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”祝福”ってファンタジー感ありますね

短めだったのでもう1話投稿。

少しずつファンタジー要素が出てきております。

お互いの年齢に驚きつつも、とりあえず食後のコーヒーを楽しむ。朝は紅茶よりコーヒー派なんです。


「14歳ってことはもう魔法属性はわかっているだろ。なんだ?」


『なんで?』


「は?10歳の歳に“祝福”を受けているだろ。」


『“祝福”って?』


「受けていないんですか?」


頷くとみんなに微妙な顔をされた。

“祝福”とはいわゆる魔力を調べる検査のことで、ここで自分の属性や魔力量がわかることで本格的な魔法訓練を始めることになり、さらに検査を教会で受けるために“祝福”というらしい。この国では常識となっている通過儀礼で、ここで魔力量が多ければ平民でも国に申請して魔法を教えてくれる家庭教師のような存在を呼ぶことができる。


『へぇ、手厚い。』


平民まで家庭教師が呼べるのはさすがとしか言いようがない。勝手に魔法を扱って周りの人間に被害を与えないようにすることも目的の一部だろうが、国がどれほど魔法使いを重視しているかがうかがえる対応だ。


「・・・お前、今までどうやって魔物狩ってきたんだ?この森には魔法を使わないと倒せない魔物も多いだろ。」


『普通に魔法と武器で。魔法そのものは4歳から習ってたから。』


「誰にだ?」


『父親。』


「魔法を教えられるほどの父親なら“祝福”のことも習わなかったのか?」


『私が9歳のころに亡くなって、それから5年間1人で生活してるから。ある程度の常識・・・えと、一般常識?とこの森での生き方しか教わってない。』


食事のマナーや生活・村での生き方に関することは教えてもらったが、それ以外の一般常識は乏しい自覚はある。なんせ自分が住んでいる国の王様の名前すら知らないのだ。こんな村じゃお偉いさんの名前を知らなくても困らないから、別に知りたいと思っていないのもある。

逆に森に住んでいる魔物や動物などの生態についてはかなり詳しい自信がある。もちろん叩き込んでもらった剣術も魔法も鈍らせたりはしていない。


「確か近くの村に教会はないですから、無理もないかもしれませんね。ただ異空間収納を使えるところを見ると、魔力量は結構ありそうですね。」


「そうだな。・・・レオンさえ良ければ、一度王都に来ないか?泊めてもらった礼と、月光花の代金も支払いたい。その時についでに“祝福”も受けていけばいい。もちろん、帰りはちゃんとここまで送り届ける。」


面白そうな提案がきた。

レオンとしては“祝福”なんて今さらな気もするが、こういう機会がなければ王都なんて訪れる機会もなさそうだ。知り合いが同行してくれるなら不安も少ないし、困ったことがあれば話を聞けばいい。


『じゃあ、お言葉に甘えて』


「レオンちゃんが同行してくれるんなら、一気に華やかになるね。」


「何がですか?」


「だって男ばっかりで長旅はむさ苦しいじゃん。やっぱり女の子がいないとね」


そんな役割を期待されても困るんだが、と1人で困惑していると、アーク以外の5人がゆっくりとレオンの方を見た。


「・・・失礼を承知でお聞きしますが、レオンさんの性別は」


『あれ、女って言ってないっけ?』


「聞いてないよ。」


『あら』


完全に男だと思われていたらしい。女性の一人暮らしは色々と不便なので、わざと男に見えるような格好をしていたので彼らの責任じゃない。実際近くの村に住んでいる人も、みんなレオンが男だと思っている。

なぜかセノレットとギレンに謝罪されたが特に気にしていないので、気にしないでくれと伝えた。


ここまで読んでくださってありがとうございます。


主人公の口調が相変わらず迷子ですが、もう少ししたら安定するのでお待ちください。

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