第305話 決勝前夜の通りすがり
作者_:(´д`」∠):_「か、花粉が辛い……」
ヘルニー(:3)レ∠)_「昼は良いんだけど夜になると寒くなるのも……」
ヘイフィー_:(´д`」∠):_「嫌な所だけ春が来たなぁ……」
いつも応援、誤字脱字のご指摘を頂きありがとうございます!
皆さんの声援が作者の励みとなっております!
「久しぶりだなカロック」
「し、師匠!?」
なんと、僕達の前に現れた謎の人物の正体は、カロックさん達の師匠だったんだ。
「な、何でここに師匠が?」
「何故? それは私がこの大会に参加する為にやって来たからに決まっているだろう」
「え? 師匠が大会に? でももう本戦は始まって……」
「そうだ。私はリストランテプルーメに選手として雇われたのさ」
「師匠がプルーメに!?」
カロックさんの師匠が決勝の対戦相手に!?
まさかの展開に僕達は思わず言葉を失ってしまう。
「ちょっ、それは反則じゃないの!?」
「別に何もおかしなことじゃない。普通の店でも料理人が怪我や病気になったら外から代理の料理人を呼ぶことは珍しい事じゃない。大会で人材不足になって助っ人を呼ぶこともな」
確かにその通りだ。
料理人同士交流があるのなら、他の店に助っ人を頼むのは、珍しい事じゃない。
問題は何故カロックさんの師匠をこのタイミングで呼んだのかだ。
「でもリストランテプルーメはこの町で一、二を争うお店よ! それなのに外から人を雇うなんておかしいわ!」
「ああ、なんでも店で珍しい魔物食材を扱う際にトラブルがあったらしくてな、スタッフの数が足りないからと旧知の仲の私に協力を求めてきたのさ」
「それで師匠が……」
カロックさんの師匠の言葉におかしなところは無い。
実際前世の魔物料理を扱う料理人でも同じような事があったからね。
厄介なことに、高級魔物食材ほど狩るのが大変だし、調理も同様に厄介だ。
怪我人が出るのは日常茶飯事だし、特殊な毒や魔法で波の回復魔法じゃすぐに完治できない負傷を受ける事も珍しくなかった。
「とはいえ、対戦相手がお前では、私が来るまでも無かっただろうがな」
けれど、カロックさんの師匠はやれやれと肩をすくめて溜息を吐く。
「そ、それはどういう意味ですか師匠!?」
「どう、だと? そんな事をわざわざ言わないと分からないのかお前は」
カロックさんの問いに対して、彼の師匠は呆れを含んだ眼差しを見せる。
「お前の試合は見ていた。だがどれも見るに堪えない未熟極まりない試合だった。そんなお前などに私が直接相手をするまでもない、と言う意味で言ったのだよ」
「っ!?」
「やれやれ、久々に弟子、いや元弟子と話をと思ったが……無駄足だったな。お前は全く成長していない」
カロックさんの師匠はわざとらしくため息を吐くと、カロックさんに静かな声で告げる。
「今のお前が試合に出れば恥をかくだけだ。今後も料理人として働きたいのなら、今すぐ荷物を纏めて町から出て行くことを進める。それが儂にしてやれる師匠としての最後のアドバイスだ」
それだけいうと、カロックさんの師匠は去って行く。
「……な、何よそれぇーっ! ふざけないでよ! アンタがお兄ちゃんの何を見てきたっていうのよーっ! いい加減な事言わないでよねーっ!!」
あまりの言葉にリレッタちゃんが激怒するも、カロックさんの師匠は振り返ることなく雑踏の中に消えていったんだ。
◆
「もー、信じらんない!『何が今のお前が試合に出たら恥をかくだけだ!』よ!! お兄ちゃんはものすっごく料理の腕が上達したんだからね!!」
宿に帰ってきてからも、リレッタちゃんは誤危険斜めだった。
よっぽどカロックさんを悪く言われたのが腹に据えかねたんだろうね。
「お兄ちゃんもお兄ちゃんよ! 何で言い返さなかったの!?」
リレッタちゃんに問い詰められるカロックさんだったけれど、彼は目を閉じたまま何も反論しなかった。
そしてリレッタちゃんがしびれを切らそうとしたところで目を開く。
「師匠がああ言ったんだ。俺には何か決定的に足りないものがあるってことなんだろうさ」
「っ!? またお兄ちゃんはそんな事を!! あんなのどうせ……」
激昂したリレッタちゃんだったけれど、カロックさんの手がその言葉を遮る。
「だが俺も誰に今日まで修行を続けてきたわけじゃない。師匠になんと言われようと、俺はこの大会に全力で挑む。それが俺に協力してくれたレクス師匠とリリエラの姐さん、そしてなによりリレッタ、お前の期待に報いる事なんだからな」
開かれたカロックさんの眼差しに迷いはなく、ただ勝負に勝つという決意の炎だけが灯っていた。
「っ! うん、そうだよ! 勝ってあのクソジジイをギャフンとさせてやろっ!」
「ギャフンはともかく、俺は俺の全てをこの試合につぎ込んで師匠に俺の成長を見せるつもりさ。俺が得た答えと一緒にな」
「お兄ちゃんの答え?」
「ああ、見せてやろうぜリレッタ!」
「うんっ!!」
やる気に満ちた二人は、さっそく部屋に設置された簡易厨房へと駆け込んでいく。
良かった、因縁のある師匠と再会した事でカロックさんの闘志が陰るんじゃないかと心配だったけど、それは全くの杞憂だったみたいだね。
寧ろ恩師との戦いと分かって余計に闘志を燃やしているみたいだ。
僕は心配そうにしていたリリエラさんと視線を交わすと、これなら大丈夫だねとお互いに頷き合う。
と、その時だった。コンコンと部屋の扉がノックされたんだ。
「はーい」
「すみません、レクス様とリリエラ様にお客様です」
「僕達にですか?」
はて、一体誰だろう?
