第63話 古き真実と宝物庫
(:3 」∠)「ヤバイくらい暑くて執筆ペースが……」
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「う、うう……」
私達の前には 玉座から引きずり降ろされ、床に正座させられている天空王の姿があった。
レクスさん曰く、マジックアイテムである玉座に他の防衛用の機能があったら面倒だからとの事だった。
「さぁ、貴方が何故王族を名乗っていたのかを、教えて貰いましょうか」
「ひぃ!?」
さっきから唸るばかりだった天空王の前に、真っ二つにされたゴーレムの兜が投げつけられる。
レクスさんの性格を知らなければ、次はお前がこうなるぞって言ってる様に見えるわよね。
うん、それにしても今日のレクスさんはいつもよりちょっと荒々しい感じがするわ。
まぁ、こういうクールというか、強引な感じも悪くはないかもね。
あ、あくまで一般論よ?
「わ、我々の祖先は、かつて天空大陸で暮らしていた人間だった……」
やっと観念したらしく、天空王が話を始める。
「天空大陸は魔人達との戦いの末期に敵から襲撃を受けたらしい。それは天空大陸を支配する為とも、天空大陸に魔人を倒す為の秘密兵器が運ばれたからとも噂されたそうだ」
「じゃあ天空大陸は魔人によって破壊されたという事ですか?」
レクスさんが真面目な顔で天空大陸崩壊の謎を聞く。
良く考えると、これって歴史的な大発見よね。
ちょっとドキドキしてきたわ。
「詳しくはわからん。天空大陸を魔人の拠点である別の天空大陸にぶつけたとも、天空大陸を対魔人兵器の材料として使ったとも言われているが、祖先の残した古文書には詳細は書かれていなかった」
あれ? それじゃあ結局天空大陸が崩壊した詳しい理由は分からないって事よね?
「それではあなた達が王家を騙った理由は?」
「……ひぃ!」
またしても沈黙しようとした天空王の前に、今度はへし折られた剣が突き刺さる。
うん、折れてたのに床に突き刺さったわ。
「わ、我々の祖先は崩壊する天空大陸から逃げて来た難民なのだ! かろうじて逃げ延びた空島での暮らしを安定させる為、不安に怯える人々を纏める為に新たな王家を作り出す必要があったと古文書には書いてあった!」
「成程、それ自体はさほど珍しい事じゃないですね。過去の歴史にも本当に王族なのか良く分からない自称王族が圧政を敷く王家に立ち向かう話は多いですから」
意外にもレクスさんは天空王が偽物の王族だと知っても、それを咎める様な事は言わなかった。
「人間、自分の暮す土地以外の事には疎いものですから、知らない国の王族って設定は皆を纏めるのに良かったんでしょうね」
「なんで知らない国なの? 知ってる国の方が良くない?」
私の疑問にレクスさんが苦笑する。
「あー、それをやると今度は別の問題が出てくるんですよ」
「と言うと?」
「知っている国の王族だと、この天空大陸が壊滅したのはお前達がちゃんと仕事をしなかったからだって怒りの矛先が向きかねないからです」
そっか、自分達の住んでいた場所がめちゃくちゃになっちゃったんだもんね。
そりゃあ怒るわ。私でも怒る。
「そしてどこかの国の王族を名乗ったとして、難民の中にその国と敵対していた国の人間が居た場合もやはりトラブルの元になります。だったらいっそ知らない国という事にした方が良いでしょう」
あー、確かにそれは困るわよね。
「でも知らない国の王族を名乗って大丈夫? 何処にあるとか聞かれて、もしその近くに住んでいる人が居たらバレちゃうと思うんだけど」
「多分ですけど、当時は天空大陸の中ではなく、別の空島で暮らす小国の王族って設定だったんじゃないでしょうか? 他国に外交の為にやって来たとか言えば誤魔化せたと思いますよ」
へぇー、よくそんな事思いつくわねぇ。
「あとは当時の難民達の指導者層が協力して情報を操作すれば、架空の王族を作り上げる事は難しくなかったでしょう。集団を纏める以上、よほどのカリスマでもない限りは協力者がいた筈です。おそらくはその協力者の子孫が今のこの国の貴族だと思うんです」
ちらりとレクスさんが天空王を見ると、何でそこまで分かったといわんばかりの顔で呆然としていた。
どうやらレクスさんの推理は正解だったみたいね。
っていうか、まるで学者さんみたいに当時の歴史に詳しいけど、本当この人は何者なのかしらね?
