第174話 再会のキメラ
作者(:3」∠)_「今週二度目の更新ですー」
ヘルニー(:3」∠)_「今日は商人勇者コミック2巻の発売日でーす!」
ヘイフィー(:3」∠)_「皆買ってねー!」
作者(´д`」∠):_「このコメントをする為だけに、今週は13000文字書いたんだぜ……」
ヘルニー(:3」∠)_「命削りすぎww」
いつも応援、誤字脱字のご指摘を頂きありがとうございます!
皆さんの声援が作者の励みとなっております!
「やっぱり、貴方だったんですね……ガンエイさん!」
「その通りじゃっ!」
崩れ落ちる建物の中から出てきたのは、かつて僕達と戦ったキメラ研究者のアンデッドであるガンエイさんと彼が生み出したと思われる巨大キメラだった。
これまでオークを主体としていたキメラ達だったけれど、このキメラにはもうオークの面影はほとんどない。
数えきれない生き物の特徴をその身に宿した姿は、本当の意味でのキメラだ。
「いったいなんでこんな事をしたんですか!?」
「決まっておる。最強のキメラを作るためじゃ!」
やっぱりそれが理由なんだね。でもそれだと疑問が浮かぶ。
「最強? でもそれならオークに固執する理由はないんじゃ……?」
「ふっ、確かにな。だがこれも大いなる実験の為じゃ」
「大いなる実験?」
「さよう。これまで儂は、儂のかつての仲間達は白き災厄を討伐する為、様々な魔物を掛け合わせてキメラを創造してきた。じゃが膨大な組み合わせをもってして生み出したキメラの全てが、白き災厄には敵わなかったのじゃ」
確かに、それが原因でガンエイさんはアンデッドになってまでキメラ研究を続けてきたんだもんね。
「そして最後の白き災厄の欠片も失い、遂に儂は打つ手を失った……」
ガンエイさんが天を仰ぎ、肩を落とす。
「そんな時じゃった。儂はある偶然に出会ったのじゃ」
と、ガンエイさんが崩れた建物に視線を向ける。
「これまでの研究に見落としはなかったかと闇雲に魔物達を組み合わせていたその時、奇跡が起こったのじゃ」
「奇跡?」
「あるいは悪魔の悪戯かもしれん。キメラの合成をしていた儂は、突然変異に遭遇したのじゃ」
「「「「「突然変異?」」」」」
「ってなんだ兄貴?」
突然変異の意味が分からないジャイロ君が、首を傾げて聞いてくる。
「突然変異っていうのは、本来その種族からは生まれない特徴をもった特別な個体の事だよ。翼が三枚ある鳥とか、足がものすごく長い馬とか普通は居ないでしょ?」
「なるほど、それが突然変異って奴か」
「さよう。本来なら突然変異のキメラとは予定していた結果にはならなかった失敗作じゃが、儂はそこに希望を見出した。予想された計算式による答えではなく、想定外の突然変異ならば白き災厄に至る個体を生み出せるのではないかと!」
なるほど。確かに野生の魔物でも、変異個体は厄介な奴が多いからね。
それを意図的に生み出そうという考えは、ある意味理にかなっているのかもしれない。
「でもそれでなぜオークなの? 突然変異ってのを求めるなら、別にオークである必要はないわよね?」
うん、リリエラさんの言う通りだ。突然変異で強力な個体を生み出すことを目的としているのなら、最初から強力な個体でおこなった方が良い。
「悪くない質問じゃな。そういう疑問は研究には大事じゃぞ。お主研究者に向いておるかもしれんのう」
「え? あ、ありがと」
急に褒められて、リリエラさんが照れている姿はちょっと可愛い。
「お主らの疑問も尤もじゃ。オークは上位種でもそこまで強い種族ではないからの。じゃが儂の目的は強いオークを作り出すことではない。突然変異のオークという、中間素材を産み出すことが目的だったのじゃ!」
「中間素材!?」
「確かにお主らの言う通り、強力な個体を使って突然変異を待った方が効率的じゃ。しかし強力な個体は生物の強さ故に、繁殖する数が少ない。それゆえ儂は繁殖力の高いオークを素体に選んだのじゃ」
