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社畜が転生したら竜種の王になっていた  作者: 社畜大根
竜王奇譚
20/67

事後処理開始

ヨハネとの一戦が終わり、竜域には一時の平安が戻る


「いや〜ウルズ、お前って奴は…さいっこうだよ……クク」


「そんな笑わないで下さい!!我が君!!」


「ウルズ……あは、はひひ…もうダメです、私とした事が腹筋が吊りそ…」


「ちょっとヴェンデルも!そんなに笑わないで!!」


「………」


「ミーミルちゃん…何その汚物を見る目は」


「近寄らないで…汚い」


「いつになく饒舌なんですけど!?!?」


「はぁ…」


「ため息!?!?」


「いや〜…にしてもセレスがミーミルだとはな…じゃあリーデルも竜種なのか?」


「ちがい…ます」


「ん〜…まぁ深い理由は聞かないけど、あいつにはお前が竜種って事伝えないほうがいいだろ?」


「ん…」


「じゃあ、この話はここだけの秘密で、あ〜、疲れた、ちょっと休むわ〜」


「はい!我が君、どうぞごゆるりと!!」


「ん?どうしたウルズ…いつになくしっかりしてるが……」


「いえ、そのような事は」


(ウルズったら…王城の修繕費を誤魔化す気ですね…)


(あざとい……)


(うっさいわね!!この王城の外壁や内装にいくら使われてると思ってるの!壊した分全部修繕したら大破産よ!)


(じゃあ最初から破壊しなければ…)


(酔っててまともな思考できなかったのよ!事故よ事故!それに…経費よ)


ーーーーー


「そういやあれだな、ヘンゼルとクリフシェルに伝えておいてくれ、ペトロとヨハネを討伐したって」


「畏まりました」


「は〜い」


「「「御意」」」


その時…クリルとヴェンデル、ミーミルを除くその場にいた全員の思考が統一された


ん?この竜王今ペトロ討伐って言った?


「わ…我が君、このウィエウス少し自分の耳を疑いたくなることが…」


「ん?」


「我が君はいま…ペトロとおっしゃいましたか?」


「ああ、そういや言ってなかったな」


「そういや…ってそんな軽く…一応終末でありんすよ」


「あ〜…そうだな」


「我が君といると感覚が狂いますね…」


「まぁそんなことより、お〜い、そこの兵士君、今夜は宴だ〜、ご馳走用意する様に厨房に伝えといて〜」


「御意!!」


宴という言葉を聞いてウキウキと足取り軽く厨房に急ぐ兵士、その兵士を尻目に


「今夜は飲み放題よ〜!」


「……」


「ウルズ殿…あまり呑みすぎぬよう…」


「あら、ウィエウス殿、いずれ役に立つかも知れませぬぞえ?」


「スザクちゃん!!それは言わないでよー!!」


「はぁ…ウルズは毎晩飲み放題みたいなものでしょう…」


「それと、今回役立ってくれたウルズとミーミル、ヴェンデル、ゴウメイに褒美を…あっと…ごめん…不謹慎だったな」


「ヨハネの一撃を受けて地面に頭から突き刺さって…」


「そう突き刺さって…惜しいやつを亡くした」


「勝手に殺さないでください!!生きてます!」


「え?生きてる?」


「はい、硬い鱗が衝撃を上手く吸収したみたいで、骨折こそすれ無事ですよ」


「そっかー…」


「ん?」


「そこの兵士さん、ゴウメイの国葬の準備、あれやっぱなし」


「御意!!」


おいおい…用意良すぎだよ…


一同の思考が再び合致する


その1時間後、強靭な生命力で歩ける程に回復したゴウメイが自らの遺影や名の刻まれた棺を見て陰謀論を勘違いして騒動が起こるが…また別な機会に



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