表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二度転生した少年はSランク冒険者として平穏に過ごす ~前世が賢者で英雄だったボクは来世では地味に生きる~  作者: 十一屋 翠
聖都編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

236/355

第236話 土中に潜む者

作者_(:3)∠)_「二度転生コミック5巻発売しましたー! お買い上げ報告を下さった皆さんありがとー!」

ヘルニー_(:3)∠)_「何故発売日に更新できなかったのか……」

作者(;^ω^)「ギクリ」

ヘイフィー_(:3)∠)_「引っ越しの荷物まだ片付いてないですからねぇ」

作者(; ・`д・´)「ちゃんと執筆もしてたんだよー!」


いつも応援、誤字脱字のご指摘を頂きありがとうございます!

皆さんの声援が作者の励みとなっております!

 氷室の氷問題を一旦解決した僕達は、元凶を探る為に町を探索することにしたんだ。


「氷室の氷が溶ける原因ねぇ……単純に暑い日が続いていたからとかじゃねーの?」


 まず最初にあがったのはジャイロ君の意見だった。


「ですが今年だけ特別氷が早く溶けると言うのはおかしくないですか? 少なくとも町の空気はそこまで暑いとは思えません。それに氷室の氷が溶ける程の高温になるとこの町だけでなく近隣の町や村にも影響が出ているのでは?」


「その辺りはどうなんですかトレーシーさん?」


 ノルブさんの反論の確認を取る為、聖都で暮らすトレーシーさんの意見を聞いてみる。


「そ、そうですね。今年はいつもよりちょっと暑かったかなというくらいで、特別暑くなった感じはしませんでした。この辺りはどこも似たような温かさなので、この町だけ暑くなっていると言う事はないかと」


 確かに少し暑さを感じるけど、氷室の氷を一気に解かすほどの温度という感じはしないね。


「町の中を見回しても、何か熱くなるような物も見当たらないわね。誰かが魔法を使っている風でもなし、マジックアイテムみたいなものも見当たらないわ」


「そもそも魔法を使ったらそれなりに魔力を感じるしね。でもこの辺りで何か大きな魔法を発動させている感じもしないわ」


 意識を集中して魔力の流れを探っていたミナさんが魔法関係が原因じゃないと断言する。

 うん、僕もこれといって強い魔力を感じないし、ミナさんの言葉は正しいと思う。


「原因も見当たらず、魔法やマジックアイテムが原因でもないとなると……もしや神の怒りなのでは!? 実はこの町の人達は神の怒りを買うような罪を犯したのではないでしょうか!?」


 原因が分からず頭を悩ませていたら、突然トレーシーさんがそんな事を言い出した。


「いやいや、いくら何でもこの町の氷室の氷を溶かす怒りってどんなよ。そんな細かい罰を与えるくらいなら、もっと派手に天罰が下ってるでしょ」


「それもそうですねぇ……」


 さすがに自分でも今のは苦しいと思ったのか、トレーシーさんはすぐに自分の意見を撤回した。

 

