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二度転生した少年はSランク冒険者として平穏に過ごす ~前世が賢者で英雄だったボクは来世では地味に生きる~  作者: 十一屋 翠
温泉秘塔編

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第276話 枯れた温泉

作者(/・ω・)/「ぐっもーにんめっさ暑い」

ヘルニー(‘ω’)ノ「中途半端に雷が鳴るから外に出づらい……」

ヘイフィー|^・ω・)/「ちなみに二度転生コミック6巻は8/5発売ですよー」

ヘルニー(‘ω’)ノ「遂にコミックスにヤツが登場するぞ」

????Σ(:3)レ∠)_「……」


いつも応援、誤字脱字のご指摘を頂きありがとうございます!

皆さんの声援が作者の励みとなっております!

 なんという事だろう、湯治に来たら宿の従業員から温泉が枯れてしまったと言われてしまったんだ。

 そしてそれだけじゃなかった。


「じゃあ温泉に入るには他の宿に泊まらないといけないって事ですか?」


 けれど僕の言葉に従業員の人は首を横に振る。


「それが……他の宿の温泉も枯れてしまったのです」


「他の宿も?」


「そうなんです。数日前に突然町中の温泉が枯れてしまって……」


 うわぁ、タイミングが悪いにもほどがあるなぁ。


「折角温泉に湯治に来たのに入れないなんて」


「申し訳ございません」


 従業員の人は自分が悪いわけでもないのに申し訳なさそうに頭を下げてくる。

 ともあれ今日はもう良い時間なので、この宿に泊まる事にしたんだ。

 どうも他のお客さんも同じように帰るには時間帯が悪くて宿泊を選んだみたいで、そこかしこから折角来たのにとため息を吐く声が聞こえて来る。


「お詫びと言ってはなんですが、お食事は奮発させて頂きますので」


 そんな訳で僕達は案内された部屋へとやってきた。

 一泊金貨5枚かかるだけあって良い部屋なんだけど、本命である温泉に入れないせいで心なしか部屋が色あせて見える。


「リリエラさんには悪い事しちゃったなぁ」


 折角リリエラさんの為にやって来たのに、これじゃあ骨折り損だよ。

 リリエラさんもガッカリしただろうなぁ。


「キュキュゥ!」


 そんな僕の陰鬱な気持ちなどつゆ知らず、モフモフはベッドの上でポヨンポヨンと跳ねて遊んでる。


「お前には温泉とか関係ないか」


「キュウ!」


 苦笑しながらモフモフをワシャワシャしていたら、部屋の扉がノックされる。


「どうぞ」


「お邪魔するわね」


やって来たのはリリエラさんだ。


「大変な事になっちゃったわね」


「すみません、まさかこんな事になるなんて」


 僕が謝ると、リリエラさんは気にするなと笑う。


「仕方ないわよ。誰もこんなことになるなんて思いもよらなかっただろうし」


 折角やって来たと思ったらこの有り様だったというのに、リリエラさんは怒る素振りも見せない。

うう、良い人だなぁ。


「これからどうしましょうか?」


「キュウゥ」


 リリエラさんもモフモフをワシャワシャするのに参加しながらこれからどうするかと尋ねてくる。


「そうですね。とりあえず何故こんなことになったのか情報を集めましょうか。解決しそうなら何日か待てばいいでしょうし、見通しが全くつかないのなら帰る事も視野に入れましょう」


「そうね」


 とはいえ、可能なら問題を解決したいと僕は思っていた。

 だってこの町に来た目的はリリエラさんの湯治の為だからだ。

 リリエラさんの謎の肩凝りを治す為にも、なんとしてもこの町の温泉を元に戻さないと!