「魔物料理大会の運営の方なのですが……」
「「ええっ!?」」
◆
なんと魔物運営委員会の使いが僕達に会いにやって来た。
流石にカロックさん達が隣にいる状況で離すのも余計な心配を差せそうなので、一階にある食堂の一角を使わせてもらう事にする。
幸い今は夕食前で食堂も閉鎖されているので、内密な話をするにはもってこいだ。
場所を提供してくれた宿の人達には感謝だね。
「それで、僕達に何の御用ですか?」
挨拶も程々に、僕は用件を尋ねる。
大会運営は町を牛耳る大店料理店に乗っ取られているらしいから、油断は出来ないんだよね。
「実はお二人に折り入って頼みたい仕事があるのです」
「仕事なら冒険者ギルドを仲介するのが筋じゃないかしら? 私達冒険者は冒険者ギルドを仲介しない依頼は受けないものなのよ」
うん、冒険者ギルドを介さない依頼は詐欺の温床になるからね、受けない頼まないが暗黙の了解だ。
特にリリエラさんはかつてギルド介さない依頼が原因で大変な目に遭った被害者だから尚更だ。
「それについてはご安心を。こちらの依頼は冒険者ギルドにちゃんと仲介をしてあります」
「それは私が保証します。私は冒険者ギルドから派遣された窓口職員です」
と、一緒に来たうちの一人が自分は冒険者ギルドの職員だと名乗りを上げる。
「そうですか、冒険者ギルドに話は通してあるんですね」
「ええ、ですので是非依頼を受けて頂きたいのです」
「何故私達なのかしら? 私達はこの町で冒険者と名乗った覚えはないわ。それに冒険者ギルドに依頼をするのなら、この町のギルドに所属する腕利きの冒険者に依頼を頼むのが筋だと思うけど?」
リリエラさんの疑問はもっともだ。
僕達はこの町の冒険者ギルドに寄っていないから、僕達のランクは不明の筈。
それに余所者と町の冒険者なら、まず先に町の冒険者が依頼を受ける優先権がある。
これはギルドが自分達の担当している冒険者の人となりを良く知っているからだ。
よほどランクや実績に差があるならともかく、同じランクなら優先的にこの町の冒険者に依頼を持っていくだろうね。
「それが、この町の冒険者は依頼に失敗しているんですよ」
「失敗している、ですか?」
町の冒険者が軒並み失敗する依頼? いったいそれはどんな依頼なんだろう?