戦士としても魔法使いとしても一流で、回復魔法も使えてマジックアイテムを直したり作ったり出来て、家を建てる事まで出来て更には学者顔負けに歴史に詳しい。
うーん、本当に何者なのかしら?
ご両親は普通の村人っぽかったし。
ああ、そう言えばミナさん達がレクスさんの村で修業していたんだっけ。
こんどその辺りの話を聞いてみようかしら。
◆
ふーむ、事件の渦中にいたものの、ご先祖は一般人だったから詳しい事は分からないっぽいなぁ。
分かっているのは天空大陸に魔人が襲撃してきた事と、その後に天空大陸が本当に崩壊したって事くらいか。
うーん、得られる情報はこれが限界かな?
あとは砦の中に当時の資料が残っているかもだけど、配備されている武装が当時としても型落ちの古い装備だから、碌な情報は残ってないだろうなぁ。
たぶんこの空島は離島や辺境の土地扱いだったんだと思う。
もうこれでこの国に関わるのは止めて、次の国に行こうかな。
おっと、一応アレについても聞いておこうかな。
「そういえば、なんで自分達の事を天空人なんて呼んでる訳?」
うん、これはちょっと気になったんだ。
「何故、だと?」
「そう、何故。地上で貴方達は魔物に襲われていた町の人達を救って敬われていたみたいだけど、この空島で生活するならわざわざ地上に降りる必要なんてないよね? 貿易している様子もないしさ。食料不足かとも思ったけど、この空島は国を名乗っている割には開拓していない土地が多い。開拓すれば十分食料は自給できると思うんだ」
地上に戦いを挑むわけでもなし、だからと言って善意だけで魔物を退治している訳でもなし。だって貢ぎ物を貰っているくらいだからね。
けどその割には貢ぎ物は食料品ばかりだし、ちょっと理由が分からない。
「それは……我が国が深刻な食糧危機に見舞われているからだ」
「深刻な食糧危機?」
予想外の回答にさすがにビックリした。
この空島はとてもそんな食料不足になる様な土地には見えないんだから。
「我々はこの空島のほかに、森島と呼ぶ動物が多くいる森で覆われた空島を領地としていた。その頃は森島と空島の畑で得られる食料だけで生きていけたのだが、ある日突然黒く巨大な魔物が現れたのだ。その魔物は森島を占拠し、それだけでは飽き足らず空島の畑も根こそぎ襲い始めた」
天空王は演劇の様に両腕を翼の様に大きく動かしながら話を続ける。
「当然我らの祖先は魔物に挑んだ。だが天空大陸のマジックアイテムの力をもってしても、魔物には太刀打ちできず、更に魔物に惹かれたのか他の魔物までもが森島へと渡って来た。その結果、森島は魔物達の支配地へと変わってしまったのだ」
成程ね。食料を得ていた猟場が外敵に奪われた訳か。
「こっちの空島で畑を広げなかったの?」
リリエラさんの質問に、天空王は大げさに溜息を吐く。
「当然試みたに決まっておろう。だが魔物達は畑の規模が大きくなると途端に襲ってきたのだ。その為今の空島では、魔物が襲ってこないギリギリの量の食糧しか生産できなくなってしまったのだ!」
多分畑が一定以上の大きさになると、魔物達が食糧として認識するんだろうな。
食べ物が沢山あるぜって。
逆に少量だとこの程度ならわざわざ行くのも面倒だなって無視する感じかな?
