第7話 ドワーフとナマクラな剣
いつも応援、誤字脱字のご指摘を頂きありがとうございます!
皆さんの声援が作者の励みとなっております!
「兄貴ー! 武器を見繕ってくれよ!」
それはジャイロ君の突拍子もない一言から始まった。
「武器?」
「そう武器」
「なんで僕に?」
「だって兄貴はイーヴィルボアを一発で倒したじゃねぇか。その剣もすげぇんだろ?」
と、ジャイロ君は腰に装備されたブロードソードを指さす。
「これは普通のブロードソードだよ」
そりゃあ魔法で切れ味とかを増幅してはいるけどね。
でもあくまで普通の剣を強化したものだから、一線を越えた強さの敵が相手だと心もとないんだ。
「それにイーヴィルボアに止めを刺したのは雷魔法だよ」
「さらっと高難度魔法を口にしたわね。雷系の魔法って結構難しいんだけど」
と、ミナさんが不機嫌そうに会話に割って入ってきた。
「そんな事ないよ。理論さえ理解できれば難しい魔法じゃないさ」
「……天才って皆そう言うのよね」
あれ? 何故かミナさんが落ち込んじゃった。
でもボクは研究を続けて開発しただけで、天才って訳じゃないんだけどね。
「良かったら今度雷魔法について教えようか?」
「良いの!?」
おっと、凄い食いつきだ。
そんなに雷魔法を覚えたかったんだ。
「いいよ、僕に教えられる事ならね」
「いやったー! 雷魔法ぉー!」
いや、だから理屈さえ理解すれば大して難しい魔法じゃないから。
「いいなー、俺にも剣を教えてくれよー兄貴ー」
「うわわ、しがみつかないでよ。僕より強い人間なんて山ほどいるって」
「いやそれは嘘だろ。大体イーヴィルボアの額に無造作に剣を突き刺すとかその時点で普通じゃねーだろ」
そんな事はないと思うよ。
世の中には凄い人間は一杯居る。
もう人間辞めてませんか? ってレベルの人とか探せば意外といるのだ。
彼等に比べたら僕もイーヴィルボアも凡人と同じだよ。
「なーなー、教えてくれよー」
「分かったから、教えるから離れてよ」
「いよっしゃー! 兄貴に修行つけて貰えるぜー!! ヒャッホー!」
うーん、僕は人にものを教える柄じゃないんだけどなぁ。
「で、武器を見に行かなくて良いの?」
「「「あっ」」」
メグリさんの言葉に僕らは本来の目的を思い出す。
いやいや、すっかり忘れてたよ。
◆
「兄貴、ここがこの町一番の武器屋だぜ!」
「へー、いろんな武器があるね」
ジャイロ君に連れてこられた僕は、初めての武器屋に内心ワクワクしていた。
村の鍛冶屋はお店ではなく、武器や農具などを磨きなおしたりする修理屋に近い場所だったからなぁ。
周りのお客さん達が楽しそうに剣を鞘から抜いて剣を見定めている。
おや、あの剣、装飾は凄いけど……。
うーん、お店だからああいうのも売り物なのかな?
「よし、コイツにするか」
「おれはコレだな」
と、先客の冒険者さん達がそれぞれの選んだ武器を手に店主さんの下へ行く。
「これをくれ」
店主さんは小柄な体に長いひげを蓄えたドワーフだった。
ドワーフと言えば鉄に目が無い種族、武器屋の店主なのも納得だ。
最も、僕にとってドワーフというと、どうしてもおっかない人の顔が思い浮かぶんだよなぁ。
でも、ドワーフがあの武器を……。
「……ふん、金貨10枚じゃ」
「高っ!?」
店主さんの提示した価格があまりにも高くて、思わず声が出てしまった。
当然皆の視線が僕に集まる。
「はははっ、坊主にはちょっと刺激が強かったか? だが名匠ゴルドフの武器なら寧ろ安い方なんだぜ!」
良かった、怒ってないみたいだ。
って名匠ゴルドフ?
