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二度転生した少年はSランク冒険者として平穏に過ごす ~前世が賢者で英雄だったボクは来世では地味に生きる~  作者: 十一屋 翠
東国旅談編

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201/355

第201話 新春SS 輝ける初日の出と新年の挨拶

作者_(:3)レ∠)_「新年あけましておめでとうございますー!」

ヘルニー_(:3)レ∠)_「今年も作者の腰痛をよろしくおねがいします」

作者_:(´д`」∠):_「するな! そして新年初徹夜原稿だぜー!」

ヘルニー(〃 ̄ω ̄)σ「年明け早々体に悪い事を……」

ヘイフィー_(:3)レ∠)_「ちなみに大晦日に二度転生6巻の予約が始まったよー! 皆よろしくねー!」


いつも応援、誤字脱字のご指摘を頂きありがとうございます!

皆さんの声援が作者の励みとなっております!

「古代の町の遺跡が見つかったんですって」


 年の瀬に冒険者ギルドから帰ってきたリリエラさんが、新しい遺跡が発見されたと言うニュースを持って帰ってきたんだ。


「へぇ、何か珍しい物は見つかったの?」


「キュウ~」


 既に今年の仕事を納めたミナさんは珍しくまったりムードだ。

 モフモフも暖房付き絨毯の上で魚の開きみたいにだらーっとしてる。


「本当に普通の町だったみたいで、大した物は無かったみたいよ」


「なーんだ残念」


「でもね、代わりに当時の社会風俗の研究資料になりそうな本が沢山見つかったんですって」


「社会風俗ってなんだ?」


「分かりやすく言うと、その時代の常識やしきたり、それに流行などですね」


 聞き覚えのない言葉にジャイロ君が首を傾げると、ノルブさんがお茶を注ぎながら答える。


「うん、それでさっそく研究者の人がその中の資料の一部を翻訳したんだけどね、その中に面白い情報が見つかったのよ」


「「「「「面白い情報?」」」」」」


リリエラさんの言葉に僕達が食いつくと、彼女はしてやったりと笑みを浮かべる。


「そう。なんとその本は当時の新年の儀式について書かれていた本だったのよ!」


「新年の儀式!?」


「それはまた、凄いタイミングね」


「ですね。年の瀬に古代の新年の儀式の話だなんて」


「それで、どんな儀式?」


 大掃除も年越しの準備も終わってるから、皆リリエラさんの話に夢中だね。


「なんでも、シコクの山っていう山に登って初日の出を見に行く事で新年の幸運を占うというものらしいわ」


「初日の出を見て占い?」


「山を登るという事は、教会の聖地の様な信仰の対象になっている場所という事でしょうか?」


「ああ、そこならここから飛行魔法で2、3時間くらいで着きますよ。」


「あら、意外に近いのね……って、え?」


「知ってるのかよ兄貴!?」


「うん、デスマ初日の出の事だと思うよそれ」


「「「「「デスマ初日の出!?」」」」」


「へー、面白そうじゃん。行ってみようぜ!」


 と、ジャイロ君が初日の出に行きたいと言い出した。


「えー、面倒くさい。家でのんびりしましょうよ」


「きゅう~」


 けれどミナさんとモフモフはノンビリしたいみたいだね。


「運試し、いい結果が出たら今年もお金に縁が出来る!」


「新年を清廉な気持ちで迎えるのもいいかもしれませんね」


 でもメグリさんとノルブさんは乗り気みたいだ。

 これで3対2か。


「リリエラさんはどうしますか?」


 残るは僕とリリエラさんだ。


「そうねぇ、私は帰って来たばかりだからのんびりしたいけれど……どっちでも良いわ」


 リリエラさんはどちらでも良い派か。


「というか、どちらを選んでも面倒な事が起きそうな気がするのよね」


「はい? 何か言いましたか?」


「ううん、何でもないわ。レクスさんはどうしたいの?」


「そうですね、僕は……」


 デスマ初日の出か……前世では話に聞いてはいたものの、英雄としての仕事が忙しくて無縁だったんだよね。

 というか、世界の平和の為には休んでいる時間はないっていうのは流石に酷い話だったと思うんだよねー。

……うん、決めた! 今世ではノンビリ暮らすって決めたし、僕もデスマ初日の出いくぞ!