「それ故、我等の祖先は地上との交流を求めた。地上と交易をして食料を得ようと考えたのだ」
ん? 地上との貿易? だったらなんで今みたいな関係になってるんだ?
「そうしたらなぜか地上の人間達は我々を天の使いと勘違いした。たまたまその時町が魔物の群れに襲われていた事もそれを後押ししてくれたと先代の日記には書いてあった」
ああ成程、困り果てて神様に祈ってたら、突然空から羽の生えた人達がやって来たなんてなれば、そりゃあ勘違いもするよね。
「地上の魔物達が我々のマジックアイテムで倒せたのも幸運だった。交易に使える産業が無い我々は、地上の人間を保護する事で貢ぎ物を得るという貿易を結ぶ事に成功したのだ」
なんという切実かつ生臭い真実だろう。
まぁ現実なんてこんな物なのかもしれない。
これ、マジックアイテムが羽型だったのも運が良かったよね。
「成程ねぇ」
地上での出来事の裏にはそんな事情があった訳か。
「で、結局天空人って名前は何な訳?」
「それは、空島に住んでいる同じ人間と素直に答えるよりも、天に暮らす謎の神の使いの方がハッタリが利くからと先祖が……」
まぁ、そんな予感はしてた。
「まぁそれに関しては良いや。お互い持ちつ持たれつみたいだしね」
「そ、そう言って貰えるとありがたい」
というか、ここで真相を教えてしまったら彼等の飯の種が無くなってしまう。
町の人達を騙しては居たものの、魔物から保護していたのは事実みたいだから波風を立てる必要も無いだろう。
ふむふむ、これで本当に聞きたい事もなくなったし、さっさと帰ろうかな。
この有様じゃあ僕達を襲った詫びを入れさせる事も出来そうにないし、むしろこれ以上関わると余計な出費になりそうだ。
空島観光だって別にこの島でなくても良い訳だし。
「じゃあ僕達はそういう事で」
「な、何!?」
決断した僕はリリエラさんを促して帰る事にする。
「ま、待ってくれ! どうかそなたの力を我らに貸して欲しい!!」
カームさん達が僕達の前に立ちはだかる。
せめて主の話を聞いてからにして欲しいと言わんばかりに。
「そう言われてもねぇ。さんざんこちらの事情も聞かないで襲いかかってきたじゃない」
「うう、それは……」
「聞きたい事も聞いたし、こっちはこの島に長居するつもりはないんだ」
うん、久しぶりに貴族や騎士のやり口を見たからね、手伝う気なんて欠片も湧かない。
ああ、昔の僕もこうしていれば良かったのになぁ。
「頼む! そなたの力ならあの魔物とも渡り合える筈だ!」
「と言っても、そちらから提供できる報酬はないでしょう?」
「ほ、報酬だと!? 王である余が頼んでいるのにか!?」
ありゃりゃ、まだ王様気分でいるのか。
「それで通じるのはアンタを王様だと信じているこの空島の人達だけだよ。僕達には関係ない」
「なっ!?」
「レ、レクス殿……」
再び部屋を出ようとした僕達に、カームさん達が話しかけてくる。
「自分勝手な言い分なのは重々承知しております。ですが、どうか我等にお力を貸しては頂けませんか?」
「此度の非礼、心よりお詫びいたします故」
そして二人が僕に対して深々と頭を下げる。
「「どうか我らに力をお貸しください」」
と言われてもねぇ。
こっちとしてももう譲歩できるラインは超えているんだよね。
もし本当に僕の力を求めているのなら、天空王は僕がマジックアイテム技師だと知った時点で協力を仰ぐべきだったんだ。
騎士団長と近衛隊長が二人して証言しているんだからさ。
カームさん達が僕達に襲い掛かって来た件は、自分達の主である天空王からの命令と考えればまぁ情状酌量の余地ありだ。
とはいえ、バルディさんの対応はそれを考慮してもダメダメだったけどね。
「ぬうう……っ! そ、そうだ! 宝物庫だ! 宝物庫に収納されたマジックアイテムを貴様にくれてやろう! マジックアイテムなら地上でも金になるであろう!」
突然天空王が妙な事を言い出したぞ。
「宝物庫のマジックアイテム?」
「そうだ、わが城の宝物庫には使途不明のマジックアイテムが数多く収蔵されている。それを貴様にくれてやろう」
「はぁ」
マジックアイテムねぇ。
使途不明って言うけど、ここで使われているマジックアイテムを見ると、どうにも期待できないんだよなぁ。
っていうか、使い道の分からない品を勧めてくるなよな。
「へ、陛下!? 本気で仰っているのですか!?」
天空王の提案にカームさん達がえらく動揺している。
何か問題でもあるのかな?
