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プロローグ
小説素人です、カクヨムでも活動しています。趣味で書き始めたものですが楽しんで頂けるなら幸いです。
古来より、人は魔物に脅かされてきた。
魔物とは、人間に危害を加える妖怪の総称である。
魔物たちは人間を食べるだけでなく、恐怖や憎しみなどの負の感情を人に抱かせ、その感情を摂取することで生きることができる。
ある日、古の日の本で強大な魔物が蜂起し、国という概念が崩れ日の本は魔物の領域となる。
そこに魔物に対抗する退魔師たちが台頭し、人々に護身の術を広め、国さえも起こした。以降人々は安全に暮らせる領域を取り戻すことになる。
これから始まるのは、退魔の一族に生まれた少年が魔の醜さ、そのあり方を目の当たりにして絶望するも、とある狐妖怪少女に恋をし、魔物と人間の共存の道を探す物語である。
少年は自分のそして、魔物の真実にたどり着き、そして、「彼ら」を解放する。