「実は魔物料理大会の決勝戦で使う魔物食材の調達を依頼したんですが、仕事を頼んだ冒険者達が魔物に返り討ちに遭って大怪我をしてしまったんです」
「だったら他の町にいる高ランク冒険者に依頼を頼めばよかったんじゃないの?」
「それが、決勝の開催日を考えると他の町に依頼を出しても冒険者を捕まえられそうにないんです」
「ならもっと早く食材魔物を狩ればよかったのに」
リリエラさんの言う通りだ。
大会の目玉として用意するのなら、もっと余裕を持ったスケジュールを組むべきだろうに。
「それが、決勝で使う予定だった食材魔物は討伐後即座に調理を開始しないといけないかなり繊細な食材なんです。そうした理由もあって決勝ギリギリに依頼を頼んだのですが、結果はこの有様で……」
ああそうか、焦っているのは決勝の開催日の問題もあるんだね。
そして決勝に相応しい食材をと張り切って高難易度食材魔物を用意しようとしたけど、失敗しゃったと。
「それは分かりました。でも何故僕達なんですか?」
この問題はまだ答えてもらっていないからね。
僕達が納得できる問題じゃなければ依頼を受ける訳にはいかない。
「それは……貴方がたが湖で巨大な魚の魔物を狩っていたからです」
「え? 湖ですか?」
「はい。本戦で使う食材を狩りに湖に向かった冒険者から得た情報です。貴方がたは巨大な魔物をいとも簡単に釣りあげ、瞬く間に捌いていたと。その実力を見込んでです」
あー、あの時の試し切りが見られちゃってたのか。これはしまったなぁ。
「そして我々が頼みたい食材もまた魚型の食材魔物なのです。この町から北に向かって丸一日程進んだ山間の湖に、幻の魚と呼ばれる巨大な魚の魔物が居るのです。それを2匹、貴方がたに獲ってきて欲しいのです」
成程、筋は通っている。
自分達が失敗した魔物と似たような獲物を狩った冒険者なら、自分達の依頼を達成してくれるだろうと。
「どんな形の魔物なんですか?」
「あの湖に巨大な魚の魔物は一種類だけなのですぐに分かります。大木よりも大きな魚の魔物です!」
リリエラさんはどうするのかと僕に視線で問いかけてくる。
けれどそのまなざしは明らかに胡散臭いと言いたげだ。
そうだなぁ……
「分かりました。その依頼お受けします」
「おおっ!! ありがとうございます! 報酬は成功報酬で金貨500枚。これは納期の短さも考慮した額です」
「わかりました。では準備を終えたらさっそく狩りに向かいます」
「よろしくお願いいたします! 決勝戦は三日後の昼からです! それまでに食材をお願いいたします!」
大会の運営委員は、嬉しそうに感謝の言葉を告げると、準備があるからとすぐに去って行った。
「良かったの?」
リリエラさんは何で依頼を受けたのかと納得いかない感じだ。
「大会に使う食材と言う事ですし、そう言う事なら依頼を受けた方が良いと思うんですよ」
「カロックさん達が襲われる可能性もあるんじゃない?」
「そこはモフモフと、あとはゴーレムを護衛に置いていこうと思います」
「ゴーレム? それってドラゴニアで使ったアレ?」
「ええ、でも料理大会の護衛にあの鎧はちょっと物騒なんで、もうちょっと威圧感の無いデザインにするつもりですけどね」
僕はカロックさん達の護衛用に小型のゴーレムを製造する。
幸い材料はガラクタ通りで買った壊れたマジックアイテムの部品があるから、すぐに制作できる。
時間が無いからあまり凝ったものはつくれないけど、材料が良いからそれなりのモノになると思うんだよね。
「よし出来た! ミニ黒騎士!」
完成したのはリレッタちゃんと同じくらいの大きさの黒いフルプレートメイルのゴーレムだ。
あまり体が大きいと二人の料理の邪魔になっちゃうしね。
「カロックさん」
ゴーレムが完成した僕は、簡易キッチンで料理の特訓をしているカロックさんに声をかけ、大会委員から依頼を受けた事を告げる。
「そんな事があったのか。だが大丈夫なのか?」
「ええ、ただの食材魔物狩りだから心配しないでください。あと二人の護衛として、モフモフとこのゴーレムを置いていきますね」
「ゴーレム!?」
僕が呼ぶと、後ろに控えていたミニゴーレムがカロックさん達の前に出てペコリと挨拶をする。
「わわっ、可愛い!」
「可愛……そうか?」
良かった、リレッタちゃんには気に入ってもらえたみたいだね。
「このミニゴーレムはそれなりの戦闘能力があるので、お二人の護衛に使ってください。そこそこ賢いですから、頼めば荷物運びとかもしてくれますよ」
「なんか凄いな」
「よろしくねモフモフちゃん、ゴーレムちゃん」
「キュ!!」
リレッタちゃんに挨拶をされたミニゴーレムは、任せろを力こぶを誇示するポーズをとる。
「では時間もないので僕達は今から魔物を狩りに行ってきます」
「ああ、気を付けてな」
「気を付けてくださいねー!」
よし、パパッと行ってパパッと食材魔物を狩って来るぞー!
