第13話 危険領域と新人の洗礼
第二章のスタートです。
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「あそこがヘキシの町かー」
トーガイの町を出た僕は、飛行魔法を使って危険領域の近くにあるヘキシの町へとやって来た。
「それにしても、大きな森だなぁ」
空中から見たヘキシの町からそれほど離れていない場所には、とても広大な森が広がっている。
前世でも前々世でも見た事ない大きさの森だ。
僕が死んでから大きく広がった森なんだろうか?
上から見ていると、時折森の外周付近で魔法と思しき光や炎が見える。
あの森の中に入った冒険者さん達が頑張っているんだなぁ。
「危険領域、魔獣の森……か」
Bランクの危険領域らしいけど、名前からして獣型の魔物が多い場所なのかな?
さて、町に入る前に地上に降りようかな。
トーガイの町じゃ街中で飛んだせいで皆をびっくりさせちゃったから。
◆
「結構賑わってるなぁ」
空から見たイメージとは違い、ヘキシの町は大勢の人で賑わっていた。
ここはBランクの冒険者しか活動できないのにこんなに賑わっているのは何でだろう?
「まぁいいや。まずは冒険者ギルドに行こう」
少し歩くと、あっさりと冒険者ギルドの建物が見つかった。
何人もの仕事帰りと思しき冒険者さん達が同じ方向に向かって歩いていたからね。
「新しい拠点、ワクワクするなぁ」
僕は興奮と共にヘキシの町の冒険者ギルドへと足を踏み入れた。
◆
一言で言えば熱気を感じた。
周りを見れば、大勢の冒険者達が大きなテーブルを囲んで料理を食べたりお酒を飲んでいた。
どうやらここは酒場を兼ねたギルドみたいだね。
その証拠に右側はギルド窓口、左側は酒場の厨房になっている。
話しには聞いた事あったけど、実際に見てみると面白い構造だなぁ。
「っとと、いけないいけない。まずは依頼ボードを見ないと」
まず最初にこの町ではどんな依頼があるのかを確認する。
「あれ? あの子達?」
依頼ボードに向かった僕が見たのは、とても若い冒険者さん達だった。
それに装備もなんというか、凄くちぐはぐだ。
お金が無いかギリギリ必要な物を用意したって感じがする。
僕と同じ新人冒険者なのかな?
でもBランク冒険者しか入れない危険領域なんだよね?
どういう事だろう?
そう思った僕だったけど、依頼ボードを見てその疑問が氷解した。
「ああ、そういう事だったのか」
答えはとても単純、Cランク以下の依頼は魔獣の森の外で行う依頼ばかりだったんだ。
そこには別の森での薬草採取依頼や、隣町までの護衛などの依頼が貼られていた。
そりゃそうだよね。
危険領域があるからって、危険領域だけでしか依頼が無い訳がなかった。
疑問が解けた僕はBランクの依頼を確認する。
C,Dランクの依頼を受けるのも良いけど、やっぱりせっかくBランクでしか受けれない依頼があるんだから、魔獣の森での依頼も受けてみたい。
その時だった。
「ちょっと貴方! そこは貴方のランクでは受けれない依頼よ!」
どうやら誰かが自分のランク以上の依頼を受けようとしているみたいだ。
そそっかしいなぁ。
さーて、魔獣の森の依頼で手ごろな依頼はっと。
「ちょっと! 聞いているの貴方!?」
どうやらその人はよほど夢中で依頼を探して注意している人の声が聞こえて居ないみたいだ。
よっぽど魔獣の森で冒険したいんだなぁ。
「貴方の事よ!」
と、何故か僕の肩が捕まれる。
「え? 僕?」
もしかして、僕の事を言っていたの!?
「貴方以外に誰が居るというの!」
振り向くと、そこには若い女の子が仁王立ちしていた。
年齢は僕より少し上くらいかな、何より金色の髪がまるで極上の金糸の様で……
「綺麗だ」
「え!? き、綺麗!?」
しまった、ついうっかり口に出してしまった。
「あ、ごめん」
「え、あ、いえ……まぁ誉めてくれたのだから別に怒ったりはしないけど……って、そうじゃなくて!」
顔を真っ赤にしてモジモジしていたその子は、突然肩を怒らせて僕を叱ってくる。
「そこはBランク以上の冒険者しか入れない魔獣の森での依頼なのよ! 新人冒険者はちゃんと自分のランクに見合った依頼を受けなさい!」
あー、やっぱ僕に言ってたのか。
「ええと、僕これでもBランクの冒険者だから」
「は?」
何を言っているのかと言わんばかりの表情だ。
「だからBランク。この間ランクアップして、危険領域の探索許可を貰ったんだ」
「……」
女の子が無言になる。
「ええと、ホントに?」
「うん、ホント」
「……ご、ごめんなさーいっ!!」
女の子が平謝りで僕に謝罪してくる。
よかった、ちゃんと理解してくれた。
まぁ僕は冒険者になったばかりだし、勘違いされるのも仕方がないのかなぁ?
