第7話 いつからいた、この神様
本日3話目の投稿です
「ズズッ」
ハッと我に返り、ちゃぶ台の方を振り返る。そこには長い白髪を後ろで1つにくくった、ひげの長い(眉毛も)おじいさんがお茶をすすっていた。
「ふう」
じいさんが一息つく。
いつの間にかちゃぶ台には煎餅が置かれている。
いつからいたんだ、あのじいさん。というか何処から入ってきた。
「先程からいたぞ。それにちゃんと襖から入ってきた」
!?今、声に出してなかったよな?
…………もしかして心を読めるのか?
「読めるぞい。現に今も返事をしておろう」
でも人の心を読めるなんてありえない。それが出来たら神技通り越して、神じゃないか。
やっぱり人にできるワザじゃない。
あ、そうか。夢だからありえるのか。なるほど、夢だからか。ウンウン。
俺が一人で納得していると
「夢じゃないぞ、わしはさっきお主が言っていたように神じゃ」
エッヘンと胸を張るじいさん。
神?何変なこと言ってんだ、このじいさん。
それにもしこいつが神だとしてもどうして俺の夢に出てくる。
……あら?そういえばこのじいさん、ここが夢じゃないと言っていたな。じゃあここは何処なんだ?
「ここか?う〜む、これといった名前はないが、簡単に言うと〈神界〉じゃな」
神界?神界ってあの?神がおわす所?
「そうじゃ、ただ、ここはお主の世界の神界じゃない。お主から見たらイセカイじゃったかのう。まあ、そこの神界じゃ」
イセカイって異世界のことかな。
でもなんで俺は神界に、しかも異世界の神界に……。
「そりゃもちろん、死んだからじゃ」
……ん?今……なんて?
はい、気づいたらいましたこの神様。こんな登場の仕方じゃなかったのに、気づいたら勝手に登場してました。
今回はまだマシですが、たまにシナリオにないことを勝手にやらかしてくれる子たちです。ハイ。
まあ、こんな子たちですがよろしくお願いします!