「うーん……そうなると後は魔物関係かなぁ?」


「でも人を襲わずに氷室の氷を解かすだけの魔物なんて聞いた事もないわよ?」


 確かにね。そんな悪戯好きの魔物なんて僕も……知らない事もないけど、まぁそんなレアな魔物はそうそう姿を現すものでもない。

 まずは探査魔法で周囲を調べてみよう。


「……あれ?」


 探査魔法で周辺を調べると、地中深くに何か大きな魔物の反応を感知したんだ。


「どうしたの?」


「地下に何か居るみたいです」


「「「「「「地下?」」」」」」


 うーん、探査魔法だと生命反応しか確認できないから、これ以上の調査は無理か。

 となるとあの魔法を使おう。

 僕は地面に手をついて魔法を発動させる。


「グランドサーチ!!」


 グランドサーチ、この魔法は地中に眠る鉱床や古代の遺物を調査する為の魔法だ。

 地中に薄い魔力の波動を流し、土以外のものに当たった時に特殊な反射をしてそこに何があるのかをある程度詳しく教えてくれる魔法なんだ。


 僕が発した魔力の波は、地中に広がってゆき、半球状の探査結界を作り上げる。

 そして魔力波が地中に潜む魔物に接触反射し、詳細な情報を僕に届けてくれた。


「うーん……この魔物結構大きいな。それに生き物とは思えない程熱いぞ……」


 そう、地下に潜む巨大な魔物は不自然に高温を纏っていたんだ。

地下に潜む魔物、それにこの高熱……氷室の氷が溶ける……

 どこか覚えがあるような……あっ。


「そうか! ヒートスティーラーだ!!」


 地下に潜む魔物の正体を思い当たった僕は、無意識にその名を叫んだ。


「「「「「「ヒートスティーラー?」」」」」」


「ええ、ヒートスティーラーはとても熱い魔物なんです。体内に溶岩のような高熱の器官を持っていて、それを冷やす為に周囲の冷気を奪う変わった魔物なんです」


「自分の体を冷やす為に冷気を奪う……そんな魔物も居るのね」


 リリエラさんはふむふむと感心したように何度も頷いている。


「氷室の氷を溶かしたのもコイツの仕業ですね。本来ならこんな場所では生きていけない魔物なので、僕も気付くのが遅れちゃいましたよ」


「生きていけない……ですか?」


 生きていけないと言う言葉が気になったのか、トレーシーさんが首をかしげる。


「はい、ヒートスティーラーはとても体温の高い魔物で、近くの冷気で自分の体を冷やし続けないと大爆発を起こして死んでしまう魔物です。だから普段は豪雪地帯や永久凍土の中で暮らしているんですよ」


「へぇ、変わった魔物ね。冷やさないと大爆発するなんて」


「だよなぁ、勝手に大爆発して死んじまうとか、マヌケなまも……」


「「「「「「大爆発ぅーっ!?」」」」」」


 大爆発すると聞いた皆が真っ青な顔で叫ぶ。


「だ、大爆発ってホントに!?」


「マジで!? そんなのが近くに居るなんて大変なんじゃないの!?」


「い、いえ。魔物は地中に居るんですから、爆発してもそこまで大惨事にはならないと思いますよ、ねっ、ラクシさん?」


 ノルブさんが地中ならそこまで酷い事にならないのではないかと思いつくが、そうでもないんだよねぇ。


「いえ、この大きさのヒートスティーラーが爆発したらこの町一つくらいなら余裕で吹き飛びますね」


「「「「「「駄目じゃん!!」」」」」」


「マズイわよ! 早く討伐しないと!!」


「待って、戦ってる時に爆発されたらマズい。町の人を避難させてからじゃないと!」


「そうだった! 急いで町の人達に逃げるように言わないと!」


 うーん、皆動揺してるなぁ。

 まぁ初めてヒートスティーラーと戦う人達が困惑するのも無理はないか。


「大丈夫、ちゃんと対策はありますから」


「「「「「「ホントに!?」」」」」」


 皆が不安そうな顔でこちらを見てくる。


「ええ、地中のヒートスティーラーはかなりの高温になっていますけど、幸いさっき氷室で作った氷のお陰で爆発はギリギリで耐えています。なのでその隙にヒートスティーラーを退治しましょう」