「勿論だ! うむ、決めたぞ! 貴様等に宝物庫へ入る許可を与えてやろう!」
うーん、無視して帰ってもいいんだけど、もしかしたら本人が気付いていないだけで良い物があるかもしれないし、とりあえず見るだけ見てみるかなぁ。
◆
「こちらが宝物庫になります。陛下はこの中にあるものならば好きな物を好きなだけ持ち出して構わないとの事です」
と、僕達を宝物庫に連れてきたカームさんが天空王の代わりに説明をする。
というか、何故か天空王もついてきてるんだけど。
「どうだ余の宝物庫は?」
なんて自慢げに言ってるけどさ……
「これが宝物庫ねぇ」
うん、どう見ても倉庫です。
そして見渡す限りのガラクタの山です。
もうね、古いマジックアイテムとかばっかりでね、役に立たないね!
これなら普通に魔法を使った方が威力あるよ絶対!
どれも型落ちのマジックアイテムだから、そもそもの性能が低いんだよ!
カームさん達が慌てた理由が分かったよ。
いくらマジックアイテムとはいえ、使い方の分からない品に報酬としての価値はないと思ったんだろうね。
うん、それが普通だ。
「こりゃダメだなぁ」
中には役にたたないどころか壊れている品まであった。
これ、直し方が分からないけど、捨てるのももったいないからって残しておいたんだろうな。
「そ、そう言わず、最後まで見て行ってくださいレクス殿!」
カームさんが必死で僕達を引き止める。
なんか売れないお店の店員みたいなセリフだなぁ。
というか、天空王はこれらのマジックアイテムの価値を理解しているんだろうか?
古ければ価値がある訳じゃないんだからね?
「どうだ? 我が宝物庫に入れる栄誉を得た気分は? 感激であろう?」
まさか、宝物庫に入れてもらえた事を感謝するとか思っていないよね?
