第171話 駆け抜ける決断
作者(:3」∠)_「171話の本文ですがチョコチョコ改修しました。5/27、AM7:35前と展開は変わりませんが加筆されています」
作者(:3」∠)_「ご報告でーす」
ヘイフィー(:3」∠)_「6月12日にマグコミで連載中の『商人勇者は異世界を牛耳る!』コミックス第二巻が発売です!」
ヘルニー(:3」∠)_「作者のヘルニア治療は皆の応援にかかっている!」
作者(´д`」∠):_「最悪の販促だよ!」
いつも応援、誤字脱字のご指摘を頂きありがとうございます!
皆さんの声援が作者の励みとなっております!
◆オーグ◆
「今日は静かだねぇ」
町を歩いていると、いつもより活気がない感じがする。
というのも、今日は冒険者達が殆ど居ないからだ。
アイツらは今、領主様からの依頼を受けてオーク異常発生の原因を探っている真っ最中だった。
「オーク帝国を壊滅したと思ったら、あの訳の分からないオーク共との遭遇だからなぁ」
もちろん冒険者だけじゃなく、騎士団も原因究明には動いている。
俺達が壊滅しかけた事で、数人の偵察隊じゃ危険すぎると判断されたからだ。
だがそんな中で俺は、一人待機を命じられた。
というのも、俺は数日前に化け物オークに殺されかけた元怪我人な訳で、レクス達の治療は受けたものの、血まみれの姿で町まで帰ってきた。
更にボロボロになった俺のドラゴン装備を見た上司達から、しばらく休めと言われて無理やり休ませられていたんだな。
まぁ装備もぶっ壊れたからありがたい話ではあったんだが。
「回復魔法のお陰でもう全然大丈夫なんだけどねぇ」
まぁ理由は分かる。
今回の件で負傷したものの、俺の部隊が未知のオーク達を発見したのは事実だからだ。
そして救助してくれたレクス達が提供したオーク達の素材と、ボロボロになった俺の装備がそれを証明していた。
つまりアレだ。脅威的な敵を発見したという手柄を立てちゃったわけよ。
なもんで、貴族生まれの騎士達に不満が生まれて、それを解消するために俺はお留守番、代わりに貴族騎士達が手柄を立てに行った訳だ。
いつもは平民上がりの新入りである俺に仕事を押し付けるのにねぇ。
「まぁ楽ではあるんだけどな」
ともあれ降って湧いた休みのお陰で骨休め出来たし、装備を新調する時間も出来た。これでいつ出動がかかっても安心だ。
「つっても、今日からは退屈な町の警備任務ですけどねっと」
せっかく新調した装備を実戦で試せないのはちょっと残念だぜ。
◆
「おーっす、おはよう!」
衛兵隊の詰所に入ると、なにやら衛兵達が慌てた様子で駆け回っていた。
なんだ? 酔っ払い共の乱闘でもあったのか?
「た、隊長!?」
そんな中、俺の顔を見た部下がえらく嬉しそうな顔で寄ってくる。
はっはっはっ、そんなに元気になった俺を見て安心したのかね?
「良かったー! 今探しに行こうと思っていたところなんですよ!」
「は? 探しに?」
あれ? 俺の顔を見て安心したんじゃないの?
いや安心した顔をしているのは事実だが。
「大変なんです! 町にオークの大群が向かってきているんですよ!」
なるほど、オークの大群が向かってきたから慌てていたのか。
そりゃ納得……だ?
「って、何ぃーーっ!!」
オークの大軍だとぉー!?
何で騎士団が出払ってるタイミングでくるんだよぉー!
「ど、どれくらいの規模だ!?」
「以前冒険者が討伐したオーク帝国と同等の規模です!」
「オーク帝国と同等だと!?」
おいおいマジかよ!?
