第58話 天空大陸と天空人
_(:3 」∠)_「今日から新展開! 海の次は? タイトルでバレバレだオラァァァ!」
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「うわっ、何あれ!?」
リリエラさんが空を見て驚きの声をあげる。
それもその筈、空に浮かんでいたのが雲ではなく島だったからだ。
それも大量の島である。
「あれは空島ですよ」
「空島?」
「ええ、見た通り空に浮かぶ島です。中には大陸と同じ大きさの天空大陸なんてのもあるんですよ」
「空飛ぶ大陸!? 一体どうやって飛んでいるの!?」
あはは、リリエラさんが驚いて何度も空島を見ているよ。
活動の拠点を変える事にした僕達は、世界中の珍しい土地を巡る事にした。
その最初の場所として、僕はリリエラさんをこのスカイランドへと連れて来たんだ。
「空島の土や岩の中には、魔力に反応して宙に浮く性質を持ったグラビウムという物質が含まれているんです」
グラビウムは空島の物質の中にしか含まれておらず、空気中の魔力や自然界の生物が発する魔力に反応するくらい敏感なので、こうやって無人の島でも空を飛ぶ事が出来るんだ。
「な、何それ!? そんなものがあったら魔法を使わなくても空を飛び放題なんじゃないの?」
そう、リリエラさんの感想は正しい。
かつてはグラビウムを抽出する為に空島や天空大陸からグラビウムが取りだされて多くの飛行マジックアイテムが開発された。
けれど飛行魔法が開発された事によってグラビウムは不要となり、またグラビウムの過剰な採掘で空島や天空大陸が崩壊の危機に晒されたので、グラビウムの発掘は禁止されたんだ。
「いえ、どのみちマジックアイテムでも飛行魔法でも魔力が必要なので、それなら自在に動ける飛行魔法の方が便利だという事になってグラビウムを使ったマジックアイテムは随分前に廃れたんですよ」
島から抽出したグラビウムの動力はほぼ人間の魔力だけになってしまうので、結局それなら飛行魔法で飛ぶタイプの方が制御が楽じゃないかと判断された訳だ。
「何でそんな事を知っているのか気になるけど、まぁレクスさんだものねぇ」
何故か諦めた様に溜息を吐かれる。
いやいや、その辺りの事情は図書館にでも行けば知る事が出来ると思いますよ。
ちなみに、件の飛行魔法や飛行魔法で動くマジックアイテムを開発したのは僕だったりする。
空島の保護の為と、上司からグラビウムを使わないで済むマジックアイテムを作れと命じられたからだ。
「けど天空大陸が見当たらないなぁ。確かこの辺りだと思ったんだけど」
「別の場所にあるんじゃないの?」
「いえ、あの大きさなら、かなり遠くにあってもすぐに分かる筈なんですよ」
だというのに、見えるのは空島ばかりだ。
それに空島ってこんなにあったかなぁ?
それに見覚えのない妙に大きな空島もあるし。
「ふむ、せっかくですから、ちょっと空島に行ってみませんか?」
「そうね、ぜひ見て見たいわ」
リリエラさんが待ってましたと言わんばかりに同意する。
「キュウ!」
モフモフも興味深そうに同意する。
僕達は飛行魔法で空に飛びあがり、空島へ向かって飛んで行く。
「綺麗……」
空島に近づいたリリエラさんが溜息を漏らす。
大き目の空島の端から、大量の水が流れ落ち、それがまるで天空の滝の様に見える。
更に水は下の空島に落ちて大きくしぶきをあげ、空中に小さな虹を作っていた。
空から降る滝は僕達に幻想的な光景を見せて楽しませてくれた。
「凄いわ、空に浮かんでいるのにちゃんと島になっている」
リリエラさんが言う通り、空島の上には木や草が生い茂っていて、泉や川も見える。
そこから流れて来た水が島の端へと向かって行き、天空の滝を作っていた。
「キュウ!」
見るとモフモフが空島の獣を襲って食べていた。
成程、ご飯が食べたくてついてきたんだな?
