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二度転生した少年はSランク冒険者として平穏に過ごす ~前世が賢者で英雄だったボクは来世では地味に生きる~  作者: 十一屋 翠
魔法学園編

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第253話 試験を受けよう

ヘイフィー_(:3)レ∠)_「AM7:58に試験周りの加筆を行いましたー」


作者_(:3)レ∠)_「今週二回目の更新ですよー!」

ヘルニー_(:3)レ∠)_「今年はペースが遅いのでこの辺りで調整をば」


いつも応援、誤字脱字のご指摘を頂きありがとうございます!

皆さんの声援が作者の励みとなっております!

「ぼ、僕の事を忘れたぁー!?」


 ミナさんの知り合いだったらしい若者が、覚えていないと言われて激昂する。


「僕の名前はトライトンだ!! トライトン・ヴェネク!!」


「トライトン……ヴェネク?」


「ほら、一昨年の春に王都の魔法使い達の集まりがあっただろう!!」


 へぇ、王都じゃそんな集まりがあるんだね。


「あー、あったわねぇそんな面倒なの。あれ、お爺様に無理やり連れていかれたのよねぇ」


「そう! そこで会ったんだよ!」


 名前を教えても思い出せないミナさんにトライトン君は苛立ちながらも当時の事を話す。


「父上が君のお爺様に挨拶に行った時に僕も居ただろう!?」


「お爺様に挨拶……ああっ、お爺様の部下のヴェネクさん!! ……の確か息子だっけ?」


「そうだ! やっと思い出したか!!」


 ミナさんが思い出した事で、満面の笑みを浮かべるトライトン君。


「あの時僕は君に勝負を挑んだ!! 魔法学園の入学試験で勝負だって!!」


「そんな事言われたっけ? 確かあの時は……」


「そこまでにしておきたまえ」


 そう言って会話を遮ったのは、ゼンザール学園長だった。

 けどそれは会話に加わる為ではないみたいで、どちらかと言えば怒っているようにも見えた。


「この時間君達は授業中の筈だ。なのに何故ここに居るのだね?」


 ああ成程、ゼンザール学園長がピリピリしていたのは、授業中の筈の彼がここに居るからか。

同様に周囲に居る生徒達も授業を放棄してここに集まっているという事なんだろうね。


「それは私が連れてきたからですよ、学園長」


 ゼンザール学園長の疑問に答えたのはトライトン君ではなく、見知らぬ男性だった。


「クワントロー教師、君の仕業か」


 クワントローと呼ばれた男性は、ゼンザール学園長の言葉にニヤリと笑みを浮かべる。


「ええ、前学園長のお孫さんが試験を受けると聞きましたのでね。あの方の関係者ならばさぞや優秀だろうと思い生徒達を見学に連れてきたのですよ。入学試験を見学してはいけないルールはありませんしね」


