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寿命交換。

作者: 七瀬




俺の名前は、『崎下 ゆたか』23歳で大学生だった、、、!




1年前、、、。

俺は大好きな大型バイクを乗ってちょっとしたドライブをしていたんだ!


何時もは、付き合っている同じ大学のミサを後ろに乗せてドライブデート

をする事もあったのだけど、、、?


この日は、俺1人だったんだ、、、!

俺は、周りに気を取られてつい、少しだけよそ見をしてしまった、、、!

そこに大型のトラックが俺のバイクめがけて突っ込んできて、、、!


急いでブレーキをかけたけど、手遅れだった、、、!



俺は、そのまま救急車に運ばれて病院へ。

トラックを乗っていた運転手は、左足を捻挫と顔と手に擦り傷が出来たぐらいだ!

トラックも、少しへこんだ程度で済んだと言っていた。



俺はというと、、、?

俺の愛車のバイクは、廃車になるほどボコボコにへこんで、、、。

俺は、病院で首にコルセットを巻き体を固定されてベットに寝たきりになっていた!


俺が、事故から目を覚ますと、、、?

首から下が、全く動かない!!!



俺を診てくれた、医者から詳しく聞くと、、、?

俺はもう、一生歩けないと言われたんだ、、、!


ただ、上半身! 特に腕や指は少しは動かせるようになると言われたんだ!

俺は、その話を聞いた時、、、。


ショックで、何も言えなかった、、、!

でも、頑張ってリハビリをすれば、いくら医者がそう言っても、、、。

歩けるようになると俺は信じていたんだ、、、!!!



でも、いざ! リハビリをするようになって思ったのは、、、?

医者の言う言葉は、まんざら間違ってないと言う事、、、!!!


俺はきっとリハビリさえすれば、いつか歩けるようになると思ってた!


でも、実際は、、、?

医者の言う通り。


腕や指先は、多少動かせるようになったけど、、、?

歩くどころか、立つ事さえも出来なかったんだ、、、!


俺は、挫けそうになりながらも、、、。

彼女や家族、友達に励まされながら、辛いリハビリを1年も続けたのに、、、。


結局、立つ事がやっとで退院する事になったんだ、、、!

これからは、ずっと車椅子で生活する事になる、、、。


・・・あの時、俺を診た医者の言う通りになったんだよ!



俺は、絶望感でいっぱいになったんだ、、、。


大好きなバイクはもう乗れない!

歩く事も出来ない!

一生! 車椅子生活。


・・・俺は自棄になって、家族に八つ当たりしたり。

彼女のミサとも、ギクシャクして別れる事になったんだ、、、。



【もう、このまま生きてても辛いだけだ、、、!!!】


何度、そう思ったか、、、。




そんな時に、俺の前にリーノという【死神】に俺は出会ったんだ!


そして、俺にこんな事を聞いてきた!


『お前は、生きる事に疲れて死にたいと思っているな! それなら、、、?

生きる希望をお前にやる! “寿命交換” をしてみないか、、、?』

『・・・えぇ!? 【寿命交換?】』

『そうだ! 寿命交換をすれば、、、? お前は、歩けるようになるぞ、、、!

いや? それどころか、走り回ったり今までお前が事故に遭う前に出来ていた事

が出来るようになるんだ、、、!!!』

『本当か!?』

『あぁ! その代わり、誰かとお前の寿命を交換する事でそれが叶う!』

『・・・誰と寿命を交換すると言うんだ?』

『お前が決めていい! お前に1週間、時間をやる! コイツだと思う奴を1人

選んで、おれに報告しろ!!! いいな!』

『・・・あぁ、』



俺は、死神と【契約】する事にしたんだ、、、!

俺の寿命と誰かの寿命を交換する事で、俺の足が今まで通り動かせる事が

条件でな、、、!



俺は、この1週間! いろんな人たちを見てきたんだ、、、!

普段なら、行かないところや電車やバス、遠くまで行って探したんだよ!


俺の寿命と交換したいと俺が思う奴を1人選ぶために、、、!!!





そして、俺はやっと見つけたんだ、、、!

俺が知らない駅で降りて、道に迷っていると、、、?

一人の少年が、俺の車椅子を押して目的地まで俺を連れててくれたんだ!


その少年は、キラキラと光を放っていた、、、!

俺は、この子だと直感的に感じたんだよ!


『お兄ちゃん! 道に迷ったの、、、?』

『あぁ、初めて来る場所でね、、、!』

『僕がそこまで連れててあげるよ!』

『いいの?』

『いいよ! じゃあ~車椅子押してあげるね!』

『あぁ! ありがとう。』

『うん。』



俺は早速、死神のリーノにその事を話したんだ、、、!


『ほほーう! その少年とお前の寿命を交換したいのか?』

『あぁ!』

『いいだろう! その願いを叶えよう!!!』

『ありがとう!』






死神と正式に契約を交わした数時間後、、、。

俺は、事故に遭う前のように車椅子なしで動き回れるようになったんだ!


俺の家族や友達もビックリしていた、、、!


『医者から、もう歩けないと言われたのに、、、。 歩けるようになるなんて!

奇跡でも起きたのかしら、、、?』

『そうだね! お母さん!!!』

『ゆたか、本当に良かったな!!!』

『お父さん、ありがとう!』



俺は、それから別れた彼女ミサに会いに行く事にしたんだ、、、!


『・・・ミサ! 元気だったか、、、?』

『・・・えぇ!? ゆたかなの?』

『あぁ!』

『歩けるようになったんだね!』

『あぁ! あのさ、ミサ! もう一度! 俺とやり直さないか?』

『えぇ!?』

『あの時は、俺も自棄になってて! 本当に済まない! 今でも俺はミサの

事が大好きなんだ!!!』

『ゆたか!』

『もう1度、俺とやり直そう!』

『・・・ううん。』




こうして、俺とミサはヨリを戻したんだ、、、!


たまに、俺と寿命を交換した少年がどうなったのか、、、?

気にはなる事はあるけど、、、?


俺が少年に会いに行く事は、1度もなかったんだ、、、!

そして、俺は少年の事を忘れてしまっていた......。



俺が、健康な体になってから1年半、、、。

俺は、突然! 胸に痛みを感じて道端でうずくまってしまった、、、。



そのまま、救急車に運ばれて、俺はまたあの病院に、、、。

今度はあの時、俺を診てくれた医者が俺にこう言ったんだ、、、!


『・・・うーん? どうやら、君は天から見放されているのか、、、?

重い心臓病を患っている! 長くて半年ほどしか生きれないな!』

『えぇ!?』

『実は、君が歩けるようになったと聞いて、私は少しホッとしていたんだよ!

医者は病気や怪我を治すけど? そこからは、その人自身の頑張りで回復する

んだと思っているからだ! 奇跡は必ず起きると信じて! 患者の回復が何よ

りも医者が1番! 嬉しい事なんだよ! ・・・それなのに。』

『・・・先生! 俺の病気は治らないんですか?』

『あぁ! 手の施しようがないんだ!』

『・・・そんな、』



俺は、医者の言った通りに、、、。

半年後に亡くなってしまったんだ、、、!






その頃、あの少年は、車椅子に乗って友達と仲良く遊んでいたんだよ!

たくさん、笑って! 笑顔に囲まれながら、、、。

楽しい! 人生を歩んでいるらしい。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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