「え? ちょっと待って? キメラを作ってるんでしょ? わざわざ繁殖させる必要なんてなくない?」
突然変異を作ることが目的だといっていたのに、急に繁殖という言葉が出てきて困惑する僕達。それに対してガンエイさんはニヤリと笑みを浮かべた。
「ふっ、それこそがこの研究のもう一つの目的、野生化じゃ!」
「「「「「野生化!?」」」」」
「その通り。キメラという存在は他の生物と組み合わせる事で、個々の種族よりも強力な生物として生まれる。じゃがそこには野生の本能というべきものが無い。あくまで数値上の強さでしかないのじゃ。しかし野生の生物はたとえ脆弱な個体といえど、生きる為には死にもの狂いで戦って格上の存在に勝つことさえある。故に儂は生み出したキメラにそれを求める事にした。野生化したキメラから、突然変異のキメラが生まれる事を! 名付けて、キメラ牧場計画っ!」
「キメラ牧場計画!? それでキメラ達を建物から出していたんですか!?」
「うむ! あと増え過ぎたんで研究所の中に入りきらなくなったというのもある」
「「「「「「迷惑すぎるっ!!」」」」」」
「増えすぎたから放り出すってペットじゃないんだから!」
「牧場を名乗るなら、せめて柵で囲えばいいでしょ!」
「かーっ、何を言うか! 柵なんぞで囲ったら野生が育まれんじゃろ! あくまで厳しい自然の中に放置してこそ野生は育つんじゃ! そして野生化した中で生まれた突然変異キメラ達を掛け合わせていく事で、いずれは最強キメラに至るのじゃ! その為にも、繁殖力の高いオークが実験台に最適なのじゃ!」
「うわー……最悪だわ」
「人の迷惑を一切考えてないあたり、潔すぎるわね……」
「でもアンデッドに寿命がない事を考えると、割と理にはかなっているのかも?」
「神に仕える者としては、命を弄ぶような行為は認められないんですけど……」
「やっぱこのアンデッド成仏させた方が良いわ」
「おっ、戦うのか?」
さっきまで退屈そうにしていたのに、戦うと聞いて急にウキウキしだすジャイロ君。
さては話の内容が理解できてなかったんだね。
「おっしゃ! やるならさっさとやろうぜ! 兄貴、コイツは俺達に任せてくれよ!」
「ふはははははっ! 儂のキメラオーク達に挑むつもりか? 確かにこのキメラ達はまだ中間素材にもなっていないプレーンなキメラじゃ。しかしそこの厄介な小僧ならともかく、お主等では相手にならんぞ?」
「へっ、そいつはどうかな? 俺達を甘く見るなよ!」
「よかろう。この突然変異第一号愛称ギガオークちゃんの餌にしてくれよう! あの小僧共を喰らうが良いギガオークちゃん!」
ガンエイさんが命令すると、下にいた愛称ギガオークちゃんが雄たけびを上げる。
「一応アレもオークなのね」
「よっしゃ! かるーくぶった切ってや……」
「キュキューウ!」
ジャイロ君がギガオークちゃんに攻撃しようとしたその時、モフモフが我先にと涎を垂らしながら飛び出した。
あれだけ食べたのにまだ食べ足りないの!?
「ガブキュウ!」
そしてモフモフがギガオークちゃんに噛み付いたと思った瞬間。
「グエキューウ!?」
なんとモフモフがギガオークちゃんから口を放してペッペッと齧ったギガオークちゃんの肉を吐き出したんだ。
「ふはははははっ! 驚いたか! このギガオークちゃんの肉は貴様対策にとても不味い味に調整してあるのじゃ!」
「な、なんだって!?」
「これで貴様がどれだけ食い意地が張っていてもギガオークちゃんを喰らう事は出来ぬ! 残念じゃったなぁ! ふははははははははっ!!」
「肉を不味くするなんてなんて恐ろしい事を!」
「そうだぞテメェ! 不味かったら食えねぇじゃねぇか!」
「いやそこは問題じゃないでしょ」
「フハハハハハッ! 悔しがれ悔しがれ! もう儂の可愛いキメラを喰わせはせんぞ!」
予想だにしなかった対策に僕達がショックを受けていると、ガンエイさんは心から楽しそうな笑い声をあげる。
ガンエイさん、モフモフ対策とはいえ、そこまで思い切った策をとるなんて……!?