「だからと言って君ぃ、試験を受ける者の気持ちをだね……」


「私はかまいませんよ?」


 難色を示すゼンザール学園長に、ミナさんが構わないと告げる。


「ミナ君!?」


「おお、流石はナギベルト元学園長のお孫さんだ! 君の素晴らしい魔法を期待させてもらうよ」


「ええ、お目汚しにならない程度のものをお見せいたしますわ」


 楽しそうな笑みを浮かべるクワントロー先生に対し、ミナさんはにこやかな笑みを浮かべるんだけど、なんだかその笑顔はちょっと怖かった。


「うわヤベ、ミナのヤツ怒ってんなぁ」


「え? そうなの?」


 ブルリと震えるジャイロ君に問うと、彼はああと頷く。


「アイツが本当に怒る時は大抵ああやってお上品に笑うんだよな」


「ん、ミナが完璧に敵認定した」


「ああなると僕らも巻き込まれるんですよねぇ……」


 何やらジャイロ君達だけに分かるものがあるらしく、皆ははぁとため息を吐いた。


「そういう訳だから目にもの見せてやることにしたわ。まずは私からブチかますから、皆も派手にやっちゃって」


 戻ってきたミナさんはやる気満々で試験の方針を告げてくる。


「おっ、良いのか?」


「ええ、良いわ。ああいうタイプはパカンとぶっ飛ばしてどっちが上かはっきり教えてやる必要があるのよ」


「へへっ、あのおっさんもトンデモないヤツに目を付けられたもんだな」


 派手にやって良いと言われて、ジャイロ君は嬉しそうに笑い声をあげる。


「何言ってんのよ。向こうからこっちにちょっかいかけてきたのよ。アレ、私達をどうこうしようって考えてるんじゃなくて、別の目的の為に私達を当て馬にしようとしてるのよ。現に話してる時も目はこっちを見てなかったからね」


ミナさんはクワントロー先生との会話から、彼が何らかの目的に沿って動いていると把握していた。

 けど成程、なんでこんなに大勢の人達が僕達の試験を見に来たのかと思ったら、そういう裏の事情があったからなんだね。


「ではこれより試験を開始します」


 そうこう話していると、学園側の話し合いと準備が終わったらしく、試験官らしき人が声を上げ、僕達にルールの説明を始めた。


「試験はあちらに設置された的に魔法を放ち、その結果を試験官達が審査します」


 見れば試験場にはいくつもの的が用意されている。


「では最初の参加者はこちらに立ってください」


試験官に呼ばれ、ミナさんは的から少し離れた場所に移動する。


「では試験開始!!」


「それじゃあいっちょやってやりますか!」


 大勢の人達に見定められているにも関わらず、ミナさんに気負う様子は見られなかった。

 そして魔力を集中させ魔法を発動させる。


「行くわよ! ライトニングストライク!!」


 ミナさんの放った雷光が的に放たれる。


「な、なんだアレは!?」


「ひ、光の柱!?」


 そして放たれた雷光が的に命中すると、轟音と共に派手に吹き飛ばした。


「ま、ざっとこんなもんかしら?」


 ミナさんが放ったライトニングストライクはこの通りとにかく見た目が派手な事が特徴の魔法だ。

 非常に威力が高い反面、今回狙う的の様な小さな標的には向かない魔法でもある。

 試験に使うには不向きといえる魔法なんだけど、一体ミナさんはどういう意図で……


「ば、馬鹿な! 雷の魔法だと!?」


「信じられん! 雷の魔法は宮廷魔術師クラスが使う高難易度魔法だぞ!? それをあんな若い娘が!?」


「しかもなんという威力だ!!」


 ああそうか、きっとミナさんは精密な制御が難しい大威力の魔法であっても獲物を見事貫いてみせると試験官にアピールしたんだ。

 その証拠に吹き飛ばされた的は見事に粉々になっていたからね。


 試験官達は彼女の大胆なアピールに驚いているみたいだね。

 前々世でもこういう射撃系の舞台では精密操作の出来る魔法が好んで使われたからなぁ。


「……はっ!? いや待て、呪文はいつ唱えた!?」


「呪文? そういえば呪文を唱えている様子はなかっ……た!? まさか無詠唱魔法!?」


「い、いや、それこそまさかだろう!?」


 ん? 何で無詠唱魔法がまさかなんだろう?

