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第03話 いざスキルの力を試しに


本屋でもらった本を読むとそれはスキルの書という伝説の書物だった。

その本は読むと光りを発し、スキルを俺に授けると光りの粒子となり消えてしまった。

超幸運のスキルを手にいれた俺は早速ステータスカードを確認する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

NAME:ジル・ラクス | JOB:魔法剣士 | LEVEL:23


SKILL

火球 (ファイアーボール)   ・筋力上昇(マッスルアップ)

土の壁(アースウォール)    ・魔法付与(マジックエンチャント)(火)

魔法の矢(マジックアロー)


SPECIAL SKILL

超幸運(フォルトゥナ)

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SPECIAL SKILLという欄が増えている。

超幸運のスキルの詳細を見る。



超幸運(フォルトゥナ)

-超幸運状態になる

-使用制限アリ 一日三回迄

-使用制限アリ 一回につき持続時間は十分間


とまあこんな内容だった。

う〜ん状態系のスキルなのかな? 俺は魔法や剣技のスキルがよかったのだが。

ていうか超幸運状態になる?抽象的すぎてよくわからん。まあ運がめっちゃ良くなるということなんだろう。

そして使用制限がある。使いにくいスキルと見るか制限がある分強力なスキルと見るか。

まああの伝説のスキルの書で手に入るスキルなんだから凄いんだろうけれども。

使ってみるしかないな。

そんなことを考え


「このスキルが本物なら...... ふぅ〜 明日試しに行くか」


「カジノに!!」



興奮と期待を胸に、その時ばかりはパーティーをクビになったことを忘れ即座に眠りについた。




翌日


起床後早々に朝食、着替えを済ませカジノへ向かう。

到着するとカジノの開店時間より前だったので待つ人々の列に並ぶ。

待っていると後ろのおっさんに話しかけられた。


「よお兄ちゃん見ねえ顔だな」


そのおっさんは歯がなく死んだ目をしていて、こんな朝っぱらから酒を片手に持っていた。


「あぁどうも。今までカジノには二回しかきたことなくて、朝並ぶのも初めてなんですよ」


ニコリと満面の笑みで答える。


「そうか。ええかここは“でっどおああらいぶ”や。生きるか死ぬかの場所や。まだ若いねんから程々に遊ぶようにしとくねんで?」


やはり風貌通り頭がいかれてるんだろうか?と思ったが中々の常連そうだ。

色々聞いておいても損はないだろう。


「にいちゃん、あそこで叫んでる奴見てみ」


おっさんが指をさした方を見る。

するとそこにも少し汚い風貌のおっさんがいた。


「今日は俺の誕生日やから勝たせてくれよーーーー!!!」


とカジノに向かって叫んでいる。

するとおっさんが教えてくれる。


「あいつはな万年誕生日ってゆうあだ名で呼ばれとる。ああやってカジノに誕生日ってことをアピールして勝たせて貰おうと思っとる汚い野郎や。ちなみに勝ってるとこは誰も見たことがない」


間髪入れずに


「あっちも見てみ」


今度はまた違う方向を指差す。その方向を見ると


「今日は角の台が俺を呼んどる、ガキリスクで万枚やっ!」


とこれまたカジノに向かって叫んでるおっさんがいた。


「あいつはな角っこオカルトって呼ばれとる。謎のオカルト理論でカジノのありとあらゆる角台に座りよる。ちなみに勝ってるところは誰も見たことない」


ここには普通の奴はいねぇのか?

ちょっと怖くなってきたんだが。

おっさんと話しをしているとカジノが開く時間になった。


「おっちゃんはなにで勝負するんだ?」


なにかの参考になるかもしれない。そう思って聞くと


「ん?儂か? 儂はただの並び屋や。 あっほらきたきた。あれが儂のお客さんや。 おーいお客さんこっちや! だいぶ前取れたやろ。おおきにやでー。 ほんならにいちゃんまたな!」


ええぇぇぇぇーーーーーーーー

でっどおああらいぶ?生と死の場所とかイキってた癖にただの並び屋!??。

しかも並んだ報酬100Z(ゼニー)っておっちゃんそれでいいのかー?

絶対に搾取されてる。おっちゃん死んでまうでー



と朝から濃い体験をしたことに少し疲れを感じつつ、

いざカジノへ!!


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