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朝ごはんもご一緒に

みんなの呼び方と口調がむずかしい

こんなイケメンたちに料理を振る舞えるようになる程、料理練習したいなぁって思っているうちに自粛期間が終わりを迎えそうです。

いいことですけどね。

コロナ、自分かかったら重症化のリスク高いので

次の日の朝、夜明け前に起き出して下に降りると、セノレットが起きてアークに付き添っていた。


「おはよう」


『お、おはよう』


お互いに微妙な空気のまま挨拶を交わし、とりあえず洗面所に行く。服は部屋で着替えておいた。

元の部屋に戻れ布団で心地良さそうに寝ているアークに近づく。


『ちょっと触るね』


セノレットとは反対側に座ってアークの手を取り、脈と体温を確認する。この調子なら目が覚めてから疲労回復用に初級ポーション飲ませて、しっかり食事を取らせればすぐにでも動けるようになるだろう。


セト「アークさん、大丈夫そう?」


『うん。ただ寝てるだけ。コーヒー飲む?』


「もらってもいい?」


セノレットにはテーブルに座ってもらい、お湯を沸かす。その間に冷蔵庫(魔道具)に入れていた小麦粉と、フルーツを発酵させた酵母、クルミやバターなどの材料を取り出した。


「パンでも作るの?」


『うん。村のやつが美味しいけど、買いに行くの長いから。』


セノレットはパンを作るところを見たことがないらしく、興味津々でレオンの作業を見てくる。


「レオンって話し方独特だよね。」


『・・・いつも話し相手がいないから。話すの10日ぶり。全然口回らない。』


「へえ〜。」


話し方変って言わなれないだけよしとしよう。

セノレットが色々と話しかけてくれるので、徐々に話すのにも慣れながらパンを発酵のために寝かせる。その間に一度家を出て裏庭にまわり、積り始めた雪の下から野菜を収穫する。食べられそうなものをとって、季節が違う野菜は異空間収納から引っ張り出す。


『朝ごはんってどれくらい食べる?』


「ソルとリューク様はそんなに食べないけど、それ以外は結構食べるよ。俺とかギレン様はお代わりするし。」


『なるほど』


まあ見た目の印象通りだ。

パンが3種類用意しているから基本はそれでお腹を満たしてもらって、あとはオムレツとサラダ、コンソメスープでいい感じだろう。

セノレットが野菜を切るのを手伝ってくれたので、意外と作業が早く進み、陽がのぼる頃にはパンも焼き上がった。

みんなも起き出してきたので、まとめて溶いて味付けをしてあった卵でオムレツを作っていく。


「おお、うまそうな匂いだな。」


「何か手伝いますか?」


『じゃあ、スープお願い。』


皿は用意してあったのでリュークにはスープをついでもらい、セノレットにはカトラリーを配ってもらう。


「レオン、パンも出すよ?」


『うん。そこの籠使って。後これも』


異空間収納からパンの入った籠を出すと、みんなに驚いた顔をされた。


『何?』


「それは異空間収納ですね?」


『それが?』


だからどうしたと言わんばかりに聞き返せば、リュークたちはお互いに顔を見合わせた。

とりあえず冷めてしまう前に朝食を食べようとギレンがいい、みんなそれぞれの席に着く。朝食の途中でアークが目を覚まし、議連たちが事情を説明してから朝食に加わった。

全員が朝食を済ませてからグレンハルトが月光花の話をし、みんなにもお礼を言われてからようやくレオンの異空間収納の話になった。

父親から魔法を習ったことや、魔物を狩って生活の糧にしていることも話す。昨日みんなに渡したポーションがレオンの手作りだと話すとかなり驚かれた。


「そもそもレオンって何歳なの?」


『14』


「え“!?」


『え?』


「10歳くらいかと思ってた」


失礼な。そりゃ言葉がたどたどしいし身長もそんなに大きくないから、幼く見えるのはわかるがセノレットに言われるのは心外だ。


「それにしては随分細っこいな。ちゃんと飯食ってんのか?」


『お腹が空いたら食べてる。』


「それ堂々ということじゃないよ。・・・でもまさか同い年だったなんて」


『え“!?』


「え?」


今度はレオンが驚いた。セノレット同い年!?

聞けばセノレットとソルが同い年で、グレンシアとアークが一つ上らしい。ギレンは24歳でリュークに関してはハーフエルフなので既に150歳オーバーだそうだ。


『・・・見かけによらないね』


「そうだね」


朝食を作る時に話していたこともあってすっかり打ち解けたセノレットとお互いに顔を見合わせて、関心したように声を絞り出した。


ここまで読んでくださってありがとうございます。

今日はもう一話投稿しております。

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