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社畜が転生したら竜種の王になっていた  作者: 社畜大根
竜王奇譚
23/67

降臨、暗業の使徒

死霊を穿った斬撃はウィエウスに当たる直前で霧散した


「負けを認めrー」


「よくやったリーデル!!!」


「もがっ、苦しいクリル!離せ!おい!ナデナデするなぁ!!」


クリルがリーデルの頭を抱きしめ、頭を撫でながら話す


「まさか本当にスキルを目覚めさせられるとはな〜」


「へ?」


「我が君……流石に少し骨が折れましたぞ」


「いやー、すまんな」


「えっと…クリル?これは…」


「ウィエウスに頼んでな…お前のスキルを目覚めさせるために一戦頼んだ」


「我も、高々獣人の子供と侮っていた…今ここでそれを詫びよう、リーデル殿」


「…いや…こっちも少し馴れ馴れしすぎた……気を付ける」


じゃあ宴を再開しよう、クリルがそう口に出そうとした瞬間、空が変わった、魔法により外の景色を映し出している天井は夜の闇から、黒く、これまでに見たことのない大きさの多重魔法陣が描かれた白い空に、


「ん〜?今私酔っ払ってるか?」


「いえ」


「なら私の気が狂ったか?」


「いえ、ただの使徒の降臨ですよ」


「な〜んだ、ただの使徒っておい!!なるか!!」


「幸いにして竜域に居るのと戦力には事欠きませんよ」


場がどよめき、動けないで居ると、魔法陣から現れる者があった、足先から現れたそれは鴉を思わせる黒い翅を持った白と黒の、細身の巨体、2本の腕には細剣を持ち、頭部にはあるべき顔が無く、代わりに装飾が施されている、全身に及ぶ装飾はそれを禍々しくも、神々しく表している、それは両手の細剣を頭上で交差させ、印を結ぶ


ーーーーーユダ降臨の石版ーーーーー


神、清浄なる天に人踏み入れし事怒り賜うて堕翼の使徒を遣わす


堕翼の使徒ユダ


その細剣で魂を喰らい


その黒翼で大地に裁きを与え、


その雄叫びで人の世の終わりを告げる者也


一切の汚れなき神世に世界は再び創世す


ユダが破壊し、ヨハネが作り、ペトロが修正す、一切の光の差さない煉獄に


ーーーーー


結ばれた印から二つの巨大な魔法陣が現れた蒼い魔法陣と紅い魔法陣、その魔法陣から姿を現したのは


「…………」


「ーーーー」


ペトロとヨハネである、ユダは己の眷属を従え、鐘の音を鳴らし、終末を開始する


〜〜〜


「なぁ…なんかペトロとヨハネ復活してないか?」


「…」


「ヴェンデル……どうする?」


「……下位竜達と高位竜の軍勢をペトロとヨハネにぶつけ…我が君でユダを相手に時間稼ぎをしていただき……ユダと竜域の戦に持ち込む……ですかね…」


「……それしかないか〜、これ私どれだけ働いても褒賞でないから働き損とか考えちゃだよね?」



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