第200話 さらば東の果ての国、そしていつもの光景
作者_(:3 」∠)_「祝!200話!」
ヘルニー_(:3 」∠)_「わーいやったねー」
作者_(:3 」∠)_「そして東国編はこれにて終わりですよー」
ヘルニー_(:3 」∠)_「来年は新章からスタートねー」
ヘイフィー_(:3 」∠)_「年末年始は短編を挟むかもですー」
いつも応援、誤字脱字のご指摘を頂きありがとうございます!
皆さんの声援が作者の励みとなっております!
◆晴臣◆
「これより、陽蓮雪之丞の将軍襲名の儀を執り行う」
厳かな空気と共に、将軍襲名の儀式が行われる。
儀式を執り行うのは神官の村より出てきた帝様。
そして儀式を受けるのは俺の弟である雪之丞だ。
「今日よりそなたは陽蓮冬陣を名乗るが良い」
「ははっ!」
帝より、季節の名である冬を授かる雪之丞。
本来なら元服と共に授かる筈だった名だが、魔人の術によって海が荒れたために各地の藩主が儀式に参加する事が出来ず、先延ばしになっていたのだ。
だが魔人が討伐された事でその問題も解決し、先代将軍の葬儀と共に将軍襲名の儀式が行われる事になった。
「冬陣よ、兄の春鴬と共に国の為に尽くすのだぞ」
「ははーっ!」
帝の言葉に周囲の家臣達の目が俺に向く。
だがそれは将軍を殺害し、魔人と手を結んだ反逆者を見る目ではない。
処刑された東郷家の血筋の者が生きていたことに対する困惑と好奇の視線だ。
あの後、俺は父を殺した罪を雪之丞と帝に許された。
俺が父を殺すに至った理由が、魔人によって捻じ曲げられたものだったからだ。
帝としては東郷家が取り潰された事に対する負い目もあったようだが。
全ての責任は死んだ魔人達になすりつけられた。
まぁ原因である事には変わらんのだがな。
だが父を殺し、あまつさえ弟をも亡きものにしようとしたのは間違いない事実だ。
その罪から逃げるつもりはない。
だが弟はこう言った。
「己の行いを罪だと思うのなら、世を騒がせた罪を余の力となる事で償うのだ」と。
まったく我が弟ながら甘すぎる。
だが、だからこそ放っておけんのも事実ではある。
弟も弟なら、俺も俺という事か。
そして俺は東郷家の謀反の裏にある陰謀を察した先代将軍によって身柄を保護され、真犯人を探す為に将軍家の名を捨ててお家の為に身を投げうって活動していたという事にされた。
その証として、俺が知っている魔人と裏で手を結んでいた藩主や大店の商人達の情報を幕府に提供したので、重臣達も俺の活動が事実だと納得せざるを得なかった。
連中としても政敵が減る利益を得る事が出来たからな。
ともあれ、弟と帝の尽力もあって俺は次期将軍と共に魔人を討伐した英雄となり、東郷家は名を取り戻した。
そして俺も将軍家の一員として再び春鴬の名を名乗る事を許された。
ただ既に弟が次期将軍となる事は決まっている為俺は再興した東郷家の当主となる、という筋書きで後継者争いを回避する事になった訳だ。
とはいえ、未だに東郷家の領地は他の藩に併合され、財産も没収されて今更全額返す事は出来ない状況。
それに対する賠償として、俺は将軍の御側役としての役職を頂く事となった。
あまりにも出来過ぎた待遇から、元々そうする予定だったんじゃないかと口さがない連中に噂されているが、実際は俺に仕事を手伝わせたい弟の我が儘だ。
結局のところ、やる事は弟が将軍を襲名する前と大差ないがな。
だがまぁ、己の手を肉親の血で汚して将軍の地位を奪うよりは多少なりともマシな未来か。
「出来の悪い弟だが、アンタの代わりに守ってやるよ父上」
◆
「これが頼まれていた品です」
雪之丞さんの将軍襲名が無事に終わって越後屋さんへ戻ってくると、清兵衛さんからちょうど依頼の品が届いたと連絡があった。
「いやー、お上からもう嵐の心配はないとお触れが出たおかげでようやく船が来るようになりましたよ」