「そ、そうなんですか」
「すげー! ゴルドフの剣を買う人なんて初めてみたぜ!」
ジャイロ君はゴルドフという人を知っているのか大興奮だ。
なんか凄い人なのかな?
うーんでもなぁ……。
などとモヤモヤしていたら、冒険者さん達は武器を買って店を出て行ってしまった。
残されたのは僕らと店主さんだけだ。
「良いなぁ、俺もあんなスゲー武器を買いたいぜ!」
「ねぇジャイロ君、あの剣……というかゴルドフさんって凄い人なの?」
「え!? 兄貴名匠ゴルドフを知らないのかよ!?」
「うん、僕は田舎から出て来たから都会の事は全然分からないんだ」
まぁ前世も前々世もあんまり浮世の事は知らなかったんだけどね。
「名匠ゴルドフ、このティオン国のみならず、周辺国家でも一二を争う凄腕の鍛冶師だぜ!」
へぇ、そんな凄い人なのか。
「でも、その割には大した武器じゃなかったよね。もしかして偽物だったんじゃないの?」
「え!? ちょ、兄……」
ジャイロ君が何か言おうとしたその時だった。
「「「「「っ!?」」」」」
店内が突然冷たい空気に包まれる。
これは冷気じゃない、もっと概念的な寒気……そう殺気だ。
その殺気の主は……。
「おいボウズ」
殺気の主、ドワーフの店主さんが僕に声をかけてくる。
「お前、あの剣に文句があるのか?」
しまった、お店の商品を貶したから怒ってる!?
「いえその、凄い剣だと言う割には作りが甘かった気がしたので」
「ほう、どう甘いんだ?」
「あ、兄貴……」
ジャイロ君が珍しくアワアワと動揺している。
なんとか僕が場を収めないと、ジャイロ君達にまで迷惑をかけちゃうな。
「ええとですね、まずあの剣ですが、装飾は豪華でしたけど、肝心の刀身には全然気が入っていませんでした。鋳造の量産品という訳でもなく、職人が自らの手で鍛えた割には焼きも適当で槌をうつ回数も少なかったようなので、切れ味はいまいちかなと。でも握り手周りはちゃんと作ってあったし、不思議と簡単に壊れそうには見えませんでした。見た目は剣でしたけど、どちらかと言うとあれは剣型の鉄塊、木刀や棍棒に近いかなと」
僕はあの剣を見た所感を店主さんに伝える。
「おわわわわ……」
何故かジャイロ君が顔面蒼白になって震えている。
大丈夫だよ、何かあったら責任は全部僕が取るから。
お店を出入り禁止になる様な事態になっても、それは僕だけで済ませて貰える様に頭を下げるよ。
「成程ねぇ。あれがナマクラ、ただの鉄の塊か」
店主さんは殺気を漲らせたまま、顎に手をやって自分の髭を撫でる。
「この俺、ゴルドフが鍛えた剣がナマクラに見えたってか」
「ええ!? 貴方がゴルドフさん!?」
まさか、この人がジャイロ君達が絶賛していた名匠!?
で、でもとてもあの剣はそんな名匠が作った剣には見えなかったよ!?
なる程、だからジャイロ君が顔を青くしてたんだ。
だって本人の目の前で武器を貶したんだからね。
……ってだめじゃん! それ怒るの当然だよね!