 ミナさんはお爺さんの教育方針で最低限の魔法技術しか学んでなかったみたいだけど、他の人は違うはずだし…… 

 あっ、もしかしてミナさんの教育方針って学園の教育方針の先鋭化と同じで現代の基本に沿ってるんじゃあ……


 うーん、僕が死んでいる間に教育方針も色々と変わってるんだなぁ。

 けど前々世から前世に転生した時も技術や教育の進歩や変化に驚いたもんだし、きっとこのやり方にも何かしらの利点があるんだろうね。


「そんな事より、合格なんですか?」


 なおも協議を続ける試験管達にしびれを切らしたミナさんが声をかけると、試験官達ははっと我に返る。


「う、うむ。合格だ!! 威力、命中精度、詠唱速度どれも素晴らしい」


「ところで今の魔法の詠唱について是非詳しい話を……」


「おーし、次は俺が行くぜ!」


 試験官が何か言いかけるも、入れ替わりにやってきたジャイロ君の元気いっぱいの声にかき消されてしまった。


「ふ、ふん、さっきのは元学園長の孫だしな。あのくらいできて当り前さ。寧ろここからが本番だろうさ」


 と、ミナさんの魔法について話し合っていた生徒達がジャイロ君にぶしつけな視線を向ける。


「見たところ剣士のようだが何故あんな奴が試験を受けにきてるんだ?」


「はっ、たまに居るんだよな。ああいう身の程をわきまえないバ……」


「フレイムボムッ!!」


 ジャイロ君が魔法を放つと、的がその下の地面ごと吹き飛び小さなクレーターが出来上がった。


「「「なぁっ!?」」」


「おっしゃ粉々にしてやったぜ!」


 いや粉々ってなにか趣旨が変わってない?


「な、なんだ今の魔法の威力は!?」


「上級生の使う高位魔法並みの威力だったぞ!?」


「アイツ実は魔法使いだったのか!?」


 ジャイロ君の魔法の威力に生徒達がどよめきを上げる。

 確かにジャイロ君は一見戦士だから、魔法を専門に学んできた人達には意外に映るんだろうね。


「ご、合格!!」


「次は私」


 ジャイロ君と入れ替わりに今度はメグリさんが出る。


「ん、ウインドカッター」


 メグリさんは前の二人ほど派手にはやらず、風魔法で的を根元から切断する。

 そして風が的を上に跳ね上げ、根元から少しずつ切り刻んでいき、最後には的の頭までこま切れにしてしまった。


「合格!」


「「「……っ!?」」」


「おいおい、地味じゃねーの?」


「無駄な魔力を使ってもお金にならない」


 ジャイロ君に地味じゃないかと言われるも、メグリさんは無駄なことはしたくないとクールに返す。


「いいんじゃない? 普通の魔法でもあれだけの威力と精度を出せば嫌でも実力差が分かるってものよ」


 そういいながらミナさんが生徒達の方に視線を向ける。


「なんだあの風魔法……」


「風魔法ってあんなに繊細な操作が出来る魔法だったのか?」


 いやいや、むしろ風魔法はかなり精密な操作が出来る魔法だよ。

 