 ◆


 そんな訳で僕達は手分けして町の人達から情報を集める事にした。

 モフモフはリリエラさんのストレス解消のために同行して貰う事にした。

 なんだかんだ言ってリリエラさんも温泉に入れなくてガッカリしていたのか、ずっとモフモフをワシャワシャしていたからだ。

 モフモフは大変だけど頑張ってほしい。後で美味しいご飯が待っているから耐えてくれ。


「すみません、この町の温泉について伺いたいんですが……」


 僕は情報収集に選んだのは、この町のお年寄りだった。

昔からこの町に住んでいるお年寄り達なら、若い人達が知らないような過去の事件を知っているかもしれないからだ。


今回のように温泉が枯れた事があり、原因を知っている人がいるかもしれない。

 と言う訳で近くのお店で店番をしていたお婆ちゃんに話を聞いてみたんだけど……


「この町にはねぇ、沢山の効能のある温泉があるのよ」


 何故か温泉の効能の話が始まった。


「沢山の効能ですか?」


「そうよぅ。怪我に効く温泉や病気に効く温泉や肌を綺麗にする温泉とかね」


「そんなに沢山あるんですか?」


 聞きたいのは温泉が枯れた事に対してなんだけど、まずは我慢。

 この話が何かの役に立つかもしれないし、無理に止めると機嫌を悪くするかもしれない。


「そうなのよ。それで自分達が管理する温泉の効能を売りにする事でこの温泉街は上手く住み分けが出来ているの。怪我を治したい人はあっちの宿を、綺麗になりたい人はそっちの宿をってね」


成る程、確かにそれならお気に入りの効能の温泉がある宿にリピーターが出来るから、お客の奪い合いも起きないね。

 でも一つの町の温泉の効能が違うなんて事があるのかな?

 だとすればこの町の温泉はそれぞれが違う源泉って事?


そうなると困ったな。

有効な情報が手に入らなくても、最終的には源泉の場所を探り当ててそこを調査すれば良いと思ってたんだけど、複数の源泉が同時に枯れたというのなら、源泉が理由じゃない可能性が高い。


「それでこの温泉って過去にお湯が枯れた事ってあるんですか?」


「そんな事ないわよぉ。もしそんな事になったら今頃この町は潰れちゃってるわぁ」


 と言う訳でお婆さんから温泉が枯れた事に対する情報は手に入らなかった。

 分かった事は過去に温泉が枯れる事は一度も無かったと言う事だ。


 代わりに自分は温泉の美容効能で若い頃はモテモテだったとか、湯治にやって来た旦那さんに情熱的なプロポーズを受けたとか、調査には不要な情報ばかり集まってしまったのだった……疲れた。


 その後も町の人達から話を聞いた結果、誰も温泉が枯れた理由については分からないとの事だった。


「となると後はここかなぁ」


 僕は温泉街の片隅に建つ冒険者ギルドにやって来た。

 