「ちっ、厄介なことになったな。どうする兄貴?」
「うーんそうだね。素材そのものの味が不味いとなると、調理しても限界があるよね」
「キュキューウ」
普通人為的に生き物を作り替えるなら、味を良くするのが常識なのに、まさか不味くするなんて考えてもいなかったよ。
特にこれまでのキメラを食べて期待していたモフモフのショックが凄い。
心底がっかりしたみたいで、見た事もないくらいしょんぼりしているよ。
「さぁやってしまえギガオークちゃん! 儂の時代の始まりじゃぁー!」
「いけない! 皆散開よ!」
「「「「「了解!」」」」」
ギガオークちゃんの持つ無数の腕や触手が僕達に向かって襲い掛かってくる。
けど僕はどうしよう? ジャイロ君が手を出すなって言ってたし、ここはドラゴンスレイヤーズの戦いってことで黙ってみてた方が良いのかな?
冒険者のルールでもよそのパーティが戦っている獲物に勝手に手を出すのはマナー違反らしいし。
「エアスラッシャー!」
ミナさんが風の範囲攻撃魔法で迎撃すると、大量の真空波がギガオークちゃんの体を切り裂いて細い腕や触手が地面に落ちてゆく。
「甘いぞ小娘! 再生能力は対白き災厄用キメラの基本機能じゃ!」
ガンエイさんの言葉に応じる様に、ギガオークちゃんの腕や触手が即座に切断面から再生する。
「また面倒くさい能力持ちね」
「関係ねぇよ! メルトソード!」
ジャイロ君が炎の魔法剣でギガオークちゃんの触手を焼き切る。
「へっ、どんだけ数があっても、全部焼き切っちまえば関係ねぇだろ!」
対再生能力持ちの基本は傷口を焼くことだ。
ジャイロ君は高速で飛び回りながら、ギガオークちゃんの体を焼き切ってゆく。
「それも対策済みじゃよ小僧。ギガオークちゃん、傷口を噛み切れ!」
「グモォォォォォン!!」
「何っ!?」
なんとギガオークちゃんは、焼き切られた自分の傷口を噛み千切り始めたんだ。
そして噛み切られた傷口が再生して再び腕や触手が生えてくる。
「うわっキモッ」
「どうじゃ! 焼き切られた傷口さえなければ再び再生することは可能! これが再生対策対策じゃ!」
「うーん、地味に効果的なやり方だなぁ」
原始的で乱暴な方法だけど、確かにこれなら焼き切り対策にはなっている。
最新技術を使わずに対応策に対策するという発想は見事だ。
「けどそれなら、丸ごと焼き尽くせば問題ないでしょ! フレイムインフェルノッ!」
ミナさんが炎の広範囲魔法を放ってギガオークちゃんの体を焼いてゆく。
「もういっちょフレイムインフェルノ!」
一発では全体を焼き切れない為、複数回に渡ってフレイムインフェルノを放つミナさん。
あの魔法って雑草対策に使ってたから、縦方向には範囲が長いんだけど、横方向の範囲はそれほどでもないんだよね。
「ふーっ、どうよ、私も成長してんのよ。後はオーク自身の油が延焼を誘発して……ってあれ!?」
オークの体内にある油分が燃え広がり、完全に燃えるまで延焼は止まらない、そう言おうとしたみたいだったけど、予想に反してギガオークちゃんの体に広がった炎はみるみる間に消えていったんだ。
「どういうこと!?」
「ふはははははっ! 甘いぞ小娘! 対策はばっちりじゃといったじゃろ! このギガオークちゃんの体内の油分は旨味成分対策としてギリギリまで減らしてあるのじゃ!」
「な、なんですって!?」
「しかも代わりにクラゲ系の水棲の魔物を合成することによって、水っぽい味にして旨味を減らし、大量の水分で大規模な火炎魔法対策としたのじゃ! 末端の触手ならともかく、本体部分を焼き尽くす事は不可能と知れ!」