 これも冒険者らしい新年の行事だもんね!


「よし、行こう!」


「「「やったー!」」」


「「えー?」キュゥ~」


 喜ぶジャイロ君達と残念がるミナさんとモフモフ。


「はいはい、じゃあ出発の準備をしましょうか」


 そして粛々と出かける準備を始めるリリエラさん。


 ◆


「何で反対しなかったの私!!」


 山を登っていたら、リリエラさんが突然そんな事を叫びだしたんだ。


「どうしたんですかリリエラさん?」


「どうしたんですか? じゃないわよ! 何で吹雪がふき荒れる山の中を登って行かなくちゃいけないのよっ!?」


「だって死酷の山を登る初詣ですから」


「単語が不穏過ぎるんだけど!?」


「正確には死の山脈、通称デスマウンテンですね」


 そう、デスマはデスマウンテンの略の事なんだ。


「もっと直接的に危険な単語来た!?」


「とはいえ、流石にこれは危険すぎませんか? 吹雪も危険ですけど、さっきから魔物がやたらと強いんですが……飛行魔法で空を飛んでいった方がよくないですか?」


 と、ノルブさんが襲ってくる魔物の攻撃を耐えながら空を飛んで山頂に行こうと言ってくる。


「いえ、空を飛ぶことは出来ないんです」


「出来ないってなんで?」


「吹雪で視界が悪いというのもあるんですけど、デスマウンテンの空には魔法を暴走させる魔力嵐というのが吹き荒れているんです」


「魔力嵐!? 何それ!?」

 

そうなんだよね。これがあるからデスマウンテンを突っ切って反対側の土地に行くことが出来ないから、わざわざ迂回しないと行けないんだよねー。

それを利用して近隣の領主達が通行税を取ったりして色々トラブルが絶えなかったから、そういう意味でもデス(戦争的な意味で)マウンテンって呼ばれてたんだよね。


「皆の装備には防寒対策もしてあるから、寒さはだいぶカバーしてる筈だよ。あと水中呼吸機能があるから、万が一雪崩に巻き込まれても窒息はしないから安心して」


「「「「「全然安心できない!!」」」」」


「さっ、それじゃあ夜明け前に山頂に急ぐよ!」


「やっぱり帰りたぁーい!!」


 ◆


「や、やっと着いた……」


 僕達は何とか夜明け前にデスマウンテンの山頂へとやってきた。

 途中変異種の魔物の群れに襲われたり、変異種達が雪崩を引き起こしたりと色々あったんだよね。


「はー、疲れたぁー」


 皆が地面にへたり込んで大きく息を吐く。


「はいお疲れ様」


 僕は魔法の袋から取り出したホットポーションを皆に差し出す。


「ありがと」


「はー、あったかーい」


 皆がホッとした顔でホットポーションを飲んでいる。


「あとは太陽が昇るのを待つだけねー」


「キュウー」


 ミナさんがモフモフをマフラーの様に首に巻いて近くの岩に座り込む。


「ええ、あとはアイツが来るのを待つだけですね」


「「「「「「アイツ?」」」」」キュ?」


 皆がえ? なんの事? て顔で見てくる。


「うん、初詣と言えばアイツがこないと始まらないからね」


「ねぇ、アイツって誰? 誰か来るの?」


 あっ、皆にはアイツの事を説明してなかったっけ。

 