「そ、そう。まだ大丈夫なのね。良かった……」


 今すぐ危険はないと知って、皆がホッとため息を吐く。


「それで土の中にいる魔物をどうやって捕まえるの? 地面を掘って魔物を引きずり出すの?」


 そうだなぁ。一番簡単な退治方法は熱する事なんだよね。

 何しろ自分の熱を冷まさないと死んじゃう生き物だから、熱には凄く弱いんだ。

 でも街中の傍でやると二次災害が怖いし、そもそも爆発させないことが目的だからこの手は無しだね。


 それにヒートスティーラーは上手く回収すると保温材の素材として便利なんだよね。

 そう言う意味でもなるべく穏便に綺麗に回収したい。


「いえ、ヒートスティーラーはかなり地下深くに潜っているので、掘り出すよりも無理矢理追い出します」


「無理やり追い出す?」


 どうやって? と問われた僕は、実際にそれを行ってみせることにする。


「まずは場の調整からです。アイスフィールド!」


 まずは環境再現魔法で周辺の温度を一気に下げて疑似的な寒冷地を作る。


「ぶぇっくしょい!? 急に寒くなってきたぞ!?」


 急激な温度変化にジャイロ君が震えながらくしゃみを連発する。


「な、成る程、寒い場所を別に作っておびき寄せるのね。くちゅん!」


「いえ、それだと時間がかかるのでもっと直接的な方法をとります。これはその前準備です」


「前準備?」


「クレイコントロール!!」


 次は土操作魔法によって地面の土に川のような流れを作り、地中のヒートスティーラーを地上に押し出す。


 ゴゴゴゴゴッ!!


「な、何この揺れ!? 地震!?」


 地面の揺れと共に、探査魔法で感知していたヒートスティーラーがどんどん浮上してくる。


「出ますよ!」


「え? 何が?」


 次の瞬間、地中から巨大なモグラ型の魔物ヒートスティーラーが宙に飛び出した。


「「「「「「うわぁぁぁぁぁぁっ!? デカいモグラァァァァァ!?」」」」」」


「モゥーッッ!?」


 そしてヒートスティーラーが出てきた途端、冷気で満たされた空間が一気に熱を帯び始める。

 おっと、これは予想以上に高熱になっているね。このままだとトレーシーさんが熱でまいっちゃうね。


「ヒートコーティング!」


 すぐに僕は保温魔法でヒートスティーラーの熱が外に漏れないようにコーティングする。


「エアスラッシャー! ウォーターコントロール!」


 あとは突然宙に飛び出して驚いているヒートスティーラーの首を真空魔法で切断し、更に熱対策の魔法薬を投げつけて魔法で全身くまなく塗り込む。


「よっと! 回収完了」


 最後は落ちてきたところを魔法の袋で収納すると、僕は皆の方に向きなおって全てが終わったと告げた。


「終わりました」


「「「「「「え?」」」」」」


 皆がポカンとした顔でこっちを見てくる。


「これで氷室の氷を溶かす原因は排除出来ましたよ」


「え? もう終わったの?」


「はい。ヒートスティーラーの退治は終わりました」


「「「「「「ええ~?」」」」」」


 何故か納得のいかない様子でリリエラさん達が唸る。


「ヒートスティーラーを傷つけると高熱の体液が溢れて大変な事になるので、退治する時は今のように一瞬で終わらせた方が良いんですよ」


 暴れて体液をまき散らされたら大変だからね。


「いやでも、もうちょっと詳しい事情を聞かないと何が起きたのか分からないんだけど」


 ああそっか。確かに早く討伐しないとと思って、詳しく説明する前に倒しちゃったもんね。


「ええとですね、まずアイスフィールドで戦場を冷やします。これはヒートスティーラーが発する高温から町と皆を守る為です」


「成る程、そう言う事」


 ふむふむと皆が頷く。


「次にクレイコントロールで地面の土を操作してヒートスティーラーの巨体を押し出します」


「さっきの地震ね」


「ただ予想よりもヒートスティーラーの体温が上がっていたので、ヒートコーティングの魔法で熱が外に漏れないようにしました。この魔法は熱い場所や寒い場所の影響を受けないように体を覆って体温を一定に保つ防寒具のような魔法なんですよ。これを使って逆に高温になった体温が外に漏れないようにしたわけです」


「へぇ、そんな魔法もあるのね」


「それに自分達の体に使う魔法を魔物に使うなんて変わった使い方ね」


「人数分魔法を使うよりも一体分の方が魔力の消費もコントロールも楽ですから」


「言われてみればそうかも」


「そしたら最後は風魔法でヒートスティーラーの首を切断します。ヒートスティーラーの体内はかなりの高温なので、下手な武器は溶かしちゃうんですよ。だから魔法で切った方が効率的なんです」


「武器が溶けるって相当よね……」


「この際体内にあるマグマ袋を破ってしまうと周辺が大火事になる大惨事になってしまうので、ヒートスティーラーが地上に押し出されてビックリしているうちに攻撃する必要があったんですね。我に返ったら暴れ出しますから」