仕入れて貰った荷物を確認していると、清兵衛さんが嬉しそうに船が港にやってくるようになったと喜びの声をあげる。
災害の原因だったボルカニックタートルを討伐した事で、ちゃんと海の災害も鎮まったみたいだね。
「じゃあ無事に荷物も受け取りましたし、僕達は国に帰ります」
「え? ですがまだ船が大陸に向かう予定はありませんよ。嵐が起きなくなったとはいえ、大陸に向かうとなると万が一の事があっては大変ですから。暫くは近海を行き来して完全に嵐の心配がなくなってからでないと船乗りたちも遠洋には出ませんよ」
そう清兵衛さんが船乗りたちの事情を僕達に教えてくれる。
「あっ、それなら大丈夫です。帰りのアテはありますから」
「なんと!? もうどこかの船乗りと話を付けられたのですか!?」
「あはは、まぁそんなところです」
荷物を魔法の袋に収納すると、外で待っている皆と合流する為に店を出る。
「あれ?」
店の外に出た僕だったんだけど、なんだか妙な事になっていた。
というのも……
「そうか、もう帰ってしまうのかミナよ」
「ええ、用事も終わったしね」
なんと雪之丞さんが来ていたんだ。大勢のお供の人達と一緒に。
「な、なぁ。あのお武家様の御付きが掲げてる旗って将軍家の紋章じゃねぇの?」
「だ、だよな。っていう事はあのお方が新しい将軍様!?」
「「「「ひ、ひえぇぇぇぇぇぇ!!」」」」
周囲で遠巻きにしていた人達が慌てて地面にひれ伏す。
「ああよいよい。今日はお忍びで来たのだ。楽にして構わん」
お忍びって、そんな明らかに貴族と分かる格好でお供を沢山引き連れても説得力が……
「いやアンタ、そんなお供を沢山引き連れてたらバレバレでしょうが」
「「「「ひぃっ!?」」」」
ミナさんの発言に周囲の人達が悲鳴をあげる。
「うん? ああ、それは仕方があるまい。余が出ると言ったら護衛が必要だと言ってゾロゾロついて来たのだ。護衛は兄上だけで良いのだがなぁ」
「いやいやいや。そんな訳にはいきませぬ」
と、晴臣さん……じゃなかった、春鴬さんが苦々し気に声を上げる。
「御身はこの天峰の指導者なのです。護衛の数は相応に必要です」
「兄上は堅いな。まぁそんな訳だ。それよりもミナよ。もっとゆっくりしても良いのではないか? 余としては国と家族の恩人であるそなた達は国を挙げて歓待したいのだが」
「そういうのは性分じゃないのよ。それに私達は仕事で来ているんだもの。頼まれた荷を渡す責任があるのよ」
「なんなら余が家臣に命じて運ばせるが?」
「馬鹿言ってんじゃないわよ!」
「駄目か」
「あったりまえでしょ!」
ミナさんに叱られると、雪之丞さんは残念そうに肩を竦める。
でもその姿は本気で残念がっている感じには見えなかった。
「やはり余ではダメか……なぁミナよ」
「何?」
「お主とそこのジャイロはどのような関係なのだ?」
「へっ!? な、何よいきなり!?」
「ん? 俺が何だー?」
「うむ、その反応で良く分かった」
突然の質問にミナさんが驚くと、雪之丞さんは納得がいったと小さく笑う。
「ならば余はこれ以上恥を晒さぬように諦めるとしよう」
「何なのよ一体! 勝手に完結してるんじゃないわよ!」
「だがなミナよ」
「何よ」
「そ奴に愛想を尽かしたなら、余の下に来るが良い。正室の座を空けておく故、いつでも余の妃になると良い」
「「「「「「はぁーーーっ!?」」」」」」
雪之丞さんのトンデモ発言に、ミナさんだけじゃなく周囲に居る人達が皆驚きの声をあげる。
「え!? ええー!? 将軍様あの子が好きなの!?」
「そ、それはまことですか上様!?」
「ああもう、将軍になったというのにお前というヤツは!」
騒然となる場の中、一人春鴬さんだけが頭を抱えてため息を吐いていた。
「えーっと、どうしようコレ?」
「もう帰っても良いんじゃないかしら?」
どうしたものかとリリエラさんに相談すると、彼女は我関せずと言った様子で肩をすくめる。