「ねぇレクスさん、あの雲の上にも空島があるのかしら?」
空島の上にある雲の中から降って来る滝を見て、リリエラさんがそんな事を聞いてくる。
「多分そうだと思いますよ。グラビウムの含有量と島に住む生き物の多さによって空島の高度は変わりますから」
「雲の上の島かぁ……」
リリエラさんがキラキラした目で空島の上の空を見つめている。
「あっ、近くに町がありますよ。今日はあそこで一泊しましょう!」
丁度空から地上を見たら、近くに町がある事に気付いた。
「そうね、そろそろ私もお腹が空いたっていうか、いい加減魔力がヤバいわ。ちょっとはしゃぎ過ぎてたみたいね」
おっといけない。リリエラさんの魔力がピンチだ。
「じゃあ行きましょうか」
空島見学を終えた僕達は、宿を探す為に地上へと戻るのだった。
◆
「いらっしゃいお客さん」
宿に入ってきた僕達に、カウンターの店員さんが元気に挨拶をしてくる。
「一人部屋を二つとあとペットを一匹良いですか?」
「悪いね、今日は混んでるから、二人部屋が一つしかないんだ。あとペットはおしっこやウンチをしなければ良いよ」
二人部屋かぁ。
「私は別に構わないわよ。昔はお金が無くて男女一緒に相部屋で泊まる事は多かったから」
ふむ、リリエラさんが良いならいいか。
「分かりました。じゃあ二人部屋で。あとこっちもちゃんと躾てあるから大丈夫です」
「キュウ!」
モフモフが問題ないと手をあげる。
「あはは、何だか分からないけど可愛いね。それと二人部屋は一泊銀貨一枚だよ。食事を付けるなら一食に付き銅貨4枚」
「結構高いわね」
銀貨一枚と聞いて、リリエラさんが眉を顰める。
「おや? お客さんは天空人様の降臨を見に来たんじゃないのかい?」
「「天空人様の降臨?」」
何それ?
「知らずに来たのかい? ふーん……そりゃ運が良い」
「運が良い?」
「この町はね、空から現れた天空人様に守られた町なのさ」
「「空から現れた天空人様?」」
ええと、何かの伝説かな?
「おっと、その顔は信じていないね? でもね、天空人様は実在するのさ」
「ええと、どういう事なんですか? というか天空人様って何?」
正直チンプンカンプンだ。
「この町は元々戦火を逃れて来た開拓者の村だったんだけど、土地柄なのか昔から多くの魔物に襲われていたんだ」
「……っ」
魔物に襲われていたと聞いて、リリエラさんが苦い顔をする。
「せっかく開拓した土地を奪われてたまるかと私達のご先祖は必死で抵抗し、時には冒険者を雇って村を防衛したそうだよ」
店員さんは慣れた語り口で僕達に昔話を聞かせる。
もしかしたらお客さんが来るたびにこの話をしているのかもしれない。
「そうして村は町へと発展し、私達のご先祖は魔物に対抗する為の防壁を作ったり、大規模な自警団を設立していった。そんなある日、とても大きくて恐ろしい魔物の群れが町を襲った。皆は必死で戦ったんだけれど、壁は破壊され、自警団の戦士達も次々に倒されていった。国はご先祖達を見捨て、冒険者達もとても割に合わないと逃げていった」
冒険者さん達が逃げたと聞いて、僕は苦い気持ちになる。
「もうだめだ、皆が諦めた時奇跡は起きたんだ。空から光り輝く槍が放たれ、魔物の群れがあっという間に一掃された。そして空を仰ぎ見たご先祖達は天空から翼の生えた騎士団が降りて来るのを見たんだ」
「「翼の生えた騎士団!?」」
何それ!? そんな種族聞いた事も無いよ!?