「ど、どうしましょう! 騎士団も冒険者も調査で出払ってて、碌な戦力がないんですよ!」
「落ち着け! とにかく町の門を閉めて魔物の侵入を防ぐんだ! あとは騎士団と冒険者達が戻ってくるまで堪えるしかないだろ!」
くそ、普通ならささっと迎撃するがオーク帝国と同じ数となっちゃ俺達の権限を越えている。
お偉いさんが対応を決めるまでの間に俺達現場が出来る事といったら、門を閉じて防衛の準備をするくらいしかないだろう。
だが部下は悲壮な顔で首を横に振った。
「それがダメなんですよ隊長! 向かってくるのは普通のオークじゃないんです! 前に俺達が襲われたあの化け物オーク共なんですよ!」
「なんだって!?」
部下の言葉を聞いた俺は、慌てて事務所の階段を駆け上ると、事務所と一体化した構造になっている櫓に登って周囲を見回した。
そして見てしまった。
この町に向かってくる魔物達の姿を。
今はまだ小さいが、空を飛ぶ魔物の群れに、地上を馬みたいな速さで走る魔物の影。
そんな中で、はっきりとオークと分かるあの巨体。
「マジかよ……」
確かに部下が言った通り、向かってくるオーク達の中には、あの忌々しい化け物オークの姿があった。
「おい、上に連絡はしたんだよな?」
櫓の下でおろおろしてる部下に、俺は上に報告はしたのかと確認する。
「は、はい! 他のヤツが馬を出して領主様の館に行きました。今頃騎士団長達と協議中の筈です!」
「協議中ね……こりゃ命令が届く前にあいつ等が町まで来ちまうな」
「ど、どうしましょう隊長! あの空飛ぶオークが来たら壁なんて飛び越えちまいますよ!」
そうだよなぁ……
「とりあえず弓だ! 空飛ぶオークを撃ち落とす為に弓をありったけ用意するんだ! あと魔法を使える冒険者が少しは残っているかもしれんから冒険者ギルドにも連絡しろ! それと狩人だ! この時間帯なら近隣の村から肉やら毛皮やらを買い取って貰いに来た奴らがいるだろ! そいつ等に弓矢を貸し与えて協力してもらえ!」
「わ、分かりました!」
部下に命令を下した俺は、残り少ない時間で他に何が出来るか必死に考える。
「あー……弓を集めろって言ったけど、あの化け物が居るんだから籠城は無理だよなぁ。となるとやっぱ逃げた方がいいか。というかあんなん逃げるしかねぇよな」
町の人間を動かすとなると許可が必要だが……空を飛ぶオークがいる以上、上の許可なんて待ってる暇はねぇか。
弓がどれだけあっても、一匹でも打ち漏らしたら町の中が戦場になる。
なにより、あの化け物オークが出てきたら、戦場なんて一瞬で崩壊しちまう。
「ああ、なんだ。最初っから答えは決まってたんじゃねぇか……」
俺はそこらに居た衛兵達を呼び集める。
「おいお前ら! 町の連中を東側の門の前まで集めろ! 今すぐにだ! 荷物を纏めさせる時間も惜しい! 騎士団命令で商人共の馬車も無理やり借りて子供や老人を乗せろ!」
「な、何するつもりなんですか隊長!?」
「逃げるに決まってるだろ! 籠城出来ねぇなら、町の人間を逃がすしかない! 他の町に避難して、その間に調査に出かけた騎士団と冒険者に合流する!」
「う、上の許可も取らずにそんな事して大丈夫ですかね!?」
「そ、そんな事したら厳罰ものっスよ?」
「分かってるよ! 大丈夫じゃないけど待ってる時間なんざないんだよ! 安心しろ! 俺が責任を持つ!」
「マジですか隊長……っ!?」
あーーっ! クソッ! 事が終わったら絶対クビになる! 上司に許可も取らずに町の人間を無理やり避難なんかさせたら、ぜってーにクビだ!