「ただ地面から追い出したわけじゃなかったのね」


「あとはヒートコーティングの魔法効果が切れてもヒートスティーラーの熱が外に漏れないように、温度維持の魔法薬でコーティングして魔法の袋に回収すれば退治完了という訳です」


 倒してもヒートスティーラーの素材は高い熱を放つからね。死にたてホヤホヤなら尚更だ。

 あとで解体するためにも高温を遮る下処理は必要ってわけさ。


「この短時間でそこまで考えて一瞬で終わらせたのね……」


 一連の流れを聞いたリリエラさん達だったけど、何故か皆うーんと腕を組んで唸り出す。


「メグリ、あんただったら今の出来る?」


「無理、風魔法で切るのは出来るけど、空中に放り出された魔物の斬ってはいけない部分を切らずに急所を狙って倒すとか不可能。ノリエは土魔法であの魔物を地中から追い出せる?」


「む、無理ですよ。そもそも僕は探査魔法を使えませんから、どこにいるのかが分かりません。それに地中に居る時に逃げようともがくでしょうから、急いで地上に運び出さないと逃げられちゃいますよ」


「しかも倒した後で地面に落ちる前に魔法薬を全身に塗って熱を漏らさないようにしないといけないのよね……」


「そもそも魔物の熱に耐えられるように熱対策もしておかないといけないのよね」


「「「「「やる事が多すぎる……」」」」」」


 どうやら皆は自分達がヒートスティーラーと戦う時はどうすればいいのかと対策を考えていたみたいだ。

 うん、皆向上心に溢れているなぁ。


「はうー、ラクシさん凄いです……」


 トレーシーさんが感心したようなまなざしで僕を見詰めてくる。


「いえいえ、この程度冒険者なら普通の事ですから」


「そうなんですか?」


「「「「そんなことないからね!!」」」」


 ええっ!? 何で皆否定するの!?


「……うーん、俺の炎の魔法でアイツを倒すにはどうすりゃいいんだ?」


 そんな風に騒いでいたら、ジャイロ君が困ったようにため息を吐いたんだ。

 ああ、ジャイロ君は炎属性が得意な分、氷属性は苦手だからね。


「ジャイ、ジャネットさんの場合、逆にヒートスティーラー以上の超高熱を収束させて一瞬で焼き斬るのもありだと思うよ」


 こういうのは戦う人の特性に合わせてやり方を変えた方がいいからね。


「僕のやり方は比較的万人向けのやり易いやり方だから」


「「「「「「万人向け」」」」」」


「それじゃあ皆、問題も意外に早く解決したことだし、町の人に報告を済ませたら次の目的地に行こうか!」


「「「「「「お、おー……?」」」」」」


 よーし、次の町に着く前に他の参加者達に追いつくぞぉー!


 ◆知識神の司祭◆


「ふぅ、無事にカスガル町に到着出来たようだな」


 昨晩の野営では未知の魔物との遭遇で大変な目に遭ったが、無事町に到着して安心したぞ。

 ……ふむ、他の神殿の参加者達はさっそく困っている事はないかと町の者達に聞いて回っているな。


「だが無駄な事だ。この町にある悩みは一つ、氷室の問題しかないのだからな」


 何故そんな事を知っているのかって? それは簡単なこと。

 氷室の氷を解かす原因、ヒートスティーラーをこの町の近辺に放ったのは我等知識神の神殿の手の者だからだ!

 

 と言うのも此度の巡礼の旅での他神殿への妨害はどうするかという会議が難航していたからだ。

 何せ長年互いの足を引っ張り合っているうちに、聖都の神殿はお互いの手の内を殆ど理解しあっていたからだ。


 これではこちらの考えも読まれてしまって効果的な妨害が出来ないと困っていた時に、辺境教会に所属する司祭から面会の申し出が入ったのだ。

 そしてやって来た司祭から巡礼の旅の為にこの魔物を使ってはどうかと眠っているヒートスティーラーを提供されたのである。


 実はこうした申し出は珍しくない。

 教会の総本山である神殿の覚えが良くなれば、地方教会での出世など思いのままだからな。


 なによりその司祭が持ち込んだ魔物は我々にとって非常に都合がよい存在だった。

 何しろ人が住めないような極寒の地に生息する魔物なだけあって、世界最大の知識を誇る我が神殿であっても断片的な資料しか見つからなかったほど知名度の薄い魔物だったのだ。


 この魔物ならば他の神殿が原因究明する事は困難と期待した我々は、その司祭に命じて氷室のあるこの町の傍に魔物を放たせたのだ。

 更に念には念を入れ、カスガルの町の悩み事は些細な問題に至るまで我等の手の者によって解決させた。


 そう、カスガルの町において、住民を悩ませる問題はたった一つしかないと言う事なのだ!