「翼の生えた騎士団は地上に降りると、怪我をした人々を治療し、魔物達の残党を追い払ってくれた。彼等は、自分達を神の御使い、天空人と言ったそうだよ」
「神の御使い……」
そんなのまるで神話の天使じゃないか。
「しかも、その天空人様は今日、天から降りてこられるんだ」
「「今日!?」」
ええ? ちょっと待って!? 伝説じゃないの!?
「天空人って、本当に居るの!?」
リリエラさんも信じられないと目を丸くしている。
「居るさ。私も毎年見ているからね」
「毎年!?」
「そうさ、私等のご先祖と天空人様は、契約を結んだんだ。毎年天空人様に貢ぎ物をする代わりに、私達の町を守ってくれるって契約をね」
「その貢ぎ物を送る日が今日って訳ですか?」
「そういう事! だから今日は何処の宿も値段が高いのさ!」
「……」
僕はリリエラさんを見ると、リリエラさんも僕を見る。
「泊まります」
「毎度!」
◆
「ええと、こっちが儀式の祭壇だっけ」
「人が多いわね」
部屋を取った僕達は、さっそく店員さんに教えられた貢ぎ物の儀式が行われると言う儀式の祭壇に向かった。
こういう時荷物を置く必要のない魔法の袋は便利だね。
「うーん、これは時間がかかるなぁ。屋根から行きましょうか」
「……まぁ、しかたないわね」
店員さんからも儀式が見たいのなら急いだほうが良いと言われていた為、リリエラさんも上から行く事を同意する。
「でも飛ぶのは無しよ、ここで飛んだら色んな意味で騒ぎになるわ」
「分かってますよ」
うん、確かに空からやって来た天空人が来る日に、僕達が空を飛んだらへんな誤解をされかねないよね。
まぁ僕達には羽が生えていないから、間違われる事もないだろうけど。
「よっ!」
身体強化魔法で跳躍力を向上させた僕達は、近くの家の屋根に飛び乗る。
そして屋根の上から儀式の祭壇らしき場所を見つけた僕達は、屋根を駆け、家と家の間を跳躍して祭壇へと向かって行く。
そして、祭壇に近づいた時、前方から大きな歓声が沸き上がった。
「何!?」
「リリエラさん、祭壇の上!」
僕達は途中の家の屋根で止まると、祭壇の上空を見た。
「嘘……」
リリエラさんが思わず声を漏らす。
それはとても荘厳な光景だった。
上空の雲の間に大きな円状の穴が開き、そこから太陽の光が漏れる。
そしてその穴から、10の翼がゆっくりと降りて来た
「本当に羽が生えている……」
「あれが天空人?」
「「「「「おぉぉぉぉぉぉっ‼!」」」」」
背中から羽根を生やし、白銀の鎧を纏った10人の騎士がゆっくりと地上に近づくと、町中から歓声が上がる。
「何かしらアレ?」
リリエラさんが疑問に思ったのは、彼らの中央にある大きな円盤だろう。
天空人達は円を組み、それぞれ円の内側の手で円盤を支えていた。
そして、天空人の騎士団が地上に近づいた時、その声は聞こえた。
『天の盟約に従い、我等は約定を果たす。汝らは地の盟約に従い、我らに豊穣の証を捧げる。これこそは天と地の聖約なり!』
「これは、拡声魔法?」
おそらく町中に響いたであろう声を、僕は魔法によるものだと推察する。
そして天空人達が空中で手にした槍を放射状に構えると、その槍の先端から光がほとばしり、光の線が空を彩った。
「「「「「おぉぉぉぉぉぉっ‼!」」」」」
雲の切れ間から降り注ぐ光の中から放たれた光は、とても荘厳な輝きに見えた。
「おお、偉大なる天の御使いよ! 盟約に従い、我らよりの貢ぎ物を受け取り給え!」
司祭とおぼしき恰好をしたお爺さんが大きな声をあげると、天空人達が祭壇近くまで降りてくる。
そして祭壇に登って来た人達が天空人達の円盤の上に次々と貢ぎ物を並べていく。
「凄い力だなぁ」
円盤を支えているのは天空人達の手だ。
その円盤の上にどんどん貢物が載せられているのだから、その重さは相当なものになるだろう。
全員で持っているとはいえ、片手で支えるなんて意外に力が強いなぁ。
貢ぎ物が載せられている間にも天空人と司祭の問答は続いている。
「それにしても食べ物が多いなぁ」
祭壇に置かれた貢ぎ物は、野菜や干し肉、それに魚といった食料品ばかりだった。
一応それ以外の品もあるけれど、金品は少なめだ。
「さっき豊穣の証って言ってたし、それが食べ物の事なのかしらね?」
「ああ、それはあるかも」
ふーむ、大地の神に今年一番に収穫した作物を献上する儀式みたいなモノなのかな?
