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移動は馬車です

ブックマークが3件!嬉しい限りです

チマチマ更新頑張ります

雪は昼過ぎに止んだので、それまでに王都にでる用意をした。と言っても荷物の大半は異空間収納に詰め、手荷物は刀と肩下げのバッグだけだ。グレンシアたちは途中で寄る街で、旅に必要な道具を揃えるらしい。

最初にレオンが予想した通りリュークが異空間収納を、グレンシアがアイテムボックを使うことができ、その中に貴重品や臨時用の食料は分けてあった。

レオンの家から歩けば村までが2時間ほど、街までは半日ほどで着く。ちなみに走ればその半分の時間でつくことができるが、今回は1人じゃないので歩いて行くことになった。

街までの道のりはレオンの方が詳しいので、道案内を引き受けた。街に着くとグレンシアたちはあっさりと新しい馬車を買い、それで王都まで向かう。馬車だと5日くらいで着くらしい。基本的に街は経由せずに外の街道を通って行く。レオンは馬車の中よりも外の方が居心地が良かったので、基本的に御者席に座らせてもらって、馬の扱い方を習った。



馬車で移動を始めて3日目、整備された街道なだけあって魔物にぶつからなかったが、ここに来て索敵に引っかかった。


『・・・このまま進むと10分後にビックバード2匹とぶつかります。晩ご飯にしましょう。』


ギレン「よくわかるな。」


『索敵魔法広げていますので。』


森で生きるための基本は、周囲への警戒を怠らないことだ。レオンは移動中などに常に索敵魔法を広げる癖がついていたので、今回ももちろん魔法を展開してある。

ギレンが首元の窓から他の6人に魔物にぶつかることを話し、少しペースを落とす。

ビックバードは目が合うと突進してくるダチョウみたいな魔物で、その肉は普通の鶏肉と同じような味がする。


『わざわざ馬車から出るのもアレなので、私が狩りますね。』


「いや、いくら魔物が倒せると言っても2匹相手は危ないぞ。」


『平気ですよ。』


あの程度の魔物で苦労していたら、あの森では生きていけない。他のメンバーにも止められたが、心配ないと言い張ってギレンが手助けすることで話がついた。

速度を落とした馬車である程度近づいたところで、風魔法で遠くから首を落とす。ついでに軽く地面を掘って体を逆さにし、血抜きまで済ませてから異空間収納に入れた。他の魔物が寄ってこないように首と血を地面に埋めれば一丁上がり。所要時間は15秒ほどだった。


「「「「・・・・」」」


無言が痛いなぁ。


「あー、なんとなく予想はしていたが、魔法かなり使い慣れてるな。」


『ずっと森で過ごしていましたから。』


旅が始まってからレオンはグレンシアたちに敬語を使っている。理由はもちろん縁ができたからだ。ただ一泊家に止めるだけなら、そこまでの関係なので礼を尽くすつもりも敬意を払うつもりもない。

ただこうやって旅に同行させてもらって、色々と世話をかけることになった以上はそういう相手として接する。

最初に敬語を使い始めたときは全員驚いたが、自分の考え方を話して家に止めていた間の非礼を詫びたら、理解してもらえた。

結局馬車は止まることなく進み、王都につくまでの二日間、食卓にビックバードの肉が並んだ。


ここまで読んでくださってありがとうございます。


今回短っ!


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