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社畜が転生したら竜種の王になっていた  作者: 社畜大根
竜王降臨 動き出す世界
2/67

社畜の采配

「おい!ヴェンデル!さっきのはどういう事だよ!」


「このヴェンデル…一生の不覚…!」


不覚どころじゃねぇだろ


「だろうなおい!」


「このヴェンデル以外の者に我が君の乳を露出させてしまうなど…!」


え?お前はいいのか…?


「そっちか!」


「他に何があるんですか!」


「大有りだわ!、はぁ…取り敢えず凱旋は中止!もうどっか行きたいわ…」


「そんな!折角召喚に成功したというのに…あんまりで御座います!」


ったく…そう涙目でこっちを見んな


「うん、自業自得な」


「返す言葉もありません…」


「…次から気をつけろよ」


「はい…!我が君のお体は私だけのものです!」


「お前のじゃねぇよ!」


「うふふ、我が君ってばさっきは随分なご登場でしたねぇ」


「ウルズ…言ってくれるな…お前どこから入った?」


「そこら辺の壁をすり抜けて、す〜、って」


「…ノックくらいしろ」


心臓に悪いしな、何よりプライバシーもあったもんじゃ無いのは困る


「あはははは、了解しました〜折角ヴェンデルちゃんと良い事してたのにお邪魔でしたか?」


「やめてくれ…薄気味悪い」


「な!?」


「気になったんですが我が君はお幾つ?」


「23だよ」


「お若い!」


「…どうしたヴェンデル…」


「いえ、なんでも御座いません」


「我が君、お話が御座います」


「ん?急に話が変わるな」


「我々の属する竜種の領域、人呼んで竜域の住民は我が君の元に膝を曲げておりますが」


「が?」


「種族間での争いが絶えないのです」


「ああ、それがさっきヴェンデルが言ってた同士討ちか…戦時中にまで起こるのか」


「はい、麗しき我が君の最も有能な配下は自分達だと主張し始めまして…」


「麗しきは余計だよ、でも問題だよな」


外と戦争やってる時にもそう言うので負けが続いてるなら愚の骨頂だ


「ですので、この際全種族を統合されては如何でしょう」


「種族の統合ねぇ…それより部隊分けの方が良く無いか?」


「部隊分けで御座いますか」


「ああ、それぞれの得意分野ごとに分けて優劣が付かないレベルで分解する、どうだ?」


「素晴らしいお考えね」


「私めも同感で御座います」


「じゃあ代表格だけで良いから集めて、あと、それぞれの種族の得意分野とかあったら教えて」


「「御意」」


〜〜〜


「ではまず下位竜の説明からで御座います、」


「ヴェンデル…その鞭と眼鏡は何だよ」


「ノリと勢いですかね」


はぁ…まぁ深くはいうまい…


「じゃあ始めてくれ」


「では、僭越ですが始めさせて頂きます、まず下位竜は3つに分類されております、《竜》《霊竜》《呪竜》です、彼等は《アナザースキル》は所持出来ませんが、各属性に特化した属性魔法の威力が上がります、《霊竜》と《呪竜》は特異的で精神生命体です、人種からは下位竜のみ認識されており、我々高位竜は一般には知られてすらいません」


「ふむ…高位竜が知られてすらいないというのはよかったな、まぁ見た目が人というのもあるんだろうな」


「はい、後はそれぞれに特性を持っています、主に対応している気象的、魔素的条件では身体能力が上がる、というものです」


「ふ〜ん、大体は構想がついた、さんきゅーな」


「さん、キュー?」


「ああ、私のいた世界で感謝を表す言葉だよ」


「なるほど…」


「所で魔素って?」


「魔法を使う際に消費するエネルギーです、人種や他の魔族は体内に持つ魔素を消費し、無くなれば時間経過や薬で回復しますが、我々竜種は周囲に漂う魔素を消費することにより魔法を行使します、つまり」


