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秘話32)サクは『運命の女』?

 今月で執筆開始から2年、投稿開始から1年を迎える。意外と早かった。けど、まだ話は続く。予定では1〜3年以内で書くつもりだったが、1年以内は確実になくなった(笑)。

 当初の考えでは、サクが結婚するのは最終回では書かない形にするつもりだった。プロポーズされて初めてローゼンの気持ちに気付くという間抜けな終わり方だ。

 ところが、書き進めて行くうちにキャラクターたちの人間関係に変化が現れてしまう。ルークもその一人だ。彼がサクに惹かれるなどという事も予定にはなかった。そもそも、彼と兄ローゼンの関係についても、あまり意見の合わない兄弟ぐらいのものでしかなかった。

 それが、サクとルークが、ほとんど無関係な二人が向き合って話した事で化学反応が起きてしまった。今にして思えば、人の人生において誰しも よくある話で、あまり関係がなかった人の意外な一面を知るというエピソードではあるが、意外にもそれが私の中で新しい息吹を得たような気がする。

 こうして、生き生きとし始めたルークがハッサンの言葉をキッカケに、ローゼンとサクの縁を結ぶ事になるとは……。書き始めた頃も、第11章を書いてた頃も、想像すらしていなかった。「勢いで書くって恐ろしい」と、自分でも思う。

 人生が変わったり、狂ったりしたという意味ではモーも天堂兄弟も、元姉妹も同じだ。サクと関わった事で、あるいは、サクとの関わり方が変わった事で良くなったり、転落したりする。また、兄レイはサクが姉妹と絶縁すると決意した事で救われた。

 サク自身には大きな力は無いが、純粋な彼女を守ろうとローゼンが動き、時には彼女の代わりに願いを叶えてしまう。それは危機を脱する事であったり、落ち込んでいるカーミルを励ます事であったりと、ローゼンの心を動かしているのは間違いなく、サクである。

 こうして振り返ると、最弱なサクが周りに大なり小なり影響を与えている。第13章で改名しているので、ますます、その傾向は強まるかも知れない。


 サクとは ある意味で『運命の女』なのかも?


(2025/12/05記述)

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