 そして解決法を知っているのは我々のみ!


 他の神殿の連中は、我々が華麗に問題を解決してこの町を去った後でゆっくり悩み事を探してくれれば良いのだ!

 巡礼に相応しい悩みであったと運営委員達に認めて貰えるような立派な悩みをな!

 ははははははっ!!

 

 さて、それではさっそく氷室に案内してもらうとするか。


「そこのお前、この町では何か困ってる事はないか?」


 私は近くを通りがかった町の者に悩みはないかと声をかける。


「え? いや特にないですよ?」


「は?」


 だが驚いたことに町の者は悩みなど無いと言い切ったのだ。

 まさかこやつ、町の一大事を知らぬと言うのか!?


「いやいやあるだろう? ほら、この町には大きな氷室もあるだろう? それに問題はないのか?」


「ああ! 氷室の件ですか!」


「そうそう、それだ!」


 私が指摘してやると、町の者はようやくその事を思い出したようだった。

 やれやれ、驚かせおって。


「それなら今朝方解決しましたよ」


「……へ?」


「巡礼の旅の参加者様があっという間に解決してくださったんですよ」


「は?」


 他の参加者が? い、一体誰がそんな真似を!?

 と言うかどうやってアレの存在に気付けたのだ!?


「いやー、あの方がたには感謝してもしきれませんよ!」


「ポカーン……」


 余りのショックに我々はしばらくの間放心してしまっていた。


「……はっ!? と、とにかく善行を行わねば!」


 いち早く我に返った同僚の言葉に私も我に返る。

 そうだ、いつまでも放心していても仕方がない。早く善行を積んで町を出なければ!


「お、おい! そこのお前! 何か困っている事は無いか!?」


 我々はすぐに近くにいた町の者達に悩み事はないかと問い詰める。

 だが……


「え? あ、いやー、今は特にないですねぇ。なんかここ最近困った事が起きてもすぐに誰かが解決してくれてましたから」


「しまったぁーっ!!」


 そうだったぁー! 我等が自分で解決していたんだったぁー!

 こうして我々は自分自身の行いが原因で足止めを喰らう羽目になってしまったのだった……

知識神の司祭(´Д⊂ヽ「どうしてこうなった……」

モフモフ_Σ(:3)∠)_「絵に描いたような策士策に溺れるだな」

モグラ┐(´д`)┌「ざ·ま·ぁwww」

知識神の司祭(;゜Д゜)「うおおー! 困ってる子はいねぇがぁー!」

モフモフ_Σ(:3)∠)_「ナマハゲかよ」


面白い、もっと読みたいと思ってくださった方は、感想や評価、またはブクマなどをしてくださると、作者がとても喜びます。_(:3 」∠)_

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=625182565&s ツギクルバナー N-Star連載「商人勇者は異世界を牛耳る! ~栽培スキルで武器でもお宝でもなんでも栽培しちゃいます~」
 https://ncode.syosetu.com/n5863ev/

魔法世界の幼女に転生した僕は拗らせ百合少女達に溺愛されています!?
https://ncode.syosetu.com/n6237gw/

― 新着の感想 ―
[良い点] この話でとても印象的だった難敵(レクスはアッサリ秒殺したが)の話題を、3章後の最新話で再び見かける事になろうとは…今後ますます楽しみだ。
[気になる点] 『ヒートスティーラー』だと熱を奪って周囲の温度を下げるのではありませんか? 魔物の名前を間違っていらっしゃるのではありませんか?
[一言] ざまぁ言ってるモグラさん、あんた狩られて素材扱いになってますよね(笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