「俺の武器がナマクラに見えるたぁ……」
あ、やばい、超やばい。
「なかなか見る目があるボウズじゃねぇか! がっはっはっはっ!!」
「え!?」
怒り狂うかと思ったゴルドフさんだったけど、一転殺気を霧散させて楽しげに笑い出した。
「ええと……」
「今日日は物の価値も分からん奴が俺の名前だけを聞いて武器を求めて来るのにうんざりしてたんだ!」
「えっ、じゃあもしかしてあの武器は!?」
「おうよ! ありゃあただ頑丈なだけの剣もどきに装飾だけをそれっぽくつけたナマクラよ! 良く見破ったもんだ!」
うわー、酷い事するなぁ。
「そ、そんな事したら、先程の方々が大怪我をする事になるのではありませんか!?」
僕と同じ事を考えたらしく、ノルブさんがゴルドフさんを非難する。
「心配せんでも、あの程度の連中が受ける程度の依頼なら俺の武器なんぞ必要ないわ。頑丈さだけは折り紙付きだから簡単に壊れたりはせんしな。本当に必要な腕前になったら、自然とまたこの店に来るさ」
うわー、凄い自信だ。
「ですが、この店に置かれているのは先程言われたナマクラばかりなのでしょう?」
「そう思うか?」
そう言うとゴルドフさんは店内を指さす。
「あの中に俺が真面目に鍛えた武器がある。一回で見つけたらただでくれてやるよ」
「マジかよ!? 探してみようぜ兄貴!」
さっそくジャイロ君が剣の山に突撃していく。
「私も見てくる」
今まで無口だったメグリさんも、ちゃっかり武器探しに参加する。
「私はパス。魔法使いは重い武器なんて使わないしね」
「私も教会から授かったメイスがありますので」
ミナさん達はパスか。
「ボウズ、お前も探してみろよ」
「僕もですか?」
「あの剣をナマクラだと見抜いたんだ、アタリも見抜けるだろ?」
むむ、これは挑発されてるのかな?
「じゃあ皆が選び終わった後で」
◆
「よしコイツだ!」
「私はコレ」
ジャイロ君とメグリさんが武器を選び終わって持ってくる。
ジャイロ君はいかにも見た目が強そうな剣を、そしてメグリさんは見た目は派手じゃないけど丁寧な拵えの短剣を持って来た。
「二人共ハズレだ」
けどあっさり失格してしまう。
「見た目に惑わされるんじゃねぇ小童共」
厳しいなぁ。
「兄貴! 兄貴が見つけてくれよ!」
「仇を取って!」
武器の鑑定に失敗した二人は悔しさを滲ませてボクにリベンジを託してくる。
「そうだなぁ……」
僕は店内をざっと見回す。
端から順に武器を見て歩くと、無造作に置かれている一本の剣に目が留まった。
それは特別な拵えも無く、鞘や鍔も薄汚れている。
一見すれば中古の剣に見えるほどだ。
その剣を手に取った僕は、鞘から抜いて刀身を見つめる。
そしておもむろに剣を構えてみた僕は、ゴルドフさんに告げた。
「これ、だと思います」
「「ええー!? それ!?」」
ジャイロ君達が心底がっかりしたような目で僕を見て来る。
いや君達が任せるって言ってきたんじゃないか。
「何故それを選んだ?」
反対にゴルドフさんはニヤニヤとしながら僕に聞いてくる。
「この剣、見た目は地味で汚れていますけど、この汚れはダミーですね。わざと汚してあります。同様に刀身にも偽装が入っているけど、さっきの剣に比べて丁寧に鍛えられています」
そう、この剣だけあからさまに目立たない様にされていて、それでいて構えた時の重心がしっくりきたのだ。
「正解だ。それが当たりの武器だ」
「マジかよ!?」
「とてもそうは見えない」
二人が信じられないと手にした剣を見つめる。
うん、見た目は使い古した剣だからね。
「お前等は見た目に惑わされ過ぎなんだよ。剣士の坊主は論外だが、盗賊の嬢ちゃんも細かい所に仕掛けた偽装を信じすぎだ」
「屈辱」