「つーか最悪物理的に首が吹っ飛ぶかもしれねえな……」
「だ、だったら上の許可を取った方がいいんじゃ……」
「しゃーねぇだろ! 俺はこの町を気に入ってるんだ! すぐ俺に酒をたかろうとする馬鹿共や、酒に酔って喧嘩をおっぱじめる連中もいるが、そんな馬鹿も含めてこの町を、町の連中を気に入ってるんだよ! 今動かなきゃ騎士になった意味なんざねぇだろ!」
「「「っ! 隊長っ!!」」」
俺の言葉に部下達が感極まった様な顔になる。
だが今は感動の場面をやってる時間も惜しい。
「分かったら町の連中に呼び掛けに行け!」
「「「わっかりましたー!!」」」
部下達の姿が消えた後で、俺はやってしまったという後悔と不安に苛まれる。
「……ハッ仕事がクビになろうが知った事か! これでも元Aランク冒険者様だぜ! 仕事なんざいくらでも見つかるってもんよ! 厳罰がなんだ! いざとなったら他の国に逃げてやるぜ!」
こうなりゃハラを括るだけだっつーの!
◆
東側の門の前に集められた町の人達は、皆不安そうな顔をしていた。
まぁ当然か。突然魔物の集団が町を襲いに向かってきたから、別の町に逃げろなんて言われたら、そりゃ不安にもなるってもんだ。
「なぁオーグさん。ほんとに逃げないといけないのか? この町の壁は他の町に比べたら分厚いし、金や商品だって店に残ってるんだが……」
冒険者時代からの顔なじみの店の店主が不安よりも不満を湛えた顔で聞いてくる。
「衛兵達から聞いただろ、空を飛ぶ魔物や馬鹿みたいにデカい体の魔物が迫ってきてんだ。壁なんて無意味なんだよ。まぁ、町にアンタ一人取り残されたいっていうのなら、俺は止めないぜ」
「い、いやそれは……」
「なぁオーグのおっちゃん、俺達もう家に帰れないの?」
次いで近所のガキ達が不安そうな顔で俺に縋ってくる。
「大丈夫だ。ちょっと危ないから少しの間だけ避難してもらうだけさ。仲間と合流したら、すぐに魔物共をぶっ飛ばして皆を迎えに行くからよ。だからちょっとだけお出かけしてきてくれや」
「う、うん。分かった……」
へっ、聞き分けの良いガキ共だぜ。俺がガキの頃はこんなに聞き分け良くなかったんじゃねぇか?
おーっし、それじゃあ後は皆を逃がすだけだな。
そう思った時だった。
突然何台もの馬車がこの場にやってきたんだ。
「な、なんだなんだ?」
町の連中も突然現れた馬車に困惑している。
やっべぇな、町に残ってた騎士団の連中が止めに来たか?
だとすると厄介なことになるかもしれねぇな。
いざとなったら騎士団の連中を殴って気絶させてでも町の連中を逃がそうと決意したその時、馬車の扉が開いた。
「これは何事だ?」
そういって出てきた人の顔を見て、俺は驚きの声を上げる。
「りょ、領主様!?」
そう、馬車から降りてきたのは、なんとこの町を治める領主であるグリモア子爵様だった。
◆グリモア子爵◆
会議を急いで終えた私達は、急遽準備を行う為に町へとやってきた……のだが、なぜか町の東門の前には、大勢の民が集まっていたのだ。
「なぜ民が……?」
まだ何も命じていないというのに、いったいどういう事だ?