◆
「本当に失礼しました」
ようやく平謝りを辞めてくれた女の子が改めて僕に謝罪をしてくる。
「いえいえ、もう良いですから。ええと僕はレクス、トーガイの町からきました。良ければ貴方の名前を教えて貰えませんか?」
「レクスさんね。私はリリエラ、この魔獣の森をホームにしている冒険者よ」
リリエラさんがニコリと笑顔を浮かべる。
「レクスさんも魔獣の森に入る為に来たの?」
「はい、Bランクに上がった時に、ギルド長から危険領域に行けると教わりまして、一番近いこの町にやってきました」
「一番近い……そう、じゃあ準備はちゃんと済ませているの?」
「え? 準備って何の準備ですか?」
冒険者なら、薬草や野営道具は基本だし、なによりBランクなんだからわざわざ準備なんて確認しないよね?
「その様子だと分かっていないみたいね。この魔獣の森がどういう場所なのか」
「魔獣が沢山居る森じゃないんですか?」
リリエラさんが呆れたと言わんばかりに額に手を当てながらため息を吐く。
「お話にならないわね。良い? 魔獣の森は文字通り森の全てが魔物なのよ」
「森の全てが!?」
何それ怖い!?
「獣や虫、それに森の木々も全て魔物。普通の生き物は一匹たりとも居ないのが魔獣の森なの」
成程、だから魔獣の森なのか。
「それだけじゃないわ。地面に擬態した魔物や、泉だと思ったらスライムだったりと、目に見える殆どの物が魔物なのよ。だから森に入る際はポーションや毒消しだけでなく、魔物避けの香や結界が必要不可欠。倒した魔物の素材を獲っている時に襲われるなんてザラなのよ!」
おっかない森だなぁ。
「だからこの森に入るには、結界魔法の使い手か結界を発生させる結界石が必要不可欠。それらが無ければ森の中で一晩過ごす事すらできないの! 貴方の様にポヤーっとした人はあっという間に後ろからガブリよ!」
熱く力説するリリエラさん。
「貴方も森の中に入るのなら万全の準備をして、仲間が居ないのなら結界術を使えるどこかのパーティに入ること! 良い?」
「は、はい」
「ちゃんと分かっているのかしら?」
不機嫌そうにこちらを見るリリエラさん。
うん、この人突然つっかかってきたりしたけど、凄く優しい人だ。
言葉使いはキツいんだけど、内容は全部こちらを気遣ってくれている。
「いろいろ教えて頂きありがとうございます」
「あら、ずいぶんと素直なのね。まぁ、人の忠告を素直に受ける事が出来るのは大変良い事だわ。若いのにBランクに上り詰めただけの事はあるわね」
「嬢ちゃんは俺達の忠告を素直に受け止めなかったから死ぬような目にあったもんなー」
「そ、それは昔の話よ! むーかーしーのー!」
と、近くの席でお酒を飲んでいた冒険者さんがリリエラさんをからかう。
「がはははっ」
◆
「ふー、まったくこれだからデリカシーのない人達は嫌いなのよ」
と不機嫌そうな声音で言うリリエラさんだったけど、その表情はちょっと楽しそうだ。
きっと本気で嫌っている訳じゃないんだろう。
「それにしても同じBランクで歳の近い子は初めて見たわ」
そう言って、リリエラさんが僕をジロジロと見つめて来る。
「もしかしてリリエラさんも僕と同じBランクなんですか?」
僕の問いにリリエラさんが頷く。
「ええ、私もBランクよ」
「歳の近い人が居るとなんだか安心しますね」
「分かるわ。周りは皆年上ばかりだものね」
同じBランクだった事もあって、僕達はすぐに打ち解けた。
ギルドが酒場も兼ねていた事もあって、勘違いしたお詫びと言って食事をご馳走して貰える事になったんだ。
一応断ったんだけど、初対面の人に失礼な事をしたと言って、リリエラさんが譲らなかったんだ。
そして先輩であるリリエラさんがこの町の事を色々と教えてくれる。
「この町は危険領域に隣接している町だから、そこでしか取れない希少な素材を求めて商人達が多く集まる様になったの。そしてその商人達を守る為にBランク以下の冒険者の仕事も増えてきたのよ」
「成程、Bランク以下の依頼が結構あるのもその為だったんですね」
「あと、森から迷い出た魔物の討伐依頼もたまにあるわね」
「へー」
「まぁ森の魔物は滅多に森から出ないから、そうある依頼じゃないわ」
成程、色々と参考になるなぁ。
「それにしても、レクスさんは見た目だけじゃなくて、話した感じも年下っぽいわね。一体幾つなのかしら?」
「僕ですか?15歳ですよ?」
「あら、それじゃあ冒険者になってまだ一年? 一年でBランクだなんて相当才能があるのね!」
「いえ、運が良かっただけですよ」
「運も実力よ。誕生日になったら何かお祝いしてあげましょうか?」
「あはは、やだなぁ、誕生日は一年も先ですよ」
リリエラさんも気が早い人だなぁ。
「え? 来年?」
「はい。来年です。僕ついこの間15歳になったばかりなので」
「この間って、もしかして成人の日を迎えたばかりなの!?」
「そうですよ」
「ちょっと待って、それじゃあ貴方、冒険者になってからどれだけ経ったの!?」
と、何故かリリエラさんの空気がピリついてきたみたいな気が。
「ええと、まだ一か月経っていませんね」
「……」
「リリエラさん?」
あれ? どうしたのかな?