メグリさんが悔しそうに唇をへの字に曲げる。
意外に負けず嫌いみたいだ。
「約束だ、それはお前にやるよ」
「本当に良いんですか?」
するとゴルドフさんはニカっと楽しそうな笑顔を見せる。
「最近は本当にモノの価値の分からん奴らばかりだったからな。その剣を見つけてくれてスカッとしたぜ! だからその剣はお前のモノだ。そいつは俺の自信作なんだぜ。なんだったら拵えもしっかりしたモンに直してやるよ!」
「うぉぉぉぉ! 凄ぇぜ兄貴!」
突然ジャイロ君が叫びだして驚いた。
「強くて凄ぇだけじゃなくて、武器を見る目まであるなんて凄すぎるぜ兄貴!!」
いや、そんな感心するほどでもないけど。
それにこの剣は……。
うん、そうだ。
僕は手にしていたゴルドフさんの剣を見てある事を思いつく。
「あの、もし許して頂けるなら、この剣はジャイロ君に譲りたいんですが」
そうだ、この剣はジャイロ君が持った方が良い。
「「「……へっ?」」」
僕が辞退した事でジャイロ君達が驚きに目を見開く。
「ちょ、ちょっと兄貴!? 何言ってんだよ!?」
「そうよ! もったいない! ジャイロにあげるとか意味わかんないわよ!」
「お前それどういう意味だよ!!」
「そのままの意味よ! 未熟なアンタが持つよりも凄腕のレクスさんが持った方が間違いなく使いこなせるに決まってるじゃない!」
「う、いやまぁ確かに兄貴の方がだけどよ……」
ミナさんの発言に異議を唱えたジャイロ君だったけど、あっさりと言いくるめられてしまった。
「俺も納得がいかねぇなぁ」
と、ゴルドフさんが不機嫌そうな顔でこちらを見つめて来る。
「ドワーフがやると言った武器を突き返すとは、それなりの理由があるんだろうなボウズ?」
しまった、ドワーフにとって差し出した武器を突き返されるのは失礼に当たるんだった!
たった一つの例外を除いては。
「ひぇっ、ほら兄貴、ゴルドフさんメッチャ怒ってるよ! ここは素直に受け取ろうぜ!」
「それが賢明。贈り物は素直に受け取るのが美徳」
と二人は言うけど、ここまで来たらちゃんと説明しないと事は収まらない。
なにせ相手は頑固なドワーフだ。
納得がいかなければ血の雨が降る。
「いや、悪いけど使わない武器を受け取る気は無いんだ」
「ほう!」
「「「「ひぃ!?」」」」
再び、店内が殺気に包まれ、ジャイロ君達が悲鳴をあげる。
「説明してくれやボウズ」
一触即発の空気の中、僕は言葉を発した。
「受け取れない理由は、僕にはこの剣があるからです」
そういって僕は腰の剣をポンと叩く。
「この剣はまだまだ現役で使えます。なのに新しい武器が手に入ったからといって捨てるのはあまりにもかわいそうでしょう?」
そう僕が告げると、若干ゴルドフさんの空気が和らぐ。
「ふん、まぁ武器を大切にするのはいい事だ。なじむ前にヒョイヒョイ新しい武器に乗り換える連中に比べればな」
よかった、納得してもらえたみたいだ。
「だが、そこまで言うなら、お前の得物を見せてもらわねぇとなぁ」
あれ? なんだか変な流れになってきたぞ。
「俺の武器を断るんだ、相応の武器じゃないと納得できんぞ?」
そうきたかー。
「だからこういうのはどうだ? それが納得のいく武器ならその剣はそっちの小僧にくれてやろう。だがもし俺が納得のいかない出来だったら、お前は俺の武器を使え。そしてお前の武器をその小僧にやればいい。それなら武器をないがしろにする事もないだろう?」
なにその超理論。
「おおっ! 兄貴の武器を俺が!?」
待って、なんで嬉しそうなのジャイロ君?
「よし受けようぜ兄貴! もし仮に偶然運悪く名匠ゴルドフを納得させられなくても、俺が兄貴の剣を受け継いでみせるからさ!」
君、ゴルドフさんが納得出来ない事を望んでないかな?
