第3話 前世 ~始業式~ Ⅲ
本日2話目です。
ゲームオタクの俺、水池鈴音。そしてその親友もゲームオタクだ。
親友その1、陸風羽衣。転んでいた奴だ。赤みがかった黒髪にぱっちりした二重のクリクリの目、小さく整った鼻と口。そう、女の子の誰もが憧れる整った可愛らしい顔を持っているこいつはれっきとした俺と同い年の男子だ。俺と同じく学年10位以内の成績と抜群の運動神経を持った、文武両道の小動物系の可愛いイケメン男子だ。ゲームも全てプロ並みで、リズムゲームとスポーツゲームはプロや達人を超えて神レベルにまで達している。
案外、守備範囲は広く、乙女ゲームで男を攻略しまくってはそれを現実でしょっちゅう実戦している。いくら顔が可愛くても上手く行くはずがないと思っていたら、あっさり10人程の男が落とされて取り巻きと化していた。おい、そんなんでいいのかお前ら……。かなり小悪魔だ。
親友その2、月宮淡海。かなりSっ気がある。儚げな印象を受けるこの名前と中性的な顔により、女だと思って話しかけるかなり、いや、ものすごく馬鹿な男共がいるが、ほとんどがプライドをズタズタに引き裂かれて粉々にされ、その上で北極の氷点下の海に笑顔で捨てられる。見ている方が可哀想を通り越して清々しく感じる。
先程、“ほとんど”と言ったが、この“ほとんど”に属さない連中がたまにいる。想像している通り、そういう性癖をもった奴らだ。要するにゲイやマゾということだ、うん。そいつらは今は淡海の下僕となっている。淡海も俺や羽衣程ではないが運動全般得意だ。凡人から見たら十分すごいんだが。テストは俺らよりスゴイ。今まで一度も1位の座を譲ったことがない。いつも2位とは大差をつけ君臨している。そして何よりイケメンだ。スラリとしたバランスの良い、それでいて華奢な身体つき、中性的な容姿や長く艶やかな黒髪を持つ美人系のイケメン男子。パズルゲームが得意だな。
予定の700文字を超えてしまいました。少し多かったでしょうか。100文字程度だから分かりにくいかな?
今日はもう一話だけ投稿しようと思います!!