「そしてこの中なら、貴様が欲しがるマジックアイテムもあるだろう。好きなものを選ぶが良い」
……これ、本気で価値を分かってないなぁ。
なんというか、拾った石ころを自慢されている気分だ。
「ん? これは……」
ガラクタの山の中で僕はある箱に注目した。
「これって……」
僕は箱を手に取るとその蓋を開く。
中には何も入っておらず、空っぽだ。
けれど、箱から感じる感触に僕はある確信を抱く。
うん、これは良い嫌がらせとして使えそうだ。
「どうした? その箱が欲しいのか?」
箱を手に取った僕に、天空王が話しかけてくる。
「そうですね、中身もいただけるんですか?」
そういって僕は蓋を開いて箱の中を天空王に見せる。
「なんだ中には何も無いではないか。入っているのはせいぜい小さなゴミか埃くらいのものであろう。そんなもの好きなだけくれてやるわ」
よし、言質を取ったぞ。
僕は一旦蓋を閉めると、箱をひっくり返して底面を見る。
ひっくり返した箱を見ると、底板の端に小さな隙間が開いている事に気付く。
「うん、やっぱりあったね」
僕は底面の板にわずかに開いていた隙間に爪を差し込んで、底板を開く。
するとその中には明らかにただの箱ではない部品が敷き詰められていた。
「な、なんだコレは!?」
中身を見た天空王が驚きの声を上げる。
そう、箱は二重底になっていたんだ。
僕は内部に取り付けられていたスイッチを入れると、底板を戻して箱を再びひっくり返す。
そして蓋を開くと、そこには先ほどまではなかった黒紫色のモヤで埋め尽くされていた。
そして僕は躊躇なくモヤの中に手を突っ込む。
「お、おい!?」
天空王の声を無視して箱の中をまさぐる。
すると先ほどまで何も入っていなかった筈なのに、指先に固い感触が触れた。
僕はそれを掴んでモヤの中から引っ張り出す。
「これは……ネックレスだね」
そう、箱から出てきたのは、ネックレスだった。
ただし、そこら中に大きな宝石が付いた明らかに値打ち物のネックレスだ。
「なっ!? なんだそのネックレスは!?」
突然空の箱からネックレスが出てきた事に天空王が目を丸くする。
あはは、やっぱり気付いていなかったんだな。
「もしかして、その箱もマジックアイテムだったの?」
さすがリリエラさん、すぐにこの箱がマジックアイテムである事を気付いたみたいだ。
「ええ、その名も魔法の箱です」
「魔法の箱? なんだか魔法の袋みたいな……って、まさか!?」
おっと、もう気付いちゃったか。
さすがに分かり易すぎたかな。
「ええ、その通りです。これは魔法の袋のご先祖様ですよ。箱の中には亜空間が広がっていて、そこに大量の品物を収納する事が出来るんです」
そういって僕は中に収納されていた様々な品を取り出す。
宝石、アクセサリ、武器というよりも装飾品としての度合いが高い剣など、様々な品が魔法の箱には入っていた。
しかもどの品も大きな宝石がちりばめられていたり、金細工や銀細工が施されたりと、素人目にも明らかな値打ち物ばかりだ。
量も結構あるし、これは一財産になるなぁ。
そしてそれだけの品が入っていたこの魔法の箱、わざわざスイッチを隠して普通の箱に偽装していたあたり、前の持ち主はよほど中身を人に見られたくなかったんだろうね。
まぁそのおかげで、天空王はこれらの隠し財宝に気付けなかったわけだ。
「たしか箱の中身も貰っていいんですよね」
僕は笑顔で天空王に確認する。
「え? あ、いや、待て、ちょっと待て!」
目の色を変えた天空王が僕を止める。
でも待たないよ。
「という訳で、依頼を受けて欲しいのなら、この箱の中身は全部僕の物になりますがよろしいですよね?」
「ま、待て待て! その箱は余の物だ! だから中身も余の……」
「陛下!」
「なりません!」
欲に駆られた天空王が依頼を反故にしようとしたその時、カームさんとバルディさんが天空王を制止する。
「陛下! あの魔物を退治する事が出来れば食料の心配がなくなるのですよ!」
「そうです! 財宝は後から集める事が出来ますが、あの魔物は財宝では倒せません! ここは我慢です陛下!」
「何を言う貴様等! あの箱は余の物なのだぞ! だから箱の中身も余の物なのは当然であろう!」
「なりません! それを言ってはなりません! 我々に必要なのは金ではなく食料です! 食料を得る事が出来なければ、わが国は破綻してしまいますぞ!」
「ぬ、ぬがぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
こうして、箱の中に隠されていた財宝を諦めさせられた天空王は、その悔しさを雄叫びに変えて叫ぶのだった。
(:3 」∠)天空王「余の財宝がぁぁぁぁっ!!」
(:3 」∠)カーム「諦めろ」
(:3 」∠)バルディ「陛下ステイ!」
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