騎士団は黄色のエンブレムを刻み込んでいる。


そして、騎士団とは別に魔法師団も存在する。

騎士団とは違って魔法のみに特化しており、肉体労働はより頭脳労働派が多い。魔法師団は行軍するほどの体力は身につけさせられるが、武器の扱いよりも魔法の訓練をするし、魔法の研究や魔道具の開発なんかも担っている。今世間で流通している魔道具の多くはこの部署で開発されたものばかりなのだとか。

魔法師団はそれぞれ紫色のエンブレムを刻んでいるらしい。


それぞれのエンブレムは身分の証明であり、国旗の模様が刻まれたそのエンブレムに誓って命を賭けて職務に従事すると言いう証でもある。魔法師弾の発明品によってエンブレムは特殊な方法で印字されており、複製は不可能に近い。またその身分自体に権力があるため、詐称したら重罪に課せられる。


また王立高等学院とは国が経営する教育機関で、「魔法学院」「騎士養成学院」「経法学院」の3校が特に有名である。

魔法学院はその名の通り魔法を学ぶための場所で、希望すれば剣術も学ぶことができる。成績優秀であればより高位の貴族に声をかけられたり、婚姻関係を結ぶことができる。卒業生の半分以上が魔法師団に入団する。


騎士養成学院はそのままだ。王国を守る兵士を指揮する騎士を養成する学院だ。身体能力に優れた男女が集まるが、男女比は九:一くらい。希望すれば魔法も学ぶことができる。卒業後の進路は大半が第三・第四騎士団に入団し、稀に第二騎士団から声をかけられたり貴族の私兵になったりする人もいる。


経法学院は経済と法律を学ぶ学院。商人や文官を育成する所だ。他の二校と違い入学試験は全て筆記試験で、その難易度も格段に高い。魔法や剣術も学ぶことができるが、入学してくる学生の大半が完全な頭脳労働派。


三校とも国にとって重要な人材育成の場であるため、貴族の権威が届かない完全な実力主義の学校となっている。各院には備え付けの寮があり、それも含めて一切の学費がかからない。入学試験に合格さえすれば卒業までの生活が保障されるため、身分に関係なくこの学園を目指す人が多い。この三校のどれかを卒業すれば基本的には就職には困らないようで、貴族にとっては卒業資格は魔力と同じく重要なステータスとなる。15歳から入学して4年間学ぶため、この間に婚姻・婚約する生徒も多くいるらしく、入学してくる子供には親が共に学院出身という人が結構いる。

ちなみに卒業後に国に使える義務はない。素晴らしい。


ここまで読んでくださってありがとうございます。

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