不思議に思いながら馬車を降りると、そこには一人の男の姿があった。
「騎士オーグ……」
そう、そこに居たのは、かつて私自らスカウトした男、元Aランク冒険者オーグだった。
見ればオーグは見覚えのない黒い鎧を身に纏ってこちらを見ていた。
ふむ、恐らくは破壊されたドラゴン装備の代わりの品なのだろう。
「りょ、領主様!」
私の姿を見たオーグが膝を突いて臣下の礼を取ると、衛兵達も同様に膝を突く。
そしてそれを見た民達も慌てて膝を突こうとしたところで、私は手を掲げて止める。
「構わん。そのままでよい。それよりもこれはどういう事だ、騎士オーグよ」
この状況でこの男の姿があるとすれば、間違いなく民を集めたのはこの男の仕業だろう。
私の質問を受けたオーグは、僅かな沈黙の後に答えを返す。
「俺、いや私が皆を集めました。この町から逃がす為に」
やはりか。
「貴様! 平民あがりごときが勝手な真似を!」
そばに控えていた貴族騎士達が、彼の勝手な行動を叱責する。
「落ち着かぬか。なぜそのような勝手をした、騎士オーグよ?」
私は部下達を抑えると、オーグに真意を問う。
「向かってくる魔物の中には、空を飛ぶ魔物が居ます。騎士団や冒険者が出払っている現状では、衛兵隊だけでは手が回りません。……何より、あの化け物オークが居ます」
オーグの目に恐怖とも悔しさともわからぬ光が宿る。
「それは、そなたに重傷を負わせたという件の巨大オークの事か?」
「オーグさんに重傷だって!?」
「しっ、静かにしろ! 領主様の前だぞ!」
オーグの言葉に、民達の間から驚きの声が上がる。
「はい。奴の巨体なら、町の壁なんて一跨ぎです。しかもあいつは巨木を軽く引っこ抜いてぶん投げるほどの怪力の持ち主。そんな奴が町に入ったら、家に隠れていても何の意味もありません。今は逃げるしか手はありません」
「そんな……」
元Aランク冒険者であるオーグの口から、向かってくる魔物の恐ろしさを伝えられ、民達が恐怖に震える。
「……成る程な」
私は驚いていた。
仮にもA級冒険者であったオーグを瀕死にまで追い込んだ化け物オークの事は我々にも報告が上がっている。
なによりドラゴンの素材で作られた鎧が紙切れの様に引きちぎられていたのだから、その危険性は考えるまでもない。
だが驚いたのは向かってきた魔物の恐ろしさについてではない。
私が驚いたのは、オーグがとった行動が、私達の決断と同じだったからだ。
衛兵達から向かってくるオークの大群の詳細な報告を受けた私達は、すぐにこれでは戦いにならないとの結論に達した。
何しろ町の防衛は防壁と騎士団あってのものだ。
騎士団を調査に向かわせたのも、一度オーク帝国を壊滅させた事で短期間に再度魔物の大群の襲撃は無いだろうという判断をしたからだ。
それに防壁があれば、数日は耐える事が出来るという目算もあっての事。
空飛ぶオークが来たとしてもそれは散発的な数で、衛兵達の弓で十分対応出来るだろうと考えていた。
だがそれも、これだけの規模の相手となると話は変わってくる。
壁が役に立たない以上、私達は一人でも多くの民を連れて逃げる事を選択した。
町を失う事は痛いが、民を失っては町の再建すらできなくなる。
とはいえ、今から人を集めたのでは、救える民の数も決して多くはないと覚悟していたのだが……
「よくやってくれた騎士オーグ」
私はこの男を部下に迎える事が出来た事を心より喜んだ。
命令違反による厳罰も恐れず、民の為に行動することを優先する事が出来たこの男との出会いに。
「よし、すぐに町を脱出し隣町へと向かう! そこで騎士団と合流するのだ!」
「「「「はっ!」」」」
衛兵達が声を上げると、すぐに東門が開く。
「領主様、馬車にお早く」
部下達が私に早く逃げろと急かす。
私が動かねば民も逃げづらいからな。
「うむ。では我々の護衛をよろしく頼むぞ騎士オーグよ」
この男が護衛になってくれれば、私も民も安心できるだろう。もちろん娘のセリアもな。
だが、オーグが次に発した言葉は予想外の物だった。
「いえ、俺はこの町に残ります」
「なんだと!?」
「ど、どういう事ですか隊長!?」
私だけでなく、彼の部下である衛兵達も驚きの声を上げる。
「俺は魔物の足止めをします。でないとあいつ等が領主様達を追いかけてきますからね」
「「「「なっ!?」」」」
その言葉を聞いた全員が、驚きに目を見開く。
まさかこの男、囮になるつもりか!?
