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警戒するのは自由だけど・・・

1話にどれくらい書けばいいのかわからんなぁ


一応自分の生活魔法で体を綺麗にしてから、沸かしたお湯で紅茶を淹れる。

その紅茶を飲みながらいつもも六倍の量の食材を引っ張り出して、手際良く皮を剥いていく。


   パン足りなさそうだな、今日の夜仕込もう。最近買い出しに行ったばかりだし、野菜も調味料も足りるな。


「手伝うぜ」


『・・・・・・じゃあ、お皿。人数分出して、洗って』


「おう」


食器棚を指させばギレンは笑って頷いてから、レオンに聞いてスープ用の器とカトラリーを取り出した。ついでに取り分けようの小皿も洗ってもらう。

夕飯は体が温まるように具沢山のシチューとパン、それから串焼きにした猪肉とフルーツにした。

食事をとっている間に互いの名前を名乗る。

一番身分が高いらしい黒髪がグレンシア、赤髪でガタイのいい男がギレン、銀色の長髪の男がリューク、レオンに剣を向けた金髪がソルグル、不安そうな顔をしていたこげ茶で短髪の子がセノレット、今眠っているのがアルクトだそうだ。

食事は概ね好評でフルーツに関してはかなり喜んでもらえた。特に盛り上がるような話題もないし、そもそも口が回らないので自分はすぐに食事を終えて、客間のベッドを用意しに行く。



夕食が終わるとみんな疲れていたらしく、もう休むことになった。寝室に案内して人数分の布団も渡す。1人は看病と見張りを兼ねて、アークのそばで起きているらしい。

保温効果のあるポットにお湯を入れ、ついでにティーポットとカップをお盆に乗せてローテーブルに準備しておく。


『好きに、飲む・・・飲んで』


単語が迷子だ。さすがに口が回らなすぎるだろうと呆れながら、レオンは自分の部屋に戻る。今日採ってきた薬草は月光に晒す必要があるため、ベランダに出た。音を立てないように気をつけながら、月光に当てつつ色の変わった花弁を小瓶に入れていく。

これだけあれば今日使ったポーションはすぐに作り直せそうだ。


「薬草か?」


窓が開く音がしてそちらを向けば、グレンシアがこちらに近寄ってきた。部屋が隣同士なのでベランダもさほど距離がない。こくりと頷けばグレンシアはベランダの端に立って、持ってきていた毛布を寒そうに肩に羽織った。会った時から警戒したり真剣な顔をしたりと、彼はなかなかに笑顔が少ない。レオンも人のこと言えないが彼も大概だ。

彼のことは気にせずに色の変わった花弁を、丁寧にむいていく。


「月に当てると色が変わるのか。・・・もしかしてそれ、月光花か?」


頷けばグレンは驚いたように身を乗り出してきて、こっちが逆に驚いた。

事情を聞けばどうも遠征のついでにこの花を摘みたくてこの森に寄ったらしいが、村人にその生息地を聞いても正しく知っているものがおらず、魔物に襲われたことで断念したらしい。


『いるなら、譲る。』


「いや、場所さえ教えてくれれば自分たちで摘みに行く。」


『明日の朝から、雪積もるから無理。雪が溶ける頃には、枯れてる。』


「そうなのか?・・・俺たちに譲ってくれないか?どうしても必要なんだ。」


うなずくとグレンシアはほっとしたように息を吐く。月光花で作れる薬は効果の高いものが多いが、その分採取も扱いも難しい。

もらえるだけ欲しいとのことなので、薬の素として使えるように処理した上で15本分渡すことを約束した。

その後もレオンが無言で花弁の処理をしているのを、グレンシアは無言で観察している。この人何がしたいんだろう。


「聞いてもいいか?」


『どうぞ』


「君みたいな子供がどうしてこんな場所で1人で暮らしているんだ?」


『・・・家族が、いないから』


寂しくないと言えば嘘になるけど、今更他人と暮らす気にもならなかった。幸にもレオンには前世の記憶と魔法の才能がある。この歳で世捨て人っていうのもどうかと思ったが、不慣れな場所に行く元気はない。


「そうか。・・・どうして俺たちを助けてくれた?君にとって見ず知らずの人間だろう。」


『慣れない奴が、森に入って、ここに助けてもらいにくるのは、よくあるから。自分の手が届く範囲は、助けることにしてる。』


「助けてもらった俺たちがいうのもなんだが、危なくはないか?この森にくるのがいい人間だけとは限らないだろう。」


『別に、危険・・・あれ、えーと危害か。危害を加えられないなら、気にしない。』


相手が罪人だろうとそれを裁く権利はレオンにないし、もし何か盗まれそうになったり危害を加えられそうになったらその時に対処している。明らかに善人じゃなさそうな方に至っては、そもそも家に入れないし。

グレンシアはレオンの返答に納得はしていないみたいだが、それ以上は質問せずに部屋に戻っていった。


読んでくださってありがとうございます

主人公の口調が迷子ですが、深く考えずに書き進めます。

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