「貴方、偽物だったのね!」
「え?」
偽物ってどういう意味!?
「あの、それって一体」
僕が言葉の意味を問おうとすると、リリエラさんはテーブルを叩いて立ち上がる。
「不愉快だわ! 二度と話しかけないで頂戴!」
そう言って僕を睨むと、リリエラさんは怒ってギルドから出て行ってしまった。
「ど、どういう事!?」
リリエラさん、突然怒っていってしまったけど、何か怒らせるような事を言っちゃったの!?
どうしよう、とりあえず謝る為に追いかけたほうが良いのかな!?
でも理由も分からないから、追いかけても何を謝れば良いんだろう?
「はははっ、そうしょんぼりするなよルーキー」
と、その時、すぐそばの席で食事をしていた冒険者さんが声をかけてきた。
筋肉が凄くて、テーブルには大型の戦斧が立てかけてある。
「アイツはお前さんみたいなパワーランキングされた冒険者が大っ嫌いなだけなのさ」
「えっ? あの、貴方は?」
「俺はイヴァン、この町を拠点にしている冒険者さ」
「僕はレクスです。それで、パワーランキングっていうのは一体?」
パワーランキング? なんだろう? 聞いたことの無い言葉だ。
「高ランクの冒険者パーティに入っておんぶに抱っこで戦ってもらって、弱いのにランクだけ上がる冒険者の事さ。貴族の坊ちゃんや世渡りの上手い奴でたまに居るのさ」
何それ!?
そんなんじゃ全然実力が身に付かないじゃないか!?
「まぁあの嬢ちゃんの言いたい事も分かるぜ。そんな事をしたって、この危険な森では生きていけねぇからな。ルーキーも悪い事は言わねぇから身の丈にあった依頼をこなして堅実にランクを上げ直しな」
うーん、これ完全に勘違いされちゃってるなぁ。
「あの、僕はずっとソロでやって来たんですけど」
ジャイロ君達と行動を共にする事はあったけど、明確に彼等とチームを組んでいた訳じゃないし、そもそも彼等も同じFランクだった。
「ほう、じゃあルーキーは自力でBランクを駆けあがって来たって訳か?」
「はい」
「がっはっはっ、強がるなよ坊主! ここじゃそんな強がりなんの得にもならねぇぞ!」
「そうそう、悪い事は言わねぇから、Fランクの依頼からやり直せ!」
「自分の弱さを認めるのも強さだぞ」
困ったな。皆信じてくれないみたいだ。
これじゃあ今後この町で冒険するのが色々と面倒になってくるぞ。
どうしたら皆信じてくれるのかな。
「なら、手っ取り早く実力を見せて貰おうかルーキー」
と、言ったのはイヴァンさんだ。
「実力を見せる?」
「ああ、この町にはルーキーの実力を測る格好の依頼があってな、そいつをクリアすればどんなに見た目が弱っちかろうとも皆認めてくれるって寸法よ」
「おお、アレをやるのか」
「新人の洗礼だな」
アレ? 洗礼? 何をするんだろう?