「それはですね……」


 僕がアイツの事を説明しようとしたその時だった。

 突然眩い光が僕達を照らしたんだ。


「え? 夜明け?」


「でもその割には妙に眩しくない?」


「というか、随分と日の光を近くに感じるんですが……山の上だからそう感じるんでしょうか?」


「……そこ、何か光ってるのが居る」


 皆が朝が来たのかと驚く中、メグリさんがそうじゃないと僕達の前に現れたソレを指摘する。


「年に一度、新年の日にだけ魔力嵐が止み、その瞬間を狙って精霊界からやってくる大精霊。その名もライジングエレメンタル、通称初日の出の精霊。それがアイツです」


「初日の出の精霊!?」


 実際には太陽の光にそっくりな光の精霊なんだけどね。


「アイツを倒して今年最初の素材を手に入れるのが、当時の冒険者達の間で流行っていた新年初素材狩りだよ!」


「「「「何それぇぇぇぇぇぇっ!!」」」」


「面白れぇ! 新年初素材狩り、やってやろうじゃねぇか!」


 さっそくやる気満々のジャイロ君がライジングエレメンタルに突撃する。

 彼は得意の炎の属性強化を活かして正面から最大加速最大威力で勝負を仕掛けた。


「くらいやがれべぽぉ!?」


「ジャイロォォォォォォ!?」


「ああっ、ジャイロ君がカウンターを喰らって吹き飛ばされましたよ!?」


「凄い、スライムみたいにポンポン跳ねながら山の斜面を転がり落ちていった」


「ジャイロォォォォ!!」


 メグリさん達が解説をしていると、ミナさんが慌ててジャイロ君を回収に走っていく。


「あっ、そうそう。ライジングエレメンタルは大精霊だから結構強いよ。属性強化は全力で使ってね」


「「「そういう事は先に言ってぇーーっ!!」」」


 そんなこんなで僕達の新年の初狩りが始まった。

 皆は属性強化を全開でライジングエレメンタルに挑むけど、光の速さで動けるライジングエレメンタル相手に苦戦する。

 特に地属性のノルブさんはスピード面で相性の悪さが顕著だった。


「みんなー、相手の速さに惑わされないで。相手は光だから、光の弱点を突くんだ!」


「光の弱点って何よー!?」


「というか、精霊ってどうやって倒すんですか!?」


 あれ? 皆は精霊と戦った経験がないのか。

 なるほどだからこんなに苦戦してたんだね。

 精霊との戦いはコツを知っているか知らないかで大違いだもんね。


「光の精霊はその性質上、分散されると弱体化します! だから……ウォータージェイル!」


 僕は水魔法のウォータージェイルでライジングエレメンタルを水の檻に閉じ込める。

 水の檻は360度全周囲を覆う、檻というよりはドアのない部屋と言った風情だ。

 閉じ込められたライジングエレメンタルは檻を破壊しようと光線を放つけれど、光が拡散して破壊するには至らなかった。


「……こうやって光を拡散させる水の檻に閉じ込めれば、攻撃が拡散して大幅に弱体化するし、同様の理屈で水を通り抜けようとすると一時的に大きく弱体化するし速度も落ちるんだ」


 光線が通用しなかった事でライジングエレメンタルは直接水の檻を通り抜けてくる。

 実際この檻はただの水だから、呼吸の問題さえ解決すれば簡単に出られるんだよね。 

 でも、ライジングエレメンタルは光が拡散するとその分力が低下するから、この魔法はかなり有効なんだ。


「そして水の檻から出てきたタイミングを狙って……ていっ! と、こんな感じで倒せばいいんだよ」


 僕は弱体化したライジングエレメンタルが檻の外に出てきたタイミングを狙って、核を貫く。


「いやこんな感じって、今まさに倒しちゃったじゃない」


「あっ」


 しまった。皆の対精霊戦闘の訓練にちょうどいいと思ってたのについうっかり倒しちゃった!

 っていうか、ライジングエレメンタルって意外に弱いんだな。

 前世の初詣の話を聞いた感じじゃ、ライジングエレメンタルは結構手ごわかったみたいなんだけど。

 今回はたまたま弱いライジングエレメンタルだったのかな?