「その気になれば星を食い潰せるのか」


「御名答です、それが竜が恐れられ、隷属させようとされる所以でございます」


これは…竜域内での面倒事が終わったら旅に出てみるか…この世界も気になるし


「我が君、広間にて種族の長が揃いましてございます」


「お〜、じゃあ行くか、」


火取は階段を下り、広間に入った、中にはいかにもと言うような竜が立っており豪奢な広間には不似合いなその姿を晒していた、


そのうちの1人が口を開く


「私は《竜》種の長、ゴウメイと申します、我が君」


それに続き残りの2人も口を開く


「わちきは《呪竜》種の長、スザクと申すものでありんす、我が君、以後、よろしゅうたのんますえ」


「我は《霊竜》種が長、ウィエウスと申す、以後、お見知り置きを」


「うぃ〜、とりあえず楽にしてて〜、座ってても命令は聞けるでしょ」


「「「御意」」」



「単刀直入に聞くがお前たちは種族間で争ってるようじゃないか」


「は、それがどうかされましたでしょうか」


「ああ、大有りだ、本来ならば勝てるはずの戦いも同士討ちが原因で負けてるそうじゃないか」


「…それは…わっち等にとって、どの種が最も我が君のお役に立てているか、それが重要なのでありんす」


「そこでだ、お前達を部隊分けしようと思う、」


「部隊分けですか…」


「《竜》は近接戦闘、《呪竜》は遠距離攻撃、《霊竜》は対外的なお遣い(諜報)を頼みたい」


「歩兵…ですか…我等《竜》を侮っておられますか?」


「いや?お前達を侮ってなんてないさ、考えてみろよ、遠距離で魔法ぶっぱなつのにも時間がいるしその隙に近づかれて全滅されたら負けるだろ?それに、諜報は戦闘メインじゃないし、得意分野で働いて貰おうとな」