う、うーん、確かに依頼の品は受け取ったしなぁ。
と考えていたら、ここで更に騒動が起こる。
「見つけましたわ! ジャイロ様ぁー!」
「ジャイロさーん! 約束通り美味しいご飯を作りに来たわよー!」
「ジャイロ様! 両親を説得してきました! 貴方のお嫁さんにしてください!」
なんと何十人もの女の子がジャイロ君の名前を呼びながら駆け寄って来たんだ。
「うえっ!? お前等なんで!?」
どうやら知り合いだったらしく、ジャイロ君が驚きの声をあげる。
「私、やっぱりジャイロ様を諦める事が出来なくて!」
「そうよ! だから決めたの! ジャイロさんが町に残れないのなら、私がジャイロさんのところに行けばいいんだって!」
「え? マジかよ!?」
「ちょっとジャイロ、どういう事よ!?」
ジャイロ君が困惑していると、凄い形相になったミナさんが彼の肩を掴んで問い詰める。
「なぁミナよ。やはり余の方が良いのではないか?」
「雪、いや上様、これ以上バカ騒ぎに首を突っ込むのはおやめください」
もう色んな人達でしっちゃかめっちゃかになって、通りは大騒ぎだ。
「うわー、これは凄い事になっちゃったな」
「もうさっさと帰った方が良いんじゃないかしら?」
そうだね。これ以上ここに居たらまた新しい騒動に巻き込まれちゃいそうだ。
リリエラさんの提案を採用した僕は、皆に声をかける。
「よ、よーし。皆! 帰るよー!」
「お、おう!」
「はいはい」
「え? ええ、分かったわ」
「いやー、この状況で帰るのもなかなか派手なんじゃないですか?」
「どのみち誰かが驚くのはいつもの事」
「キュウ!」
皆は周囲の人の波に飲み込まれる事無く迅速に集まって来る。
よし、転移術式起動だ。
「じゃあ皆さん、さようなら!」
「じゃあねー」
その言葉と共に転移魔法が発動し、僕達は東国の地を後にした。
◆雪之丞◆
「……は?」
別れの言葉と共に、ミナ達の姿が消えた。
まるで最初から誰も居なかったかのように。
『消えたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』
衆人環視の中、突然人が消えたと驚く民達。
いや民だけではない。余も、兄上も、家臣達もそろって驚きの声を上げている。
周囲を見回してもミナ達の姿はない。
「い、一体どこへ!?」
また魔法で空を飛んだのかと思ったが、空にもミナ達の姿はない。
本当に姿を消してしまったのだ。
「……ま。まさか最後の最後で消えてしまうとは、本当にあの者達はこの世の者だったのか?」
兄上が頭を抱えてフラつくのを支える。
「まったくだ、何をするにも人を驚かせておきながらまだ驚かせ足りぬとはな……」
正直余もいまだ驚きが抜けぬ。
「だが、案外この世の者ではなかったのかもな」
「何?」
「もしかしたら、あの者達はこの天峰の地を守るべく遣わされた神々の使いだったのかもしれぬぞ」
「いやまさかそんな……まさか」
そんな筈はないと否定しようとしながらも、しかしもしかしたらと否定が出来ないでいる兄上の姿に笑みがこぼれる。
「ははっ、本当に神の御使いでなくとも構わぬ。あの者達は余と兄上を救ってくれたのだからな」
「……そう……だな」
余の言葉に兄上が苦笑しながら頷く。
「我らにとっては、どちらでも同じ……か」
なおも騒動の中にある通りの様子に苦笑しながら、余と兄上は笑って空を見上げるのだった。
なお、この騒動が原因でミナ達が神の使いとして信仰され、巷では空を駆ける天駆の武士ジャイロの冒険活劇と、余と天女であるミナとの恋物語が流行る事になるのだが、二つ目の方は流石に恥ずかしいので止めて欲しいと思わずにはいられなかったのだった。
あっこら兄上。また新しい天女物語を買って来たのか! いい加減恥ずかしいから見つけるたびに買ってくるのは止めてくれ!
