違和感
「ん…?これは成り立ちだよな……弱点は?」
ヴェンデルはページをめくり答えを探す
「お、あったあった、これか〜えーっと」
そこには目を見張る驚愕の記述があった
続きは自分で対戦してその目で確かめてくれ!!!
「これ書いたやつバカじゃないか!?!?」
「うわー…これはひどいわ」
「ですよ全くもう…!!…あれ?貴方は?」
「あー…堕天した天使よ…自我持っちゃったから自壊してるのよねー…だから竜王陛下?の配下になる条件で自壊を止めてもらう交渉をウルズとか言う巨乳に頼んでて」
「……なるほど」
「で?貴方は?」
「竜王陛下の側近、瘴竜のヴェンデルです」
「ひぃいい!!」
「?」
「大変失礼申し上げました!!恐れ多くも竜王陛下の側近様、ひいては巨乳であるお方にとんだご無礼な口を…!!」
「えああ…大丈夫です」(巨乳?)
「お優しい…!流石、胸囲の通り大きな器を持ってらっしゃる…!」
「は、はぁ…」(胸にコンプレックスでもあるのか…?)
「そういえばヴェンデル様はユダの弱点を探って居られるのですよね?」
「…はい、何か知っている事が?」
「いえ、簡単ですよ、光の玉はユダを撃退した時に二度と復活しないように人間と魔族が付与した呪いであれを減らせば減らすほどユダの力が解放されます、それとそこに書いてある通りユダはルシフェルという大天使の魂です、ならば同じ大天使を向かわせるのが吉でしょう」
「大天使を…?こちらにはいませんが…」
「はい?ユダが復活してるってことはペトロとヨハネを倒してますよね」
「はい…」
「その時コアを落としませんでしたか?」
「…羽の様な物は」
「それです!!その羽を他の大天使の羽と共に燃やすと大天使が復活します」
「本当ですか!?…しかし…大天使の羽が…」
「ここにいるじゃないですか」
「え?」
「私、一応大天使ガブリエルです」
「…堕天してますが大丈夫なんですか?」
「多分大丈夫でしょう」
「…わかりました、成功すれば我が君に私からも貴方の助命を進言しましょう」
「!!!ありがとうございます!!では…っと…いてて」
ガブリエルは自らの羽を1枚むしりヴェンデルに手渡した
「感謝します、では私はこれで」
「は〜い、お気をつけて〜」
〜〜〜
又だ…又光輪が大きくなり増えた…だが光球は出なくなった……何故だ…?ウルズやミーミルたちには下がってて貰っているが…
「我が君!!」
「お!ヴェンデル…!何かわかったか?」
「はい、ユダは1体の大天使がコアですペトロとヨハネのコアをこの羽と共に燃やし、ペトロとヨハネに封じられた大天使を復活させます、そして今王宮で待機してるガブリエルも含め4対1で戦うみたいです」
「そうか…あの光球に関しては?」
「あれは魔族と人間がユダに付与した呪いです…全て排除したのちにユダが本来の力を取り戻す…と」
「え…」
「え?」
「周り見てみて」
「えっと」
「どうだ?」
「何もないです」
「光球は?」
「一つも無いです」
「はい、問題です、私は今どう言う心境にいるでしょうか」
「畜生」
「大正解」
「ちょ!我が君!!早く羽!羽出して!燃やして!!!
「待て!慌てんな!おいメタトロン!コアを出せ!」
《御意》
「おお、これだこれだ…その羽を貸してくれ…篝火!」
「よし、燃えましたね、乾燥してるのでよく燃えますね」
「そうだな」
「はい」
「…」
「…」
「え?」
「はい?」
「何も起きない」