「じゃ、じゃあ今度は僕の番ですね。ああ、緊張するなぁ」


 メグリさんと交代したノルブさんはちょっと不安そうだ。


「こ、今度は僧侶だし攻撃魔法はなぁ?」


「あ、ああ、そ……」


「アースニードル!」


 ノルブさんが放った無数の岩のトゲが的を穴だらけにしてゆく。


「「「……はぁっ!?」」」


「合格!!」


「いやー、何とか当たりましたね。攻撃魔法はあまり得意じゃなくて心配だったんですけど何とかなってよかったです」


「あ、あれで……得意じゃない?」


「なら何が得意なんだよ……」


「今度は私ね」


 ノルブさんと交代でリリエラさんの番がくる。


「アイスアローズ」


 リリエラさんは無数の氷の矢を生み出すと、それ等を全て的に命中させる。

 そして最後の矢が当たった瞬間、的は粉と砕けて宙に散った。


「「「はぁっ!?」」」


「合格!!」


「一応Aランク冒険者だしね。最低限恥ずかしくない魔法になったかしら?」


「何だよ今のバカみたいに大量の魔法の矢……」


「あれで何で全部的に当てることが出来るんだ? 普通制御出来なくなるだろ……」


「つーかどんだけ魔力あるんだよあの女……」


 これで僕以外の全員が合格した事になるね。

 見れば試験官達、いやこの場に居る全員が驚愕の目で皆を凝視していた。


「いったい何者なんだあいつらは……?」


「さっき明らかに魔法使いじゃないヤツ等が魔法を使ってたよな?」


「そもそも何で僧侶が攻撃魔法使えるんだ?」


「というか全員魔法が使えるのかよ……」


「ふふん」


 そんな彼等の驚きに、ミナさんが満足そうな笑みを浮かべてトライトン君に話しかける。


「そうそう、今まで何をしていたのかって聞かれたわね。私、冒険者になって実戦経験を積んでいたのよ」


「冒険者……君が?」


「ええそうよ。そして今はCランクなの」


「し、Cランク冒険者だって!?」


 ミナさんがCランク冒険者だと聞き、生徒達が驚きの声をあげる。


「Cランクって熟練の冒険者のことだろ!? 一年でなれるものなのか!?」


「む、無理だろ!? 一人前扱いのDランクだって一年で昇格出来たら腕利き扱いなんだぜ!」 


 へぇ、学園の生徒達って外の事には興味が無いのかと思っていたけど、意外と冒険者の事に詳しいんだね。


「き、君がCランクだって!?」


「私だけじゃないわ。この場に居る全員がCランク超えよ」


「ぜ、全員だと!?」


 ミナさんの発言にジャイロ君とメグリさんが誇らしげにポーズをとり、ノルブさんは恥ずかしそうに苦笑いしていた。

 うん、僕とリリエラさんも一応はCランク以上の冒険者だね。


「よもや全員がCランク冒険者とは。だが成る程、それならあの見事な魔法操作にも納得がいかないでもない」


「全員が無詠唱というのもその辺りが関係しているのか」


 僕達が冒険者だと聞いて、試験官達が納得の声をあげた。

 うんうん、一流の冒険者さん達は本当に凄いからね。

 と言っても実際の僕達は冒険者になりたてのほぼ新人だからそこまで凄い人間じゃないんだけどさ。


「となると最後の一人もやはり……」


 と思ったら何故か試験官達の視線が僕に集まる。


「「「「じー……」」」」


 え? あれ? 何で僕が注目されてるの?


「今度の奴はどんな魔法を使ってくるんだ……?」


「他の連中は皆凄かったし、アイツもヤバイ魔法を使うんじゃあ……」


 どうやら皆が派手な魔法を使った事で、僕がどんな魔法を使うのか期待されてしまったみたいだ。

 うう、皆あんまり派手な魔法を使うのはやめてほしかったよ。


 はぁ、なるべく派手さのない魔法にしないとなぁ。


「……となると、アレかな?」


 皆の使った魔法みたいに派手さはない、けれど試験官達にはちゃんと実力が伝わる魔法といえばアレが一番分かりやすいだろう。


 僕は攻撃位置に着くと、手に魔力を集め魔法を発動させる。


「ディメンジョンブレイカー!!」


 魔法が発動すると、丁度的の中央に黒い線が走る。


「なんだアレは?」


 次の瞬間、真円だった的が突然形を変えて楕円に変形する。


「「「「「なぁぁぁぁぁっ!?」」」」」


 的はあっという間に細長い楕円へと姿を変えていき、遂には一本の線となって消滅した。


 そう、これは以前トーガイの街の近くに出た魔人を倒す際に使った空間魔法だ。

 今回はソレの規模を小さくして的だけを次元のはざまに吸い込んで消滅させたわけだ。


 この魔法なら他の魔法と違って派手に光ったり壊したりしないから不必要に目立つ事はないだろう。

 それでいて有効座標の指定が面倒な空間魔法を屋内で発動させた事で、試験官達に僕の魔法制御力がそれなりにあると分かって貰えた筈だ。

 マーカーなしで空間魔法の座標指定って結構面倒だからね。


 けれど、何故か試験官からの合格を宣言する声が上がらなかった。

 あれ? おかしいな、ちゃんと的を破壊したんだけど?


「あっ、もしかして的を吸い込むんじゃなくて魔法を当てて破壊しなきゃいけなかった!?」


 しまった、的そのものが計測用のマジックアイテムで、受けた魔法の威力を計測する機能が付いていた可能性を失念していた!

 この場合、再計測なのかな? それとも僕だけ結果を出せずに失格!?

 ど、どうしよう!?


「い、今のは……」


「あんな魔法……」


「一体何……」


 ひ、ひえぇー! これはヤバいかも!


