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第06話 狩りの時間


手にいれたアダムスの太刀の試し切りにモンスターを狩りにいくことにする。

街の周辺にはモンスターはあまりいない。

凶暴なモンスターが出現してもすぐにギルドが依頼を出し冒険者が倒してしまうからだ。


その為、街より少し離れたところまで行かないとモンスターはいないので準備をするために一度自宅へ戻る。

ポーションや携帯食料などを戦闘の邪魔にならない分だけ持って行く。

街を出ると広大な平原が目の前に広がり、その奥には森がある。


その森が今回の目的地だ。

平原を抜け森へ入る。

早速モンスターが見つかった。

アリゲイトリザードというモンスターだ。

四足歩行で肉食、全長は2m程あり、横にも大きい。

鋭利な牙で攻撃し、噛み付くと体を横に何回転も回し噛み付いた箇所を破壊する獰猛なモンスターだ。

表皮は黒くかなり固い為、簡単には倒せない。

狩るには技量が必要となるのだが、その技量がない俺は何回も刺突し討伐してきた。

だが今はアダムスの剣がある。


アリゲイトリザードは俺がいる方向と反対を向いており、まだ気づかれていない。

気づかれないよう、ゆっくりと近づき太刀を抜く。

上段に構え、硬い表皮の中でも最も硬いが一撃死させることができる頭部へ狙いを定める。

一気に間合いを詰め、斬りつける!!!


頭部を一刀両断する。即死だ。まるでぷるぷるのスライムを斬るかのような手応えだった。


「アダムスの太刀、これ凄すぎる。アリゲイトリザードを一撃だなんて!」


もし斬れない場合はスキル筋力上昇(マッスルアップ)を使わないといけないと考えていたが杞憂であった。

倒したアリゲイトリザードに近寄り魔石を剥ぎ取る。

モンスターの体内には魔石があり、依頼をこなすときなんかはこの魔石が討伐証明の代わりとなる。

他にもギルドに持っていけばモンスターによって値段は違うが買い取ってもらうことができる。


「この調子で狩っていくか」


今まではアリゲイトリザードを倒すのにも一苦労していたが、今は違う。

武器一つでここまで狩りが変わること実感し、アダムスの太刀の凄さを再確認したところで


「でもこれも超幸運(フォルトゥナ)のおかげだよな・・・ そうだ!?」


そういえばパーティーを組んでいたときタタラが言っていたことを思いだす。


「最近森でプラチナムスライムを見つけたっていうやつがいた。まあすぐに逃げられたらしいが。俺も探しにいってくかなー」


と探しにいったらしいが見つけることはできなかったらしい。

プラチナムスライムはまあ滅多に遭遇することができない激レアモンスターで魔石はかなりの高値で取引され、

倒すとものすごい多くの経験値がもらえるというスライムだ。

だが逃げ足は早く森の中で逃げられたら追うことは難しい。

アリゲイトリザードの表皮とは比べものにならないくらい硬く、そして弱点を的確に攻撃しないと、倒すことはできない。弱点の場所は1体1体違うと言われている。



「ふふふ、超幸運(フォルトゥナ)を使ったら見つかるかな?そんでこのアダムスの太刀なら....」


にやついてしまう。実践してみるしかあるまい。


超幸運(フォルトゥナ)】発動!!


さて今から10分か見つかるかな?


・・・・・


周囲を探索するものの中々見つからない。

腕時計を見る。超幸運(フォルトゥナ)の残り時間はあと半分程か。


1日3回しか使えない内の貴重な1回だ。

カジノで1回使ってしまっているので今使ったのを入れると残り1回しか使えない。

是が非でも見つけたい。


そう願っていると少し遠くにキラキラと白金に光る物体が視界に入る。

じっと目を凝らすと,,,,,


「えっ!?あれプラチナムスライムだな」


キター。さすがのスペシャルスキルだ。運が良すぎる。

逃げられると厄介だ。俺の間合いに入るよう音を立てないように細心の注意を払い近く。


間合いに入れた。念には念をだ。

筋力上昇(マッスルアップ)】発動!!


力が漲ってくる。

まだスライムはこちらに気づいていない。

というか一切動かない。眠っているのか?


太刀を構え...斬る!!!


プラチナムスライムは真っ二つになった。


「よっしゃああ!やってやった!」


喜びの咆哮が自然と出た。

瞬間


LEVEL UP

LEVEL UP

LEVEL UP

LEVEL UP



LEVELが上がるのは感覚で分かる。


いやまて??何回 LEVELが上がったんだ?。

ステータスカードを即座に見る。

驚いた。LEVELを見ると23から45に上がっているじゃないか



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