「何言ってるんですか隊長! 相手はあの化け物オーク共なんですよ!?」
「そうですよ! もう隊長にはドラゴンの装備はないんです! 今度こそ殺されちまいますよ!」
そうだ、オーグにはもうドラゴンの装備はない。
先の調査でこの男が生き残ったのも、ドラゴン装備の力があればこそだろう。
その命綱ともいえる装備を失った状態で、囮になるというのか!?
その黒い鎧も元Aランクであるこの男が用意したものならそれなりに良い品なのだろうが、それでもドラゴンの素材を使った装備には劣るだろう。
「おやめください! それは自殺行為ではありませんか!」
そう言いながら蒼白な顔で馬車から降りてきたのは、我が娘セリアだった。
今の話を聞いていたのか……
「お嬢様……」
「オーグ様は恐ろしいオーク達との戦いで命を落としかけたのですよ! 次こそは本当に死んでしまうかもしれないのですよ!」
「それは……」
セリアの言葉に、オーグがバツの悪そうな顔になる。
「オーグ様も一緒に逃げましょう!」
娘が目に涙を浮かべながら説得するが、オーグは静かに首を横に振った。
「そりゃあ出来ない相談ですよお嬢様」
「何故ですか!?」
「向かってくるオーク共には空を飛べる奴が居ます。誰かが注意を引き付けないと町の連中が襲われちまいます」
「でもそれがオーグ様でなくても!」
「ほかの連中は道中の護衛をしなけりゃなりませんし、そこへ行くと俺はあいつ等と戦った事がありますから、ちっとはやり様があるってもんですよ」
「でも……」
「お嬢様、俺はこの町が結構気に入ってるんですよ」
「オー……グ様」
「安心してください! オーク共をおびき出したら、適当なところでトンずらして皆と合流しますから! 俺だって死ぬ気なんざありませんよ!」
「本当ですか?」
「ええ、本当ですよ!」
オーグが力こぶを作って笑みを浮かべると、セリアもぎこちない笑みを浮かべる。
「分かりました。オーグ様を信じます」
そして次の瞬間、セリアは驚くべき行動に出た。
「っ!?」
なんとセリアはオーグに抱き着いて口づけをしたのだ!
「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」」
その光景に驚いた民達は、驚きとも興奮とも取れない声をあげる。
「しょ、勝利のおまじないです! 必ず生きて帰ってきてくださいね!」
オーグから離れたセリアは、顔を真っ赤にしてそう言うと、逃げるように馬車へと駆け込んでいった。
うーむ、はしたないと叱れる雰囲気ではなかったなぁ。
しかしそうか、やはりセリアはあの男の事を……
「え、ええと、それじゃあ俺は行きますね領主様」
「う、うむ。気を付けるのだぞ」
セリアと同じように顔を真っ赤にしたオーグが、ギクシャクとした様子でオーク達が迫ってくる方角の門へと向かってゆく。
「ヒューヒュー!」
「がんばれオーグさーん!」
「セリア様とお幸せになーっ!」
なにやら妙なことになったが、今の騒ぎで興奮した民から恐怖の感情が消えたのは不幸中の幸いだったな。
というか、私これからセリアが駆け込んだ馬車に乗るんだが、娘とどう接すれば良いのだろう?
お父様困っちゃう。
東門(:3」∠)_「次回オーグ大活躍の巻!」
西門(:3」∠)_「次回僕半壊の予感!」
グリモア子爵(´д`」∠):_「次回娘と気まずいの巻!」
面白い、もっと読みたいと思ってくださった方は、感想や評価、またはブクマなどをしてくださるととても喜びます。