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中途半端な超能力を身につけてしまいました  作者: さがわウェンディフェリシア
3/5

念写

 俺は今日もベッドから5mm浮いたまま目が覚めた。

すぐさまベッドから降りる。昨日よりも、この変な能力にかなり慣れた。


歯磨きをしながら、何の気なしにスマホを操作した。

あれ?写真のフォルダに覚えのない写真がいっぱいあるぞ。

よく見ると、電車で欠伸した酒臭いオヤジの頭、藤田さんのスカート、課長の椅子、隣の席の松山のペン、課長の財布が写っていた。

これ、俺が使った超能力じゃねえか。

俺はよこしまな事を思いついてしまった。


 満員電車で、女子高生の隣を陣取った。ヘンに痴漢に間違われるのも困りものなので、両手は吊革に掴まっておく。

 スカートめくれろ。スカートめくれろ。

女子高生のスカートは自分が持っているスクールバッグで少しだけたくし上げられた。

 電車から降りた俺は、すかさず自分の写真フォルダをチェックする。

女子高生の少しだけたくし上がったスカートと太ももが写っていた。

「よしっっ!!」

俺は思わずガッツポーズをした。周りの目が気になってすぐに平静を装ったが。

 実験としては、犯罪級だが、俺はスマホを構えていない。別に犯罪は犯していない。この写真を見られたところで、下着が写ってる訳でもないからギリセーフだろう。


 早速、会社で藤田さんに試してみよう。

藤田さんは今日も可愛い。なんとか、俺の彼女になってくれないかな。告ってみたところで断られるのが関の山だろう。そしてその後、同じ部署で仕事がしにくくなるだけだ。

なんて考えてたら、当たって砕けられない。こうして、念写で盗撮していた方が平和というものだ。

 

 あ、藤田さんがこっちを向いてにっこり微笑んだ。俺にか?俺にだよな。

微笑む藤田さんに微笑み返した。と、後ろから「おはよう」と声がした。

振り返ると、千葉が藤田さんに微笑みながら挨拶をしていた。

 お前にかよ。

「五十嵐君もおはよう。」

朝から、クッソ爽やかでやがる。

「お…おはよう…」

 俺の前を通り過ぎる千葉がやっぱり浮いている。しかも俺よりちょっと浮き方が大きい。1cm位だろうか。千葉の足元に釘付けになっていると、

「五十嵐君もだよね。どこまで出来るようになった?」

と聞かれ、俺は驚いて目が泳いでしまった。

千葉は俺の答えも聞かずに笑いながら行ってしまった。


 気を取り直して、藤田さんのスカートをめくることに全力を注いだ。

藤田さんのスカート、出来るだけ上までめくれろ。めくれろ。めくれろ。

と、廊下に出てきたクソ課長が、寄りにもよって俺の可愛い藤田さんのおヒップをなでやがった。クソ課長の手でスカートがめくれた。5cm位めくれた。俺は嬉しかった。けど、クソ課長の野郎、これは完全なセクハラだぞ。

「課長、やめてください。」

藤田さんは泣きそうな顔で課長にそう言っている。

俺は、こらえきれず課長に近づいて行った。


「課長、それはセクハラですよ。やめてください!」

そう、キッパリと言ったのは千葉だった。さすがのクソ課長もバツが悪そうに執務室に戻って行った。


「千葉さん、助けて頂いてありがとうごいます。今度、お礼させてください。」

と藤田さんが頬を赤らめながら言っている。

 くっそぅ。本当だったら、あれは俺のセリフだったのに、千葉に先越された。今、藤田さんと向かい合ってるのは俺のはずだったのに。


 俺は自席についてスマホの写真フォルダを確認した。

よしっ!藤田さんの太ももだ。写ってる。とりあえず、怒りをそれで抑える事しか出来なかった。


次回の更新は未定です。すいません。

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