特別授業〜2日目 午後〜 剣で手加減っていう感覚はない
葡萄を極めた経験はないので、ただで祭ない語彙力が悪い意味で輝いております
読みづらい部分やツッコミどころもあるかとは思いますが、どうぞ寛大な心でお読みください
「よし、全員終わったな。次、2人1組で打ち合いをする!近くにいるやつとペアを組め」
生徒たちがざわつきながら近くにいる相手とペアを組んでいくが、当然のようにレオンはペアを組む相手がおらずにあぶれてしまう。
「レオン」
『はい?』
余った人か、もし奇数だったらその時に考えようと思っていたら、殿下に名前を呼ばれた。殿下はレオンの隣に立ち、なにをしているのかと考えているうちにそばから人が離れていった。
『はっ!?』
これはペアになれってことか!?
あたりを見渡すと近くにいる人たちはすでにペアを組んでいて、余っている人もいない。こういう授業はギレン様は第二騎士団に自分の実力を示すまたとないチャンスだ。何の遠慮もなく打ち込める相手とペアを組みたいだろう。
『・・・私相手に合わせるほどの腕はありませんよ。』
「手加減されるほど弱くはない。知っての通り治癒魔法も使えるからな。怪我をしても治してやる。」
お互いに“怪我をしても知らないからな”宣言をしたので、とりあえず変に気を使う必要はなさそうだ。打ち合いで使うのは訓練用の木の剣で、怪我をしてもせいぜい骨折くらいなので問題ないだろう。
他のペアの人たちと十分に間隔を開けて並び、殿下と剣を持って向かい合う。
『お願いします。』
「ああ」
「始め!」
グレンシア殿下を剣を交わしながら、ギレン様に指摘されたとおり次に打ち込む場所を見ないように相手の体全体を見るように気をつける。体全体を見るように気をつけると、相手の動きがよく見える。
しかし今度は体に意識が向いて剣の動きを見逃してしまい、左手首にしっかり打ち込まれた。
『だっつ!!!』
自分で言うのもなんだが、ぶん殴られた魔物みたいな鈍い声が出た。
「お〜、大丈夫か?」
『大丈夫です。』
打ち込まれた左手を軽くぶらつかせて、再び剣を構えて殿下と向かいあう。その後“やめ”の合図があるまで、3発打ち込んで5発打ち込まれた。
最後にギレン様と第二騎士団の兵士による模擬戦を見学したところで、2日目の特別授業は終了した。
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