「うーん、小さいなぁ」


 そう、この町の冒険者ギルドは申し訳程度の大きさで、村の雑貨屋かな? と思うほど小さかったんだ。

 元々無人の秘湯に行くつもりだったから、冒険者ギルドがあるだけマシではあるんだけど、それにしても小さい。

 まぁこの町は湯治の為に来る町だし、冒険者達もあんまり働く気にはなれないんだろうね。


「あら、レクスさんもここにたどり着いたのね」


 振り向けば、リリエラさんとモフモフの姿がそこにはあった。


「リリエラさん」


「残念ながら町の人達からはこれと言った情報は手に入らなかったわ。そっちは?」


「こっちもですね」


 どうやらリリエラさん達も空振りに終わったみたいだ。


「となると後は冒険者ギルドくらいしか情報の伝手はないわよね、ちっさいけど」


 やっぱりリリエラさんもこの町の冒険者ギルドの小ささには驚いているみたいだ。

 トーガイの町やヘキジの町の冒険者ギルドの方が大きかったもんなぁ。


「ところで両手いっぱいに抱えた食べ物は何?」


 と、リリエラさんが僕に尋ねてきた。

 うん、それに気付いちゃったかぁ。

 事実僕はリリエラさんが言う通り、両手いっぱいに食べ物の入った袋を抱えていたんだ。


「あー、いや、情報収集の代金としてお店の商品を買う事になって」


 そうなのだ、この町の御老人達は他の村や町と違って、ほとんどの人達が店番をしていたんだよね。

 その為話を聞いたらはいさよならとは言いづらくて、何かしら買わずにはいられない空気になっちゃったんだ。

 幸い、売り物は土産物や町の名物ばかりだったから、ジャイロ君達へのお土産にすればいいかなと思って色々買っちゃったんだよね。


「魔法の袋に入れれば良いのに」


「いえほら、こうやって抱えておけばかさばる物を買わされずに済むので……」


 そうなのだ、情報料代わりに何か買おうとすると、お婆ちゃん達はこれが美味しい、これがお勧めだと色々進めてきたんだよね。

 だからわざと荷物を抱えていた方が、色々とお勧めされなくて楽だったんだよね。

 精神的には凄く疲れたけど。


「ああ、そういう」


 けど聞きたい事があるのは僕も同じだった。


「ところでリリエラさん」


「なぁに?」


「その両手いっぱいの荷物は?」


 そう、リリエラさんもまた両手に大量の荷物を抱えていたんだよね。


「……じょ、情報代」


 と、リリエラさんが視線を逸らしながら答える。

 ちなみにリリエラさんの荷物は食べ物ではないっぽかった。


「魔法の袋に入れればよかったのでは?」


「手ぶらだと次から次へと勧められるから、荷物が多いととっておきのお勧めだけで済むから……」


「成る程……ところで何を買ったんですか?」


「レクスさんが入りづらい女性向けのお店だったから、化粧品とか……かな。美容に効く温泉水を利用した商品でよく効くからって」


 成程、確かにそういう商品を取り扱っているお店での情報収集は僕には難しいから助かるね!


「助かりますリリエラさん!」


「うぐっ! こ、こういうのは適材適所だものね。ええ、おほほほ」


 うん? なんだかリリエラさんは随分と汗をかいているけど、何かトラブルにでもあったのかな?


「キュゥ~ウ」


 そして何故かモフモフは不機嫌そうだった。


「モフモフどうしたんですか?」


「ああ、子供連れの親子も多くてね。親が買い物をしている間、暇をしてた子供達がモフモフに群がって来たのよ」


 子供って動物が好きだからね。


「ああそれで。お疲れ様モフモフ」


「ギュウ!!」


 ご機嫌斜めだったモフモフの機嫌を取る為に買ってきたお土産の食べ物を差し出すと、モフモフはあっという間にご機嫌になってくれた。


「キュウ!」


 よしよし、それじゃあ冒険者ギルドで情報集めをするとしようか。


 ◆


「冒険者ギルドにようこそ、冒険者さん! おすすめの依頼がたっくさんありますよー!」


 冒険者ギルドに入った瞬間、受付けのお姉さんが満面の笑みで僕達を歓迎してきた。

 ……うん、ちょっとびっくりした。


「あれね、普段冒険者が来ないからここぞとばかりに仕事を押し付ける気なのね」


「そのとおりですぅ」


 リリエラさんに辛辣な一言を受け、ヘニョンとなる受付のお姉さん。

 うーん、確かにこの町のギルドの建物は小さいからね。

小さいって事はそれだけギルドの規模も小さい訳か……


「お願いですぅ、依頼を受けてくださーい! 依頼をこなす冒険者が居なくて困ってるんです!」


 と、受付のお姉さんは壁に貼られた沢山の依頼用紙を指さす。


「どれどれ? うわっ、低ランク依頼ばっかりじゃないの」


 リリエラさんの言う通り、壁に貼られたのは低ランク冒険者が受ける依頼ばっかりだ。

 逆に中級の冒険者が受ける依頼が殆ど無いのが不思議だね。


「なんでこんなに依頼が溜まってる訳? いくらギルドの規模が小さくても冒険者は居るでしょう? それに高ランクの依頼ならともかく、新人用の低ランク依頼がこんなに溜まってるなんて異常よ」


 確かに、冒険者の中で一番多いのはランクの低い冒険者なんだから、低ランク向けの依頼は不人気なもの以外は直ぐに無くなる筈。

 なのにここに張られた依頼には低ランクの割には割の良い依頼も残っていた。


「みーんな温泉が枯れた件の調査依頼に群がっちゃって誰も引き受けてくれないんですよぅ」


「「温泉の調査依頼!?」」


 やっぱり冒険者ギルドでもこの件を調査してたんだ!


「それで温泉が枯れた原因は分かったんですか?」


「まだ依頼が貼られて間もないから全然ですよう。でもどのみち彼等じゃ無理ですね」


 と、受付のお姉さんは肩をすくめる。


「何でですか? 町中の冒険者が参加してるのなら事件解決はすぐだと思いますけど」


「この町には新人に毛の生えたようなのしか居ないんですよぅ」


「ええ!? そうなんですか?」


「この町は良くも悪くも平和なんで、ランクの高い依頼は来ないんですよ。だからある程度育った冒険者はもっと稼げる仕事のあるよその町に行っちゃうんです」


だからこの町に居るのは一人前になる前の新人ばっかりなんだと受付のお姉さんはため息を吐いた。


「成る程ね。だから温泉が枯れた事件を解決するには経験と力が足りないと」


「そうなんですよぅ。でも領主様と商人ギルドの連名での依頼ですから、これを解決すれば名が売れるって皆張り切っちゃって」


あー、分かるよ。前世でも売り出し中の新人が功を焦って格上の魔人に独断で挑んだりしたからね。

しかもそれが権力者の子供だったりするともう目も当てられない大惨事になったんだよねぇ。


「でも何でそんなに主力冒険者が居ないの? 見た感じ山が近いし魔物狩りとかの仕事もあるんじゃないの?」


 確かに、森や山があるなら採取や魔物の素材狙いで活動する冒険者が居てもおかしくはない。

 しかもそこが温泉のある保養地なら寧ろ喜んで拠点にするだろうね。

 