 そうこうしていると、突然ライジングエレメンタルの体が一層眩く輝いたんだ。


「いけない! 皆! 飛んできたものを回収して!!」


「え!?」


 同時にライジングエレメンタルが弾け、いくつもの光が四方八方に跳んで行く。

 僕はその中の一つを掴み、皆も同じように光をつかみ取る。


「うぉぉぉぉぉ! 覚悟しやがれライジングエレメンうぉあ!?」


「キャッ!? え? なにこれ!?」


 そして丁度帰って来たジャイロ君達も光の欠片を手に入れた。

 うん、ジャイロ君の場合は思いっきり顔に当たってるけど。


「一体何なのコレ?」


 リリエラさんが光り輝く欠片を手にしながら僕に聞いてくる。


「これはライジングエレメンタルの素材です。ライジングエレメンタルは倒すとさっきみたいに素材を破裂させるからすぐに回収する必要があるんだけど、素材が脆いうえにかなり遠くまで飛ぶから、落ちた素材は壊れて使い物にならなくなっているんです。そしてこの通り素材は光っているから、貴重な素材を狙って回収するのも無理なんです」



 僕は未だに光り輝いている素材を皆に見えるようにかざす。


「本当の日が昇ったらこの光も収まるから、それでどんな素材を手に入れたか確認して、素材の希少性を見て運勢を占うって訳なんだ」


「成る程、希少な素材を手に入れたら運がいいと言う事ですね」


「つーか、俺まともに戦ってねぇんだけど……」


 戦闘に参加できなかったジャイロ君が残念そうに肩を落としながらやってくる。

 そうして皆が合流すると、ちょうど地平線の向こうから本物の初日の出が登って来た。


「うわぁ……」


「凄い、物凄く遠くまで見える」


「これは凄いですね……」


 太陽の光が大地を照らすと、高い山脈の上から眺めていた僕達の眼下に広大な世界が広がる。


「悪くないわね」


「そうね、これなら見に来た甲斐があったってもんだわ」


 初詣を面倒くさがっていたミナさん達も、この光景には心が沸き立つものを感じているみたいだ。


「おっ、何だコレ!?」


 と、ジャイロ君の声に振り向くと、彼の手の中には黄色味が掛かった半透明の石の塊が乗っていた。


「ああそれはライジングエレメンタルの腕あたりの塊だね。光属性の装備を作るのにちょうどいいよ」


「へー、光属性の装備か。面白そうだな」


「レクス! コレは!?」


「レクスさん、これはなんですか?」


 日の光を浴びて輝きが収まったライジングエレメンタルの素材を手に皆が僕に説明を求めてくる。


「ええと、これはライジングエレメンタルの目玉ですね。加工して道具にすれば遠くを見るのに便利な道具が出来ますよ」


「おー!」


「こっちは……」


 僕は皆の素材を鑑定して使い道も一緒に教える。

 精霊の素材は売っても良し、使っても良しだから、皆の使いたいようにすればいいだろう。


「ボリボリボリ……キュウ」


……モフモフ、精霊の素材は食べ物じゃないよ。


「さて、僕の素材はっと……アレ?」


「どうしたのレクスさん?」


 僕が手に入れた素材を見て首を傾げていると、皆が何事かとやってくる。


「うーん、それが……」


「なにこれ、宝石?」


 そう、僕が手に入れたのはまるで研磨したかの様に綺麗な真円の石だった。

 最も、ただの石じゃなくてとても透明度の高い黄色の宝石だ。


「だとしたらかなり大きくないですか?」


「うん、これが本当に宝石なら、相当高値が付く」


 そうなんだよなぁ。ライジングエレメンタルの素材で手のひらサイズの宝石って言うと……これ、多分アレだよね?