そうして、天空人と司祭の間で問答の様な会話が終わると、貢ぎ物も載せ終わったらしく、天空人達が再び空へと上がっていく。
ああ成程、今の問答は、貢ぎ物を載せ終わるまでのパフォーマンスなんだな。
そして、空に上がった天空人は再び槍を構えると、さっきの光を放ち、今度はゆっくりと回転しながら空へと昇って行った。
再び町中から歓声が上がり、その声は天空人達の姿が雲の上に消えるまで続くのだった。
◆
「それにしても、天空人なんて種族が存在していたのねぇ」
うん、それには僕も驚いた。
かつて英雄だった僕は、大抵の種族と出会った事がある。
それは味方だったり敵だったりで様々だったけれど、それでも天空人という種族と出会ったのは初めてだ。
しかも背中から羽が生えた種族なんて、魔人くらいしか見た事がない。
まぁ、人間に似た羽の生えた魔物なら見た事あるけど、あいつ等は会話が出来ないからなぁ。
「人間に味方する神の使いかぁ。まるで神話の存在よね」
「ですねぇ」
って言うか、そんな存在が実在するのなら、なんで前世では魔人との戦いで力を貸してくれなかったんだろう?
凄いと言うよりも、何でという疑問の方が大きい気がする。
うーん、気になるなぁ。
天空人、一体何者なんだろう?
そんな疑問で頭が一杯になった僕は一つの結論に到達する。
「……よし、天空人の国に行ってみましょう!」
そう、疑問に思ったのなら調べるまで。
前々世の師匠も、知りたいのならそれが女湯であろうとも突撃してみろと言って女湯を覗いて半殺しの目に遭っていた。
……うん、今の記憶は無しで。
ともあれ、未知の存在に興味を持ったのなら、その生態を調べる為に生息域を調査するのは当然の事だ。
「え? 大丈夫なの!? 相手は神聖な空からの御使いなんでしょう!?」
僕の提案にリリエラさんが驚きの声をあげる。
「だからですよ。正直僕は天空人なんて存在は知りません。それに天空大陸が見当たらない事も気になるんです。もし彼らがずっと昔から空に住んでいたのなら、きっとその事も知っていると思うんですよ」
「まぁ、そうかもしれないけど……」
「それに、空島の更に上にある国なんて、凄く気になりませんか?」
僕がそう質問すると、リリエラさんは腕を組んでうーんと考え込む。
そしてなんとも言い難い表情でこう言った。
「……まぁ、それは、気にならない事も無いわね」
「ですよね!」
そう、僕達は冒険者。
日銭を稼ぐ為に命を懸け、未知の世界を見る為に危険に自ら飛び込む職業!
そんな僕達の目の前に、見た事もない光景があるなら、立ち上がらない理由がない!
ついでに何で前世では魔人の戦いに協力してくれなかったのかも聞いてみよう!
