3.「時間は有効に使いましょう魔王様!」
79900ポイント。
あまり現実を直視したくないが、計算すると1332時間かかる計算になる。そこからさらに24時間を割るとだな……。
55.5日。
約二ヶ月だぞ。
そんなにかかって何作んのかって聞いたら……。
「玉座……この階のことですね、と地上の間に一回層追加し、レベル30ほどのゴーレムを設置します」
おぉ。レベル30がいかほどかは分からないが、今の俺のレベルは1だから単純に考えれば30倍の強さ。頼りになりそうだ。
それに、自由に行ける場所が増えるのもありがたい。
「ダンジョンポイントで購入出来るアイテムを表示します」
特に言われてないのだが、自動的に出てきた。鏡がパソコンの画面のようになり、かなりのアイテムが表示されている。ざっと300ぐらいかな。
〈初心者の剣〉〈冒険者の心得〉などのいかにも初心者用のアイテム。
〈水〉〈りんご〉〈パン〉などの食事関係もある。今まで気がつかなかったが、人間のときに比べれば非常に遅いペースではあるが確かに空腹を感じてきている。
その他には、本が大量に……ん?
〈上位モンスター召喚陣〉
〈成長する魔物の卵〉
「うぉぉぉぉぉ!」
俺は魔王である以前に魔物使いだ。こんなアイテム興奮しないわけがないだろう。
「えーと? 必要ポイントは……」
俺は〈上位魔物召喚陣〉を、タップした。
「低位魔物召喚陣は、10万ポイントです」
「たかっ!」
まあ、若干そんな気がしてたよ。
「100ポイントで買えるものはありますか?」
「ございます。こちらが一覧になります」
うーん、やっぱりぐっと減るな。
あるかなー、魔物関連。
「お!」
〈低位モンスター召喚陣〉
発見。すぐにタップする。
「敵意のある低位のモンスターを召喚します。1ポイントにつき1体です」
敵意のある……だと?
それ、ただのモンスターだよな。
まあ、いいんだけどさ。
「100ポイント分購入します」
「どこに設置しますか?」
設置型らしい。
本来は、ダンジョンの外に設置するんだろうなー。
まあ、でも俺は外でねえし
「この部屋の端の方にお願いします」
「了解しました」
――――ピューー。
直径1メートルのサークルが、設置された。
当たり前だよな。いかにも弱そうなスライムが召喚された。
「鑑定」
【雑種スライム Level 1】
うん。これなら俺でも行けるな。
俺は素手でそいつをぶん殴り、生まれて初めての経験値を得た。
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