「それがこの辺りの山には毒の霧が発生するんですよ」


「「毒の霧?」」


「それで山には入れないから採取や討伐が出来なくて稼ぎ辛いんです。森もこの町から行くよりほかの町からの方が近いですから」


 成程ねぇ。確かに温泉地帯なら何かしらの有毒ガスが出る場所があってもおかしくはない。

 それが冒険者達の活動を阻害していたのか。


「それに毒の霧の影響か、山から魔物がやって来ることも無いので尚更冒険者の仕事がないんですよね」


不幸中の幸いって奴ですけどね、と受付のお姉さんが苦笑する。


「って訳で皆温泉の調査に出張ってるのでどんどん仕事が溜まっちゃうんですよぅ! だからお仕事受けてください! とくにこのドブ攫いのお仕事とかおすすめですよー! 水路に湯の花が溜まって大変なんですよー!」


 と、受付のお姉さんが必死の形相でカウンターから身を乗り出して依頼を受けてくれと頼んでくる。

 けど湯の花か。温泉街だけあって、一言にドブ攫いの仕事と言っても一風変わった仕事だね。


「良いですよ」


「やったー! ありがとうございますー!! イヤッフー! これで商人ギルドに嫌味を言われなくてすみますよー!」


 僕が仕事を受けると答えると、受付のお姉さんは満面の笑みで天に両腕を上げてガッツポーズを取った。

 こんなに喜ぶなんてほんとに切羽詰まってたんだなぁ。


「湯治に来たのに依頼を受けちゃって良いの?」


 僕達の話を聞いていたリリエラさんが伺うように訪ねてくる。


「まぁ片手間ですし。それにその土地特有の依頼とか面白そうじゃないですか」


「……レクスさんがそれで良いなら構わないけど。Sランク冒険者がドブ攫いねぇ」


「なーに言ってるんですか! ドブ攫いは冒険者が必ず通る道ですよ! そこにSもFもありは……Sランク?」


 と、受付のお姉さんがピタリと止まる。


「そう、この人Sランク冒険者」


 リリエラさんが僕を指さしてSランクと強調する。


「この人が、Sランク冒険者?」


「ちなみに私はAランク冒険者。これ冒険者カード」


 リリエラさんが自分のランクが書かれた冒険者カードを取り出したので、僕も同じようにカードを取り出す。


「……SとA……初めて見た……SとA」


 カードを見た受付のお姉さんが真っ青な顔になって震えだす。


「Sランクゥゥウゥゥゥゥゥゥッ!?」


受付嬢_:(´д`」∠):_「あばばばば、Sランク冒険者にドブ攫いなんてやらせちゃった……こ、殺されるぅ」

レクス(:3)レ∠)_「そんな事しませんよ(完全に善意のニッコリ)」

モフモフΣ(:3)レ∠)_「(湯の花が)死へのカウントダウン」

受付嬢_:(´д`」∠):_「ひぃぃぃぃぃぃっ!!」

湯の花(´;ω;`)「次回、俺大消滅!! 助けて!!」


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cont_access.php?citi_cont_id=625182565&s ツギクルバナー N-Star連載「商人勇者は異世界を牛耳る! ~栽培スキルで武器でもお宝でもなんでも栽培しちゃいます~」
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魔法世界の幼女に転生した僕は拗らせ百合少女達に溺愛されています!?
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― 新着の感想 ―
[一言] 湯の花って温泉地じゃ立派な商品だった記憶が。 あれゴミじゃなくて資源っす。
[良い点] 久しぶりに2人だけの活動ですねー。 しかし、色々な泉質がある温泉ねー。 源泉が多数ある所と言えば、別府温泉だねー。 (泉質もだったかなー?) またもや、先が想像出来たけど、それでも面白い…
[良い点] 湯の花、良い奴だっ……いや別に良い奴ではなかったわ モフモフの諦めっぷりに拍車がかかってるなぁw まぁ実際一流とか超一流の何某に新人の仕事頼んだら青い顔になるよね、割と乗り気だったりもあ…
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