2.「世界はそんなに甘くないですよ魔王様!」
おはようございます。
非常に心地よい朝ですね。外はまだ静かで、世界に俺しかいないと錯覚してしまいそうです。
ベットに横になってから4時間が経ちましたでしょうか。なぜかくっきりと時間がわかります。もちろん神の箱から逆算したわけでもありません。
不思議ですか?
結果からいうと寝れませんでした。
人間だったときの習慣でベットに入ったが、よくよく考えたら全く睡眠欲が湧いてこない。
これが魔王の力なのか。
確かに寝てる間に勇者が来て殺されました、とか洒落になんないよな。うん。
それと、俺の自慢できる特技の1つに完璧な体内時計がある。
ネトゲで徹底した時間管理をやってたらいつしか身についた、凄いのか凄くないのかわからないスキルだ。
少なくとも前世ではかなり役に立った。
眠る必要がないと分かってから横になっていても仕方ないので体を起こす。
とりあえず神の箱のポイント確認だ。
「神の箱」
〔現在249ポイントです〕
249ポイントか、銅貨249枚だな。
「ポイントを使用します」
〔ポイントを使用します。貴方が249ポイントで交換アイテムは次になります〕
1ポイント
・銅貨 一枚
100ポイント
・銀貨 一枚
・有益な情報
100ポイントで交換出来るものが増えているな。
銀貨一枚。
単純に考えれば銀貨一枚=銅貨100枚ということだろうか。
有益な情報。
こいつは気になる。外に出ない俺としてはこの部屋から得る情報がすべてなのだ。
「有益な情報をお願いします」
〔100ポイントを使用します〕
例のごとく扉が開き何かが出てする。
今回はA4サイズぐらいの紙が出てきた。内容はこうだ。
〔ダンジョンについて〕
ダンジョンとは、未知の宝庫である。同時に危険が多く潜んでいるというのはこの世界の共通認識である。
生成されたばかりのダンジョンの発見は困難であるため、攻略されるのは中規模からの場合が多い。
また、世界に1つとされるダンジョントレジャーはダンジョンと共に成長するため、中規模になるまで攻略しないというのは冒険者の中では常識である。
ダンジョン保有者には、魔王が多いが例外もある。
現存する最高難易度・最大規模のダンジョンは魔王ハーデスのものといわれている。
少し長いが、ゲームの説明書だと思えばなんてことはない量だ。
さて、この情報からもっとも大切なことは中規模になるまでダンジョン攻略はされないということだろう。
これで当面の安全は確保されたな。
フラグじゃないぞ。
絶対に違うからな。
★☆★☆★
俺は、その後銀貨を一枚をポイントと交換して鏡に入れたんだんだか……。
「100ポイント加算されました。次のダンジョン創造まで79900ポイントです」
「へ?」
どうやら世界はそんなに甘くないらしい。
誤字脱字の指摘。感想&評価よろしくお願いします。