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社畜が転生したら竜種の王になっていた  作者: 社畜大根
竜王奇譚
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交戦

クリルはヨハネに向き合うとこう言い放った


「サンドバックかぁ〜!!」


その言葉を聞いた周囲はため息を漏らす


「ねぇヴェンデル、私って居る意味あるかしら?お酒呑んできていい?いいよね?」


「ウルズ……白鯨を倒すのが先です、でも確かに疑問が出てきますね」


「………」


3人がボヤいている間にもクリルはヨハネに詰め寄り


「まずは肉弾戦かな〜?」


「!?」


ヨハネの腹目掛けて拳を突き出す、ヨハネは多重に障壁を発生させ食い止めようとするが


「暴食」

 

「!?!?」


障壁を吸収し、自らの技とする捻りを加えた高威力のその一撃に


「障壁付与」


吸収した障壁で拳を覆い、より威力を高めるヨハネが新たに発生させた障壁を


「脆い」


物ともせず破壊し、その一撃を当てる


「ゴス」と鈍い音が聞こえる、だが威力は音に反しているようで


「うわー、血がついちゃった…暴食」


再生した腹に再び穴が開く、拳についた血を竜王の暴食で自らの糧とする


「………」


ヨハネは近接戦では不利と感じたのか一瞬で距離を取る、クリルとの間により硬い障壁を生む、再び回復のために歌を歌おうとした、その時


「安心しちゃダメだよ、下からも攻撃はくるよ?」


盾を潜り抜け、下方より高速で接近してきたクリルが強烈なアッパーを繰り出す


「……!」


間一髪でそれを避けるが


「これで終わりと思うなよ?」


クリルは魔法陣を発動させヨハネに炎の奔流をぶつける、紅蓮に燃えるその炎は確実にヨハネにダメージを与える


「……………」


障壁を作り出そうと前に突き出した左手は消滅し、右半身は蒸発した


「それでもまだ死なないのか〜…頑丈だねぇ」


ヨハネは再び距離を取ると歌を歌おうと口を開く


〜〜〜


「さてミーミルちゃん、我が君からはあの鯨を倒せって言われてるけど倒す算段あるかしら」


「……わからない」


「これはどうすればいいですかね…ウルズが蒸発させても回復しますしね」


「………何かあるはず……あの白鯨…魔素の溜まりを避けて泳いでる気がする…」


「そんなもの見えるの?」


「……うん…魔素の流れは気の流れ……自然と見えるよ…?」


「……魔素が弱点ですか…だとしてもどうやって倒すんですか?」


「……お姉さんいいこと考えちゃった♪」


〜〜〜


「じゃあ…行くね」


ウルズの悪巧みを聞いたミーミルは己のスキルを発動させる


「いつ見ても神秘的よね〜、ミーミルのスキルって」


霧、純白の深い霧が辺りを覆う、日光が霧に反射して日輪を描く、その日輪を背に浮かぶミーミルはさながら神のようだ




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