「ほれ、さっさとお前の得物をみせんかい」
ゴルドフさんが手招きをしてくる。
はぁ、仕方ない。ここは素直に見せるとするか。
僕は大人しく腰の剣を外すと、ゴルドフさんに差し出す。
「ふん」
ゴルドフさんは不機嫌に、しかしちょっとだけ興味深そうに剣を受け取ると、鞘から抜き放ち、そして……
「っっっ!?」
愕然とした表情になった。
「なっ、なっ!? なっっっ!?」
ゴルドフさんは壊れたマジックアイテムのように「な」しか口にできなくなる。
「な、なな、ななな、なななな……」
ゴルドフさんの体がワナワナと震える。
「なんじゃこれはぁぁぁぁぁっっっっ!?」
町中に響き渡ったのではないかというほどの大声で叫んだ。
「何だこれは!? こんな製法見た事が無いぞ!? 鉄か!? 鉄なのかコレは!? こんな感触は感じた事が無い!? 滑る様な滑らかな手触り!? これは、これはぁぁぁぁぁ!!」
ゴルドフさんが剣を天にかざし絶叫する。
まぁちょっとした魔物の素材を練りこんであるからなぁ。
「剣という形をした芸術品だぁぁぁぁぁ!!」
突然恍惚とした表情になったゴルドフさんがはぁはぁと荒い息を吐きながら剣に頬ずりを始める。
うん怖い。
そしてゴルドフさんが血走った目でボクに向き直る。
「こ、この剣を打ったのは一体誰だぁぁぁぁぁっ!!」
ちょっと興奮しすぎですよ。
「ええと、僕ですけど」
「なんだとぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
うん、故郷の鍛冶屋には武器らしい武器が無かった。
一応自衛用の武器はあったけど、それは基本が粗末な槍ばかりで、ちゃんとした武器はなかったのだ。
だから自分で作った。
鍛冶屋の親父さんに魔物の素材を提供する事で、鍛冶の修行という名目で作業場を使わせて貰ったんだ。
実際には鍛冶の技術は前世で修めていたんだけどね。
「お、お前が作っただと……!?」
「はい」
「お、お、お……」
ゴルドフさんはプルプルと震えながら僕の剣を鞘に納め、それをテーブルの上においてから……
「俺を弟子にしてください師匠ぉぉぉぉぉぉっ!!」
何故か土下座をしながら弟子入りを求めてきた。
「ちょ、なんですかいきなり!?」
さすがに年上の男の人がいきなり土下座してきたらこちらも困惑する。
「頼む! 頼みます! 俺に、俺にこの剣の製法を伝授してくださいっ!!」
「いや、これは知り合いのドワーフから、戦士なら鍛冶師に頼れない時でも自分で剣を作れるようになっておけって言われて、無理やり仕込まれた普通の技法ですよ」
「これが普通の技法なものか! ドワーフ王の鍛えた品といわれても信じるぞ!」
ドワーフ王、それはドワーフの王様という意味ではなく、最高の鍛冶技術を持ったドワーフに与えられる称号だね。
「これ程の技術の使い手ならば、俺の剣など不要と言われてもなんらおかしくはない! 剣は小僧にくれてやります! ですから、俺に貴方の技を伝授してください師匠ぉぉぉぉぉ!!」
これは困った。
ジャイロ君達には折れたけど、もともと人にものを教えるなんてガラじゃないんだ。
でも……。
「貴方の技を見た後では、とても鍛冶師など名乗れんのだ!」
これは教えないとテコでも土下座をやめないだろうなぁ。
「分かりました、この剣を作る方法なら教えて差し上げます。それ以上の手ほどきは無しでなら」
「感謝します師匠ぉぉぉぉぉぉっ!!」
ゴルドフさんが小躍りを始めて喜びを表現する。
スキップしながら喜ぶドワーフって……。
「さっすが兄貴! まさかあの名匠ゴルドフを弟子にしちまうなんて!!」
ジャイロ君は無邪気だなぁ。
「それにゴルドフの剣をただでゲットだぜーっ! ヒャッホー!」
よし、君への修行は厳しめにしよう。
(´・ω・)ドワーフもビックリ
面白い、もっと読みたいと思ってくださった方は、感想や評価、またはブクマなどをしてくださるととても
喜びます。