◆パガライオース実行委員会会長◆
「ようこそ、タルメルク殿、お待ちしておりましたよ」
私はこの町に到着したばかりの客人を出迎えていた。
「初めましてリストランテプルーメの店主殿。タルメルクです。この度は私の様な場末の料理人を呼んで頂き……」
「いやいや、謙遜はおやめください」
つまらぬ社交辞令などに時間をかける気はないので私は早速本題に入る。
「貴方には私の店の料理人代理として大会に参加してもらいます。外部からの参加者で、大会史上初、決勝まで駒を選手であり、貴方の弟子であるカロック選手とね」
そう、あの小僧を倒す為の呼んだ助っ人、それはあの小僧の師匠だった。
料理の世界に置いて師匠とは越えられぬ壁。
技術、精神、経験、全てにおいて師が勝るものだ。
むろん成長した弟子が師を越える事もあるが、あの小僧の若さで師を越えるなどありえない。
だからこその人選だ。
「ええ、分かっております。私はその為にやってきたのですから」
「それは頼もしい。とはいえ貴方のお弟子さんは大会で決勝まで勝ち残る程の猛者。町に到着したばかりの貴方は彼がどんな食材と料理で勝ち抜いたか知らぬでしょう。すぐに部下に纏めさせた報告書を……」
これまでの試合の情報を提供しようとした私だったが、タルメルクはそれを手で制する。
「不要です。先ほどアレと偶然顔を合わせる機会がありましてね、軽く揺さぶってみたのですが、思った通りに動揺してくれましたよ。あの程度で冷静さを失うような有様では、私の敵ではありません」
「ほう」
なんと、もうあの小僧と接触していたのか。
しかし久しぶりの再会にも拘らず相手の動揺を誘うとは、なかなかにエゲツない真似をする。
もっとも、それを期待してこの男を呼んだ訳なのだが。
「期待していますよタルメルク殿」
ふふふっ、これなら小僧は動揺して試合どころではあるまい。
私も安心して試合を見る事が出来そうだ。
そして小僧の頼りにする護衛も町の外に追い出した。連中が戻ってくる前に全ては終わっているだろう。
「それでは試合の準備に取り掛かるとしようか。おい、あの小僧に試合の日程を伝えに行け!」
私は部下に命じて決勝戦の日時を伝えに行かせる。
「さぁ、明日の朝から始まる決勝戦、楽しみにすると良い!」
くくく、これならあの連中も間に合わん。
精々居る筈のない架空の巨大魚を探しまわってくれたまえ。
◆魔人◆
深山奥深くにある湖に、巨大な影が悠然と泳いでいた。
「フハハハハッ、育ちも育ったり、災厄招く怪魚カラミティフィッシュ!!」
天高くからそれを眺める私の気分は最高だった。
水の無い土地であろうとも大量の水を集めて水没させる力を持つカラミティフィッシュは、他の種族にとって危険が高過ぎる為、魔物、人族問わず敵視されやすいのが難点だった。
それゆえ私はこのような人里離れた場所にある湖にカラミティフィッシュの稚魚を放ち、結界で守って育てていたのだ。
「ここまで育てばもはや外敵を恐れる心配もない。後は増やすのみだ!」
私の言葉に応じる様に、もう一つの影が湖の底から浮上する。
そう、私はカラミティフィッシュのつがいを育てていたのだ。
カラミティフィッシュは周辺の土地を水没される事で縄張りを広げてゆく侵略的生物。
数を増やせば増やすほど危険度を増す魔物だ。
「そしてカラミティフィッシュは一度に数百の卵を産む。本来なら他種族によって成長前に襲われ、生き残るのはごく一部となるところだが、私によって守られた湖ならば全てのカラミティフィッシュを成魚に育つまで守る事が出来る」
もっとも、その前にこの湖で得られる餌を食いつくしてしまうだろうから、早々に周辺の森を水没させて縄張りを広げるだろう。
しかし人里からかなり離れているうえに、山々に囲まれたこの地形ならば、多少縄張りを広げたとしても誰かに気付かれる心配もない。
「あとは十分に数が増えた所で一気に放流させる。そうなれば国1つが一晩で水の底に沈むだろう。更に水没させた国で更に数を増やせば、この大陸は瞬く間に水没するのだ!」
そして気付いた時には陸地の大半が水没し、人族はなす術もなく溺れ死ぬだろう。
「ふはははははっ! 完璧な作せゴバァァァァァァァァ!?」
その時だった。突然凄まじい衝撃が私の体を貫いたのである。
「よーし、お目当ての食材ゲット! しかも二匹同時に!」
「まさかこんなに簡単に見つかるとは思ってもいなかったわ」
「運が良かったですね。さぁ、急いで町に戻りましょう!」
「ところで今誰か居なかった? 羽が生えてたような気もしたけど」
「人間の反応は無かったですから、この魔物が餌にしている鳥形の魔物だったんじゃないですか?」
「んー、まぁこんな所で人間が空飛んでるわけないか。ジャイロ君達だったら食材相手の加減した攻撃で死ぬことはないだろうし……」
それが、薄れゆく意識で最後に聞いた言葉だった……ガクッ。
運の悪い魔人(´ཀ`)「ぐわぁーっ!!」
モフモフΣ(:3)レ∠)_「とうとう陰謀に何の関係もない魔人が被害に……」
カラミティフィッシュ( ノД`)「ぼ、僕達が何をしたっていうんだ……」
モフモフΣ(:3)レ∠)_「スタッフが美味しく戴くから安心するがよい(ニチャア)」
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