「ついて来いよルーキー。お前の実力を俺達に見せてくれ」
イヴァンさんが促すと、他の冒険者さん達も皆立ち上がる。
「こっちだ」
なんだか良く分からないけど、実力を認めて貰えるのなら、その洗礼っていうのに参加してみよう。
◆
「ここだ」
イヴァンさん達に連れてこられたのは、大きな森の外周だった。
「ここが魔獣の森……」
上空から見た時には気付かなかったけど、この森の木々は意外に高さがまちまちだ。
背の低い木が多いんだけど、時折背の高い木が混じっている。
そして木は森の奥に行くほど大きくなっていた。
「さっきの話で聞いていただろうが、魔獣の森は生き物も植物も全部魔物で構成されている。そして性質が悪い事に植物系魔物は種を蒔いて少しずつ森を広げていやがる」
あー、植物系の魔物って生命力が高いだけじゃなくて、そういう所が面倒くさいよね。
「だからこの森と隣接する様々な国は、これ以上この森が拡大しない様にある常設依頼を設けているんだ」
そう言ってイヴァンさんが森を指さす。
「あそこを見て見ろ。冒険者が森の木を切ってるだろ?」
言われてみると、確かに何人かの冒険者達が斧をもって木を切っていた。
ううん、あれは木じゃなかった。
「植物型の魔物?」
冒険者達は斧で植物型の魔物と戦っていたんだ。
僕の言葉にイヴァンさんが頷く。
「ああ、植物系魔物トラッププラントだ。木に擬態して死角から襲ってくるうっとおしい奴だよ。背の高い奴は上位種のキラープラントだな。んで、常設依頼は魔獣の森を構成しているあいつ等植物型の魔物を退治して森の拡大を阻止するのが仕事だ」
成程、森が広がったら町や村が飲み込まれちゃうもんね。
「でだ、入り口で植物型の魔物とひたすら戦い、森の奥に入っていくコツをつかむのが新人の洗礼って訳だ」
つまり僕にさせたい洗礼って言うのは。
「何でも良いから植物型の魔物を10体退治して見せろ。それが出来なきゃここに入っても死ぬだけだ」
「つまり常設依頼は訓練用の依頼という訳なんですね」
「そういうこった、実力が足りない奴が手っ取り早く強くなるには、とにかく経験を積むしかないからな。まぁ普通は戦闘能力の低い盗賊や僧侶の訓練がもっぱらの役割だったりする。ここじゃ後衛と言えども接近戦が出来ないと務まらないからな」
うわー、割とシビアな場所みたいだね。
「分かったなら行ってきな! なに、危なくなったら俺達が助けてやるよ!」
「はい!」
僕はイヴァンさん達に見送られながら森へ向かって歩いて行く。
「無理すんなよー!」
「逃げても恥じゃねぇかんなー!」
からかう様に言っているけど、皆僕を気遣ってくれているのが分かる。
まぁそれも僕が見栄を張ってBランクだって言い張る新人だと思われてるからなんだろうけど。
まず最初に探査魔法を発動して周辺の気配を探査する。
これは魔物の位置を調べる為じゃなく、人間の位置を調べる為だ。
無関係の人を巻き込んだら大変だからね。
幸いこの周辺にいる人間はイヴァンさん達とすぐそこで魔物と戦っている冒険者さん達だけみたいだ。
「じゃあ巻き添えにしない様、あっちをやろうかな」
僕は魔力を練り上げ、森の外周に狙いを定める。
この森は全てが魔物で構成されていて、国も森の拡大を阻止して欲しいと思っている。
つまり一切の手加減が必要ないって事だ。
「だったら、焼き払っちゃおう!」
僕は火が燃え広がって森の奥で活動する冒険者さんの迷惑にならない様、瞬間的に指定された箇所だけを焼き尽くす魔法を選択する。
「フレイムインフェルノ!!」
突き出した手の先から、青い球状の光体が出現する。
そして光体は一瞬で膨張し、瞬く間に前方に向かって伸びていった。
獄炎魔法フレイムインフェルノ。
超高温の青い炎を直線方向に放出する魔法だ。
出現した光体は即座に周囲の空気を吸い込み瞬間的に炎を膨張させる。
そして周辺の物質ごと一瞬で空気中の酸素を焼き尽くし、疑似的な真空状態を作り出す事で即座に炎を鎮火させる。
広範囲に火を広げたくない時に有効な火炎魔法だね。
「こんなもんかな?」
僕の目の前には、大きな更地が広がっていた。
魔獣の森の外周の一部をごっそり削ったのだ。
その為歪な円状に広がっていた魔獣の森の一角が、今ではすっぱりと刈り取られたように直線状に無くなっていた。
「こんな感じでどうですか?」
僕は後ろに振り返ってイヴァンさんに問いかける。
「……」
でもなぜかイヴァンさんは目を大きく見開いたままプルプルと震えているばかりだ。
ついて来た冒険者さん達も同様にプルプルしてる。
「あれ? もしかしてまだ足りませんでしたか? じゃあもう一回」
「待て待て待て待て! 何だ今のは!?」
と、僕はもう一度森を焼き払おうとしたらイヴァンさんが叫んだ。
「いえ、ただの獄炎魔法ですけど?」
「ただのって何だよ!? もう名前からして滅茶苦茶物騒だろう今の!?」
「やだなぁ、普段草むしりに使ってる雑草取り用の魔法ですよ」
「「「「どんな魔境だよお前の家はっっっ!!?」」」」
冒険者さん達の言葉が綺麗にハモった。
えー? 普通の農村ですよー。
ヒロイン(たぶん)登場!
そしてイヴァンさんは新たなオーグさんになれるのか!乞うご期待!
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