「くっ!」
ガンエイさんの完璧な対策に、ミナさんが心底悔しそうな声をあげる。
「理由は凄くどうでもいいですけど、結果的には的確な対策になっていますね」
「うん、不味い魔物が無駄に手ごわいのは真理」
ガンエイさんのモフモフ対策に感心の声をあげるノルブさんとメグリさん達。
「でもこうなると厄介ね。再生する上に強力な火魔法も効かないとなると、打つ手がないんじゃない?」
「再生するのでは長期戦という手も使えませんね。数をそろえて挑むのも……」
「それにこの相手だと私の風の属性強化もノルブの防御戦術も効果が薄い……」
「ついでに言っておくと、ギガオークちゃんの体内の水分は圧縮されておるでの、見た目以上に水分があるぞ。しかもこの体から伸びた何本もの根が地下水脈に繋がっておって、常時水分を補給中じゃ!」
根って事は、植物系の魔物の要素も取り込んでいるのか。
キメラは合成する生き物の種類が多いほど調整が大変なんだけど、それを可能にするガンエイさんの技術は大したものだよ。
さすがアンデッドになってまで研究を進めてきただけの事はある。
「ぬぉー! それじゃあどうしようもねぇじゃねぇか! 何かいい方法は無いのかよ兄貴―!」
万策尽きたとジャイロ君が僕に泣きついてくる。
もう戦いに参加してもいいのかな?
「そうだなぁ。瞬間的な炎を発する火炎系魔法で無理なら、持続して高温を放って焼き尽くす系統の魔法とかどうかな?」
「持続して焼き尽くす? それってどういう魔法?」
ああ、ミナさんは持続型の魔法は習ってないんだね。そういえば故郷においてきた子供用の魔法の教本にも、そっち系の魔法は掲載してなかったっけ。
今度作って持っていこうかなぁ。
「説明するのも良いけど、まずは実際に使ってみましょうか。ボルケイノレイクッ!」
魔力を集中して、ガンエイさんの下にいるギガオークちゃんの足元に魔法を放つと、地面が猛烈に熱を発し、沸騰を始める。
「ぬぉっ!? 何じゃこれは!?」
そして地面が赤く染まっていき、ドロドロに溶け始める。
「い、いかん!」
危険を察知したガンエイさんが空に飛びあがると、飛行型のキメラがガンエイさんを拾い上げる。
けれど巨体のギガオークちゃんはそうもいかなかった。
「ブモォォォォッ!」
ギガオークちゃんは真っ赤に溶けて沸騰する地面に沈みながら、その体を焼かれ始める。
「なにアレ!? まるで地面が底なし沼みたいになってる!?」
「しかもこの熱さ、普通の火属性魔法の比じゃないわ。一体なんなのこの魔法は!?」。
「この魔法はボルケイノレイク。指定した範囲を溶岩の湖にする領域変異型の持続攻撃魔法です」
「「「「「領域変異型?」」」」」
「ええ。この通り、地形自体を攻撃力のある環境にする事で、その範囲内にいる敵に持続ダメージを与える事ができるんです。今回は溶岩による熱ダメージですが、極寒地帯を再現することで相手を凍死させたり、海の底の深海の水圧を再現する事で圧死させる事もできます。発動時の消費魔力が多いのが難点ですが、環境自体をいじっているので魔法を発動し終えた後もしばらくは効果が続くのが強みですね。また、効果が続く特性から防御系魔道具の魔力切れを誘発させるのにも使いやすいのが利点です」
「いやー、そんなモノを使う敵と戦う機会なんてそうそうないと思うわ」
「っていうか、こんな広範囲に発動したら、魔道具を持ってる敵以外も被害を受けそうなんだけど……」
などと話している間にも、ギガオークちゃんの体がどんどん燃え広がり、その体はもはや首まで溶岩の湖に埋まっていた。