◆???◆
「くくく、遂にこの時が来たぞ」
長年をかけて修復してきた侵略兵器が遂に復活した。
技術的問題、そして入手できる材料の質の問題もあって本来の性能の3割程度の力しか発揮できないのが問題ではあるが、それでも今の人間共を蹂躙するには十分過ぎる力だ。
「唯一の懸念だったSランク冒険者も俺の偽装依頼を受けて遥か海の向こう。今からでは絶対に戻ってはこれん」
そう、計画に影響を与えかねないイレギュラーであるSランク冒険者は全員が俺の策にはまり、この国から遠い土地に出向いている。
消息を絶った同胞達が作戦行動を行っていたとされる土地では、人間共がSランク冒険者と呼ぶ猛者の姿が確認されていた。
人間共が我等を相手に互角に戦う事が出来るとは到底思えんが、作戦が失敗している以上は人間共にもそれなりの力を持つ者が居ると言う事だろう。
「人間共には古代のマジックアイテムを所持している者もいるからな。油断している所を不意打ちされたのだろう」
まったく我が同胞ながら間抜けな連中だ。
だがそんな切り札もここに居なければそれを使う事も出来んという訳だ。
「この国の、いや今の時代の人間共の軍の能力も既に把握している。連中に復活させた兵器をどうにかする手段はない」
完璧だ。まさに完璧だ!
「くくくくくっ、恐れ慄くがいい人間共よ! 今日この日からお前達の時代は終わり、我等魔人の名が再び世界に恐怖を刻むのだ!」
人間共に最高の恐怖を刻み込む為、人間共がAランクと恐れる魔物を使って国の上層部に宣戦布告の声明を送った。
お陰で人間共の城は大騒ぎだ。ただ魔物に書状を送らせただけだと言うのにな。はっはっはっ!
俺の侵略兵器が王都へ近づいてゆくと、王都から小さなアリのごとき集団が向かってくる。人間共の騎士団だ。
騎士団は上空を飛ぶ俺の侵略兵器に対して弓や魔法で迎撃を行う。
だが高々度を飛ぶ俺の侵略兵器には弓など届かん。
魔法も届きはするがここまで届かせる為に魔力を使ってしまったのだろう。こちらの装甲を貫くには至らなかった。
「はははははっ! 完璧だなっ!」
あまりに圧倒的な光景に、俺は笑いが止まらなかった。
「さて、ではまず貴様等からだ。人間共よ、貴様等の拠り所たる騎士団が壊滅しても平気でいられるかな? ふははははっ、人族の滅びを彩る悲鳴をあげ……」
その時だった。彼方から眩い光が俺を貫いたのだ。
「っ!?」
その光を浴びた俺は意識を、いや命を永遠に失ったのだった。
◆
「あれは一体何だったんだろ? そこら中に魔力波を放って危なかったからつい壊しちゃったけど」
転移ゲートを使って王都の屋敷に戻ってきた僕達は、さっそく冒険者ギルドに依頼の品を届けるべく外に出た……んだけど、なんだか町の様子がおかしかったんだよね。
それで何が起きているのかと思って飛行魔法で空に上がったら、なんだか変な形をした巨大マジックアイテムが王都に向かって攻撃? をしてきたから、つい受け止めて威力を増幅しつつ跳ね返しちゃったんだけど壊して大丈夫だったのかな?