「多分コレ、ライジングエレメンタルの精霊核ですね」


「核?」


「ええ、ライジングエレメンタルが人間界に現界する為の文字通り核なんですけど……」


「それ、なんだか凄く高価な感じがするんだけど……」


 リリエラさんがもしかしてとライジングエレメンタルの精霊核を指さす。


「一番レアな素材……かな」


「「「「「やっぱり」」」」」


「キュウ」


 え? やっぱりって何?


「やっぱ兄貴が一番いい素材をゲットしたかー」


「まぁレクスさんだしね」


「今年一番幸運なのはレクスさんで決まりですね」


 何故か皆僕が一番いい素材をゲットした事を当たり前のように受け入れている。


「どのみちレクスが倒したんだし、文句の言いようもないわ」


 まぁそう言われるとそうなんだけど、そこまで強い相手だった訳じゃないからなぁ。


 ◆リリエラ◆


「それじゃあ初日の出も見たし帰ろうか」


 素材の確認も終わり、本物の初日の出を見終わった事でレクスさんがもう帰ろうと立ちあがる。

 はー憂鬱だわ。


「あー、またあの地獄のような獣道を通って帰るのね……」


 ホントそうなのよね。

 まさか王都からそう離れてもいない山の中にあれだけ強い魔物が居たなんて……

 レクスさんの話じゃ、この辺りの魔物は縄張り意識が強いから、外に出る事はないって言ってたけど、それでも不安になるわ。


「キツい……」


「ですねぇ」


 皆も私と同じようにまたあの魔物達と戦うのは避けたいとため息を吐く。


「何言ってんだ! 今年こそ兄貴の足を引っ張らないように修行するんじゃねぇか!」


 そんな中、ジャイロ君だけは元気いっぱいだった。

 さっきの戦いじゃいきなり吹き飛ばされて、帰ってきたらもう戦いは終わっていたんだから気持ちは分からないでもない。

 でも本音としては……


「それは明日からにしたいわ……」


 うん、これなのよね。

 さすがにもうそろそろ寝たいわ。


「じゃあ今日は空を飛んで帰りましょうか」


 と、私達の話を聞いていたレクスさんが空を飛んで帰る事を提案してくれる。

 そうよね、空を飛んで帰るのが一番よね……って、え?

 皆がレクスさんの言葉のおかしさに気付いたみたいで、あれ? と首を捻っている。


「ね。ねぇレクスさん。空を飛んで帰るってどういう事?」


 もしかしてわざわざ山を登らなくても良かったっていうの!?


「だってほら、今日は年に一度の魔力嵐が止む日だから。帰りは空を飛んで帰れるんですよ」


 な・ん・で・す・っ・て?


 待って待って待って! 情報が追いつかない! 魔力嵐が吹き荒れていて危険だったから山を登って来たのに、魔力嵐が止んでるから飛んで帰れる!?


「「「「「「何でそれを登る前に言ってくれなかったのぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」


 これが私達の偽らざる本心だった。


「え? だってライジングエレメンタルを倒す為には出現直後を狙う方が良いし。そうなると魔力嵐が収まる前に山頂に居る必要があるじゃない?」


「「「「「そもそも魔物退治の為に登ったんじゃなーーいっ!!」」」」」」


 こうして、年明け早々盛大に疲れた私達は王都の屋敷に帰ると、ベッドに突っ伏して死んだように眠ったのだった。

ライジングエレメンタル_:(´д`」∠):_「新年早々酷い目に遭った……」

モフモフ_Σ(:3)レ∠)_「精霊は食うところが無いからつまらん……」

デスマウンテン(:3)レ∠)_「皆さん今年もよろしくねー!」

モフモフヾ(゜Д゜|||)「お前が挨拶するのかよ!!」


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― 新着の感想 ―
[一言] 遅くなりましたが新年明けましておめでとう御座います。 更新、とても楽しみです! 無理せず頑張ってくださいね。
[良い点] 相変わらず面白かった。 シコク→死酷 ってのは、うけた。 それに、デスマウンテンって
[一言] 四国のデスマーチかと思えば、 死酷のデスマウンテン…。
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