何とかして逃げ出そうとするも、腕や触手はすぐに燃えてしまうし、なにより自分の自重で浮きあがる事もできない。
そうして、そう時間もかけずにギガオークちゃんは溶岩の湖の中へと沈んでいった。
「という訳で、再生能力持ち対策には持続系魔法が有効ですね」
「これ、人気のない場所でないと使えなくない?」
「危険すぎて街道沿いでも使えませんね」
「森で使ったら森が大炎上」
「それに私の魔力じゃ使えそうにない」
「俺達も戦士だから使えねぇと思う」
けれど皆はとても使えそうにないとボルケイノレイクの仕様は不評だった。
「うーん、周囲への被害を考慮するとなると、あとは周辺の酸素を奪って対象に呼吸できなくさせて窒息死させる魔法とか?」
「「「「「あるじゃん便利な魔法っ!」」」」」
「いやー。分かりやすい持続系魔法を見せたほうが伝わりやすいかなって」
「地獄を作り出す魔法でも使ったのかと思ったわよ……」
「ま、まぁそんな感じで、再生能力を持っていても対策のしようはあるって話だよ。今回説明したもの以外にも、色々再生対策はあるからね」
「なーんだ。焦って損したぜ」
「窒息させる魔法なら私でも使えそう。後で教えて」
「まぁなんにせよ、厄介なキメラが退治されたのは確かだもんね。さすがはレクスさんだわ」
「キュッキュッ!!」
皆が安堵するなか、何故かモフモフだけは怒ったように僕の足に前足をペシペシしていた。
「どうしたんだいモフモフ? 何を怒ってるの?」
一体どうしたんだろう? あのギガオークちゃんは不味くてモフモフが食べれないから、焼き尽くしても問題ないと思ったんだけど?
「もしかしてアレが原因じゃないですか?」
「アレ?」
ノルブさんの言葉に促されて地面を見ると、そこには溶岩の湖のほとりで黒焦げに焼け焦げたキメラオーク達の姿があった。
「あっ」
「キュギューウ!」
そっかー、モフモフが怒っていたのは、食べれるオークまで燃やしちゃったからか。それは悪いことをしちゃったな。
「ごめんごめん。お詫びに後で討伐したキメラオークを分けてあげるからさ」
「キュキュ!? キューウ!」
とりあえず取り出したキメラオークの肉を分けてあげると、モフモフは機嫌を直してくれたらしく、いそいそとキメラの肉を溶岩の湖近くの岩に持っていって焼き始める。
「あのモフモフ、ちゃんと肉を焼いてる……!?」
「ほんとにアレ、ただの魔物なのかしら?」
モフモフが溶岩のほとりで焼肉をする姿を、皆が微笑ましく見守っている。
うん、平和的な光景だよね。
「お、おのれぇ……」
っと、いけない。あの人の事を忘れていたよ。
僕はキメラに乗って空に浮かぶガンエイさんの姿を捕捉する。
「うっ!」
僕と目が合ったガンエイさんは、おびえたように後ずさる。
「さすがに今回は迷惑が過ぎましたからね。放っておく事はできませんよ」
前回は知らずに魔物が逃げ出していたから見逃したけど、今回は意図的にキメラ達を放出していた。
となればもう逃がす訳にはいかない。
「ガンエイさん、貴方を捕まえます!」
決意を込めて、僕はガンエイさんに宣言するのだった。
ギガオークちゃん(´д`」∠):_「お婿さんが欲しかった」
リリエラΣ(・Д・)「女の子だったの!?」
モフモフ(:3」∠)_「溶岩(の傍の)岩ステーキ! とっても普通の焼肉味です!」
ノルブ(:3」∠)_「まぁそこらへんの岩で焼いただけですしね」
面白い、もっと読みたいと思ってくださった方は、感想や評価、またはブクマなどをしてくださるととても喜びます。