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社畜が転生したら竜種の王になっていた  作者: 社畜大根
報復戦争編
52/67

王と執事の秘事 ー月夜の下でー

「全くウルズの奴は本当に…」


「それは…ですがウルズのお陰で難易度調整するいい機会になったじゃないですか」


「それもそうだな…一概には怒れないのか、あ、それとヴェンデル」


「は、如何致しましたか?」


「ルクシアの王城の取り押さえは完了したか?」


ソロモンとか言う悪魔が居た城だけど…何かあるかもしれないしな、価値ある物でもあれば嬉しいが


「は、完了して御座いますただ貴重品は魔導書が1点と」


「名前は…?」


「は、魔導書ロードオブソロモンズキーに御座います…これで統魔の魔導書が2冊揃いましたね」


「ふむ………ヴェンデル、そのソロモンズキーとか言う魔導書だが」


「は、如何なさいますか?」


「お前が持ってろ」


「は…?え…えぇ!?」


「お前頑張ってるし、それに魔術に関してはお前の方が詳しいだろうし」


「いえ…しかし」


「私持ってても宝の持ち腐れだろうしなー…頼む」


「…御意にございます、仰せであれば」


「それとできればなんだが…幾つかたのみたいことがある」


「は、なんなりとお申し付けください」


「統魔の魔導書を3冊集めると何かが起こると言っただろう?それを出来る限り調べて欲しいのと」


「は、畏まりまして御座います」


「今夜私の部屋に来い」


「は、………は?」


「ん?なんか予定でもあったか?」


「い、いえ…ですがその…///」


「ん〜…嫌なら別にいいぞ?ウルズにでも頼むし」


「ウルズ!?…なら…このヴェンデルが!」


「お、おう…じゃあ今夜部屋で待ってるぞ〜」


「御、御意!!///」


え…え…?


つまりこれって…そう言う意味合いですよね?


えっと…


女性同士と言うわけですが


歴史を振り返れば少ないわけじゃない訳で


つまり普通なんですよ


えぇ、


しかもこれは王命です、つまり合法的に陛下とくんずほぐれず出来るわけで


そうと決まれば色々準備が必要そうですね…


そう言うのに詳しそうな知人は…レシアさんが適任でしょうか


王命とあれば仕方ないですね、


決して私がどうのとかはありません、あくまで王命です


〜〜〜


お父様、お母様、代々家業でヘンゼル王国の参謀を務めて参りましたが初めてこのようなことを質問されました


「竜王陛下に抱かれる!?」


「レシアさん!声が大きいです!…お恥ずかしいことながら、本来ならばこのような事は内密にするべきなのですが…いかんせん知識が乏しく、王竜陛下が男性であった場合などに備え相手が男性の場合の知識はありますが…同性が相手ともなると」


「男性が相手なら大丈夫と!?」


「わ、私も経験は有りませんので、あくまでも知識だけですよ!」


ヴェンデルさん抱ける男性は幸せだろうなぁ…


「えっと…ヴェンデルさんは私をなんだと思ってらっしゃるんですか?」


「いや…てっきりこういうのは詳しいのかと…」


「全くです!!!!縁もゆかりもないですー!!」


レシアは頬を膨らませながらポカポカとヴェンデルの執事服を軽く殴りつける


「と、とにかく!それは本当にあの竜王陛下がそういう行為に及ぼうと思ってると…?」


「「今夜部屋に来い」だなんてそれ以外で使いますか!?」


「むむむ…それもそうですね…とにかく!ヴェンデルさんは素が美しいんでその良さを生かす形でどうでしょう!」


「…?自分の事はよく分かりませんが…どういう格好が好ましいのでしょうか?」


「むー…胸も大きいですし黒を基調としたマイクロビキニなどどうでしょう…って私ったら一体何を!?」


「ふむ…なるほど…、よく分かりませんが“マイクロビキニ”とやらを着用すれば…ありがとうございます!!」


「え?」


「助言ありがとうございます、絶対に成功させて見せます!!」


「成功って…応援していいのか分かりませんが頑張ってください!」


〜〜〜


「あぁ…緊張しますね…取り敢えず執事服の下に着込んでみましたが…不面積が少なすぎます!!」


おっと…もう部屋の前の着きましたね…粗相のないようにしなくては


コンコン、と小さな音を立ててクリルの私室の扉が叩かれる、数秒後に中から


「お〜来たか、入っていいぞ〜」


とクリルの声がする


「失礼します、陛下…えっとその…こう言った事は私も初めてで…不慣れで何かと不便をおかけすると思いますが…よろしくお願い致します…///」


「おう、先にウルズとやってたんだけどあいつも中々のモノだった」


ウルズと!?呼ばれたのは私だけでは無い!?