「…流石我が君、このゴウメイ、如何なる処罰をもお受けいたしましょう」


「ちゃんと働いてくれればそれでいいさ、あ、もちろん軍は志願制でな?集まらなかったら徴兵制でもいいんだけど」


「…御意、我等の事も考えてくださるとは…使える身としてこれほどの主君に出会えた事、始祖竜様に感謝せねばなりませぬな」


「ああ、気にしないでくれ、後、私ちょっと旅に出るから」


「「「は!?」」」


「ん?」


「いやいやいやいや、いくらなんでもそれは流石になさらぬ方が…」


「え?そう?」


「はい、第一我が君はまだこの世界について余り見聞をお持ちでないでしょう!」


「あぁ、それならヴェンデルに一緒に来てもらうから大丈夫」


「それなら…まぁ大丈夫でありんすか」


「それになぁ〜、いつまでも戦時中にはしてられないだろ、早く終戦に持ち込まないとな〜」


「…御意、我が君にお考えがあられるのでしたらそれに従うまでで御座います他の2人は?」


「「同感(でありんす)」」


「じゃあ早速準備始めるか〜、あ、それと適当にそっちで人事決めちゃってね」


「「「御意!」」」


ーーー


それは、紅い月が昇り、夜もふけた頃の事だった


「ヴェンデル、一緒に旅に出よう」


「は?宜しいですが…って、え?旅で御座いますか?」


「ああ、今夜中に」


「準備は如何に?」


「ウルズに頼んである」


「流石と言いましょうか…ですが今日でなくても良いのでは?」


「長達に話したら止められそうな勢いだったからな〜、あいつ等も召喚初日で旅に出るとは思わないでしょ」


気持ちもわかるけど異世界転移物の定番の旅は経験してみたいしね


「 」


「一緒に来てくれる?」


「もちろんです!はい!」


「じゃあひとつ厳命」


「なんで御座いますか?」


「旅に出てる時は敬語禁止」


「そんな!」


「でも怪しまれるだろ?」


「…そうですね、ではそうしましょう」


すると、火取はベランダにヴェンデルを呼び寄せ


「じゃあ行くか」ガシッ


「え」


「ちぇすとおおおおおおおおおおおおお!」ブォン


盛大にぶん投げた


「ああああああああああああああああああああああああ!!」


「じゃ、私もっと!」バサッ


その一方、火取は背中に紅い翼を作り出し優雅に、夜空を舞うように飛んだ、空中でヴェンデルを拾い、針葉樹の森に降り立つ


「脱出成功!」


「なんて事するんですか!あんまりですよ!」


「理力の王メタトロンの効果をちゃんと試したくて」


「我が君は無駄に優雅にとびましたよね!?」


「うん、それもちゃんと理力の王メタトロン使ってるから」


「というかどういう効果ですか?」


「ん?理力の王メタトロンの事かな?」


「はい、方向性がめちゃくちゃというか何というか」


「多分だけど、常識、概念、定義、法則とかを歪める能力じゃないかな、お前ぶん投げたのは純粋な竜王の腕力に「狙い通りの滞空時間を作り出すことは不可能」という常識をねじ曲げた」


「無茶苦茶じゃないですか!え?普通に歴代最強な気が…」


「そういや前の竜王のスキルは何だったの?」


「先代竜王陛下は「極寒の主ベルゼヴュート」ですね、簡単に言うと温度を自由自在に変化させる能力です」


「それもそれで強そうだな〜」


「法則をねじ曲げられたら温度が変化しないんで意味ないですよ…」


「それもそうかー、じゃ、私とお前の旅の始まりといこうか!」


「ですね、我が君…何とお呼びすれば?」


「ん〜、そうだな〜クリルとでも呼んでくれ」


熱帯魚の餌の1つの名前だけどあんまり違和感無いな


「はぁ…クリル、ですね」


「おう、ヴェンデル、」


「はい、クリル」


〜〜〜


場所は変わり、同時刻、人種の国、竜域隣国ヘンデル、王城グラスキャッスル、玉座の間にて


「ウラニシス陛下、ご報告が御座います」


「なんだレシア、お前がそんなに慌てるとは珍しいな」


慌てた様子で王の私室に駆け込んできたのは灰色のローブを羽織った、眼鏡をかけた女性で痛んだ茶色のスーパーロングが特徴的な、如何にも気弱そうな顔だが、同時に強い庇護欲を掻き立てる


「竜域で突如として8万人の兵力が消失、消え失せました!」


「な!?連合戦線が崩壊したとでも言うのか!?」


連合最高戦力の聖騎士もいたはずだろう…!?


「はい、消失する直前に莫大な量の魔素の揺らめきを2度、検知致しました、このことから考えるに…王竜が復活したかと…」


「王竜だと?そんな空想がある訳がない」


「しかし、いくら《竜種》が強力でも異常です相当な存在があるはずです」


「…その王竜は、お前が思うに強いのか?」


「おそらく…世界最高戦力でも頭1つ抜けているかと」


本当ならば…立ち回りによってはこの国の立場を大きく変える事も可能…か


「ふむ…魔獣共が活性化していることと合わせてもこれ以上の争いは避けたい物だが…」


「連合戦線に参加していなかったのが吉でしょう…我々は竜域の主と和平を結んではどうでしょうか」


「悪くないな…だが向こうさんが考える頭があるかだな」


「通常の《竜種》でも人間と同様の知力はあります、その王ですので思考能力はあるかと」


「…ならばその方向性で行こう、飛蜥蜴を出せ、明朝、竜域へ向けて出発だ」


「御意にございます、しかし珍しいですね」


「何がだ?」


「陛下が強者に戦いを挑もうとしないのは」


「…竜種は別だ、以前戦場で剣を交わした竜がいてな、名をゴウメイと言ったか、あれは間違いなく竜種でも最強の部類だろうな…生きて帰れたのが不思議だ」


俺も無駄死には避けないといけない立場だからな…


ウラニシスは王であると同時に武人でもある


その実力は世界屈指と呼ばれている


その武人が最強格と呼ぶ竜、その竜が竜域においては指して目立つ実力ではない事を知ったらどんな反応をするだろうか



次回、火取旅に出る、の巻?

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