あんな大きなマジックアイテムが攻撃してきたら、騎士団や宮廷魔術師達がとっくに迎撃してる筈だよね?
もしかして何かの実験をしてる最中だったのかな? 都市防衛用の新型防御結界の実験とか。
「別に良いんじゃねぇの? こっちは攻撃された訳だしよ。いきなり襲われたんだから反撃したって文句は言われねえって」
「うーん……ま、それもそうだね」
仮にアレが国家防衛の為の実験だったとしても、通りすがりの冒険者に撃退されましたなんて素直に報告したら、担当者が上司から「民間人に無力化される兵器があるか!」って大目玉を喰らうだろうし、向こうも黙っていてくれるよね。
まぁ前世じゃ軍事兵器を破壊できる民間人という名の武人がザラにいたから、担当部署の始末書が凄い事になっていたけど。
うん、今世の僕は冒険者でよかった。
ジャイロ君の言葉に納得すると、僕達は何も見なかった事にして冒険者ギルドへとやって来た。
「はい依頼の品を承りました。ではこちらは冒険者ギルドが責任をもって依頼主にお渡ししますね。いやーレクスさんにやって貰えて本当に助かりました。まさかこんなに早く依頼を達成して貰えるなんて!」
依頼達成の報告を受け、受付の人が嬉しそうに感謝の言葉を告げてくる。
うん、そんなに素直に喜ばれると僕も嬉しいよ。
「あはは、たまたま船の風向きが良かったんですよ」
ところで背後で他の職員さん達が「王都を攻めてきた敵が何かに破壊されたぞー!」「急いで原因を究明しろ!」とか凄い形相で叫んでいるけど良いのかな?
「ではこちらが報酬です」
報酬を受け取った僕達は、なおも嵐の様に職員さん達が走り回るギルドを出る。
「これでようやく依頼達成だね」
「今回は目的地までが遠かった分、長い旅だったわね」
本当にね。まさか嵐に遭遇したり、王位継承争いや魔人の暗躍に遭遇するとは思わなかったよ。
「まぁ帰りは一瞬だったけど」
「だな。帰りの道のりで疲れたって感じがねぇよな」
転移ゲートのマーカーさえ置いちゃえば帰りは一瞬だもんね。
「でもやっぱり王都に戻ってくると帰って来たという感じがしますね」
と、ノルブさんが見慣れた町の光景は安心すると柔らかな笑みを浮かべる。
「分かる。特に飯だよ飯。向こうのメシも美味かったけどさ。やっぱ食い慣れた味の飯が食いてぇよ」
するとジャイロ君がお腹をさすってご飯が食べたいと声を上げた。
朝食を食べてそんなに時間が経ってないと思うんだけど。
「屋台で色々買っていく!」
「良いんじゃない?」
「よーし、それじゃあ今日は屋台料理をお昼ご飯にしよう!」
「「「「「さんせーい!」」」」」
こうして東国への旅は終わった。
ただ、一つだけ不思議な事があったんだよね。
というのも、僕達がギルドに預けた依頼の荷物なんだけど、何故かいつまで経っても依頼主が受け取りに現れないんだって。
おかげでギルドの倉庫には受け取り主待ちの荷物がいつまでも残り、いずれギルド七不思議事件の一つとして語られる事になったんだとか……
黒幕の魔人_(:3 」∠)_「ふははははっ! 我々の計画を悉く邪魔してくれたSランク冒険者を遠く離れた海の向こうに追い出してやったぞ! これで俺の計画は成こ……」
レクス_(:3 」∠)_「やぁ」
黒幕の魔人Σ(◎д◎)「げぇー何でぇぇぇぇぇっ!?」
東国の魔人_:(≫д≪):_「おまえーーーーーっっっ!! お前の所為で俺の策がぁーーーーーっっ!!」
モフモフ_Σ(:3 」∠)_「組織内での報連相って本当に大事なんだな……」
面白い、もっと読みたいと思ってくださった方は、感想や評価、またはブクマなどをしてくださると、作者がとても喜びます。_(:3 」∠)_