「キュッキュッ」


 と、そんな時だった。

 モフモフが僕の横を通り過ぎて他の的の試験位置に付いたんだ。


「モフモフ?」


「な、何だこの生き物は?」


 試験官や周囲の観客は突然現れたモフモフに戸惑っている。

 うん、正直僕も戸惑っている。

 一体どうしたんだろう?


「……キュウ!」


 そして周囲の関心が十分自分に集まったと判断したモフモフは満足気に頷くと、両手に魔力を集め始めた。

 あっ、もしかしてモフモフの奴……


「キュウ! キュキュウ!!」


 僕の予測通りモフモフは魔力を貯めるとその腕を勢いよく振るう。

 すると、シュババッという音と共に三本の爪状の魔力波が両腕から計六つ、的に向かって飛んで行き、見事細切れに切り裂いた。


「「「「「なぁっ!?」」」」」


「キュッフン」


 的を破壊した事で満足したのか、モフモフはポテポテと足音を立てながら皆の所に戻っていった。


「えっと、すみません。ウチのペットなんですけど、皆がやってるのを見て真似したくなったみたいです。その、まだ子供なもんで」


「え? あ、う、うん。小さい子ってそう言うところあるよね……」


 あっ、良かった。怒ってはいないみたいだ。

 よ、よし、この勢いで聞いてしまおう。


「えっと、それで試験は合格で良いんでしょうか? ちゃんと的は壊しましたけど?」


「あ、うん、そうだね。ちゃんと壊してたね。合格かな……」


 良かったぁー。ちゃんと合格できたみたいだ。


「じゃ、じゃあ僕達はこれで」


 凄く微妙な空気になっちゃってるし、やる事をやったんだからいつまでもここに居たくない。

 僕はなるべく焦って見えないよう、早歩きで皆の所へと戻っていった。


「皆ー、僕も合格できたよー」


「キュッキュー!」


「レクスの合格は最初から心配してなかったわよ」


「寧ろやり過ぎないかの方が心配だったわよね」


 リリエラさんがそういうと、皆はそうそうと笑い声をあげる。


「えー? 何ですかそれ、酷いですよぉ」


 やり過ぎだなんて人を壊し屋みたいに。

 ちゃんと屋内で周囲に被害を出さないようピンポイントで最大威力を出す訓練はしてるよ。


「じゃあ全員合格しましたし、今日の所は帰って良いですか学園長」


 ミナさんは的があった方向をぼーっとしながら眺めていた学園長に帰宅の許可を求める。


「……はっ!? う、うむ。お疲れだったね。必要な物については後で部下に連絡させるから今日は帰りなさい。どのみち今日はもう授業どころじゃないだろうからね」


 授業どころじゃない? それってどういう意味だろう?

 何か授業よりも優先しないといけない用事が先生達にあるのかな?

 まぁ国の機関である以上、教育機関というよりは研究機関としての側面が強いのかもしれないしね。

 

 一時はどうなる事かと思ったけど、ちゃんと合格出来て良かったよ。

 安堵のため息を吐きながら、僕達は家路に着くことにした。


『って何で動物が魔法を使ってるんだぁーーーーーっ!?』


 あれ? 何か聞こえたような気が……?

モフモフ_Σ(:3)レ∠)_「我動物じゃなくて魔物の王なので」

教師ヾ(゜Д゜|||)「なるほど、それなら納得……できるかーーっ!!」


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― 新着の感想 ―
[一言] (๑╹ω╹๑ )料理に味を占めてペット化した魔物の王ですけどね
[良い点] 学園関係者の常識が音を立てて崩れさっていきましたね。 [気になる点] クラス分けどうするつもりかな? [一言] クワントロー教師、何を考えていたかは不明だけどどうせ碌でも無い 事なんでしょ…
[良い点] 恒例の、 レクス(よし、これなら目立たない!) みんな(↑とか思ってるんだろうなぁ) モブ (なんだ今の?!) 簡潔かつ爽快な展開。いつもながら過不足のない説明が気持ちいいです。 [気に…
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