つまり陛下はウルズとあんなことやそんなことをした後で私と!?


ま、まぁ…王命ですし?


多少残念ではありますが……


私の初めてが陛下である事は変わりないわけですし?


「そ、それは致し方無いかと…その…このような事、慣れている者の方が珍しいかと…///」


「このような事…?あぁ、流石ヴェンデル!私の言わんとする事を言わずとも理解するとはな、脱帽だ」


「い…いえ、では…どこで?」


「んー…ウルズとは外のラウンジでやってたんだけど、月明かりも良いし下の庭でやるか」


「外…!?で、ございますか」


「ん?あぁ、折角晴れてる?し初夏で寒くも無いから大丈夫だろ」


「…そう、ですねはい、では…外でシますか」


「じゃあ準備はしてあるから下の庭で」


「は…では…」


ーーー


「あー…良い月明かりだ、嫌いじゃない」


「ですね…良い、月明かりです


「あー!陛下!ここに居た!ねぇねぇ、2人でさっきの続き、シない?」


さっきの続き!?


「ん?お前もう大丈夫なのか?私は良いが…明日に響くと悪いぞ?」


私は大丈夫!?


「ふ〜ん…じゃあ…あ!ヴェンデルちゃんもいる〜!なら3人でシない?」


「いいな!どうだ?ヴェンデル」


3人で!?大人数は少し恥ずかしいですが…王命ならば…仕方ない…のでしょうか


「は…御意に御座います」


「じゃあ始めるぞ…?」


「は…///」


「は〜い!」


「乾杯!!!」


「乾杯……へ?」


「くぅ〜!!!こういう良い夜に外で呑むお酒は最高ね!!」


「お前は飲めればなんでも良いだろ」


「そんなぁ〜!酷いですよ!どんな時にどこでも呑んでも美味しく感じるのが真の酒豪というもの!!」


「え…お酒?」


「ん?あぁそうだ…もしかしてヴェンデルは酒苦手か?ならジュースでも」


「いえ!大丈夫です!!頂きます!!」


まさかのお酒!?


「しかし、さっきたらふく呑んでもう呑むのかよ」


「ねぇヴェンデルちゃん…我が君が私以上に酒豪なのよ!」


「は、はぁ…?」


「さっきも私以上に呑んで、私がぶっ倒れた後も平気で「お前やっぱ中々やるな!」なんて」


「そういう意味ですか!?」


「ん?あぁ…お前は何と勘違いしてたんだ?」


「ですからその、我が君がウルズや私と………その…………はい」


「ん?お前やウルズと?」


「閨を…///」


「お前アホじゃねぇの!?」


「我が君が思わせぶりな事言うからです!!」


「ひゅーひゅー!ヴェンデルちゃんったら赤くなっちゃって、満更でもないって雰囲気ね」


「ウルズ!」


「全く…いつからうちの王竜陛下の執事はこんな淫乱になっちゃったんだか…!!」


「な…!?いんら…!?」


「だってそうでしょ〜?少ない言葉からそんなコトを想像するなんて」


「こらウルズ流石に言い過ぎだ、私も誤解させるような言い方しちゃった私も悪いし」


「ちぇ〜!我が君が言うなら…おっとっと」


ウルズがよろめくと同時に、ガシャン!!という音を立ててテーブルに置いてあった酒瓶が割れ、中の酒がヴェンデルの執事服に付着する


「あ…大丈夫かヴェンデル」


「ごめん!!ヴェンデルちゃん」


「あ、大丈夫ですよこれくらい」


「でも酒の匂いは落ちないし、侍従に着替え持って来させるから取り敢えずそれ脱いちゃえ」


「は…ではお言葉に甘えさせて頂きます」


ヴェンデルはそういうと執事服を脱ぎ始めた、


なんかいつもよりスースーするな、やはり初夏とはいえ外はまだ少し肌寒いのか


などと考えていると


「ヴェ…ヴェンデル…?」


「ヴェンデルちゃん…………」


「…へ?どうかなさいましたか??


「い、いや…うん、世の中いろんな趣味の人間がいるわけだし…私はお前を尊重するぞ!ただ…」


「?…ただ?」


「もう少し不面積の多い下着を着用した方がいいと思うぞ」


「…?私はいつも通り…!?」


「ヴェンデルちゃんって……大胆ねぇ」


「な……あ……あ………」


月夜に響く執事の悲痛な叫び声、ただそれは黒々とした空に虚しく木霊する

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