「それじゃあ明日は天空人の国へ行きましょう!」
「お、おー……!」
「キュウ!」
◆
「結構肌寒いわね」
天空人の国を目指して、僕達は空を飛ぶ。
目指すは雲の上から降って来る滝の上。
「そろそろ雲に近づきます。中に突入すると、空島の下にぶつかる危険があるので、雲を回り込みながら上に上がっていきます」
「分かったわ」
僕達は雲の中に入らない様に注意しながら、上昇していく。
「雲が途切れる。上に着きましたよ」
僕達は雲を飛び越え、雲海の上へと到達した。
「凄い……」
リリエラさんが雲海を上から眺める光景に絶句する。
空の上のさらに上は、青空しかなく、太陽の光が照り付ける。
そして視界の下には、一面の白い雲の海。
そしてその中には……
「あった。空島だ。それも大きい!」
雲の中にあった空島は、これまで見てきた空島の中でも一際大きかった。
大陸と言う程ではないけれど、それでも小さな国くらいの大きさはあるんじゃないだろうか?
「空の上なのに本当に大地が広がってる。小さな島に色々詰め込まれた空島とも違う」
リリエラさんの言う通り、この空島は地上の光景を切り取って雲の上に浮かべた様な姿だった。
幻想的だけど幻想的じゃないと言うべきか。
「さぁ、行きましょう」
「え、ええ」
空島の光景に戸惑っているリリエラさんの手を取り、僕達は空島の中央に向けて飛び始めた。
◆
「見た事もない動物が一杯居るわ」
リリエラさんが空島の動物達を見て昂奮気味に声をあげる。
「あれはボールラビットですね。見た通りボールの様に丸いウサギで、走るんじゃなくて跳ねて移動します」
「キュキュウ!?」
モフモフがなにやら興奮しているけど、あれはお前の親戚じゃないぞ。
確かに見た目はモフモフしているけれど、お前とは明らかに生態が違うからね。
リリエラさんが空島の動物に夢中になっているので、代わりに僕が周囲を観察する。
そして、暫く飛び続けたところで、明らかに自然物ではない物を発見した。
「あっ、見てください。あそこに村が見えますよ?」
僕は空島の上に人工物である村を発見する。
「本当ね。村だわ……というか村?」
「どうしました?」
「いえ、地上の人達よりも天空人って凄いのよね?」
「らしいですね」
下の町の人達はそう言っていたから実際凄いんだと思う。
「なのに、何で村なのかしら? それに見た感じそんなに凄そうにも見えないのよねぇ」
「確かに」
言われてみれば本当に村だ。
なんと言うか普通に地上の村って感じだ。
「近くで見たら違うかもしれませんし、とりあえず行ってみませんか?」
「そうね」
僕達は天空人の村へと飛んで行く。
「近づいてみたけれど、普通に村よねぇ」
「村ですねぇ」
見えるのも普通の家だなぁ。
強いて違いをあげるとすれば、天空人の村には柵が無いって事か。
これはおそらく地上と違って狼なんかの害獣が居ないからなのだと思う。
「とりあえず降りてみますか」
僕達は天空人の村へと降りていく。
村に柵や門が無いので、一旦外で降りる必要も無いだろう。
すると地上、というか天空人の村からざわめきが聞こえて来る。
村の人達がこっちを指さして何かを騒いでいるみたいだ。
「あれ?」
その光景を見てふと僕は違和感を覚えた。
「どうしたの?」
「いやあれ、天空人の村なのに皆羽が生えていません」
「え?」
そう、天空人達は地上で見た天空人達の様に背中から翼が生えていなかったのだ。
どういう事だろう?
「ほんとだ。羽が生えてない」
ううむ、理由は分からないけれど、とにかく最初は友好的に接してみるとしよう。
僕は村に着陸すると、笑顔で村の人達に挨拶をした。
「こんにちは、天空人の皆さん」
すると、村の人達は目を丸くして固まる。
「あれ? 皆さんどうしました?」
「「「「「に、人間が羽もないのに空から降りて来たーっっっ!?」」」」」
あれ? 何で驚いているの?
っていうか、皆さんにも羽が無いじゃないですか。
(:3 」∠)天空人「なんかキター!?」
Σ(:3 」∠)哀願動物「貴様等が次の犠牲者だ」
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