英雄に憧れる2人の子供06
次の日も その次の日も
アデルとリディの稽古が行われていた
アデルとリディを見て人々が何を思うのかは分からないが
・・・
街の雰囲気はどんどん変わっていった
孤児院の子供達も街のごみ拾いや人々に挨拶を始めてたり
大人と混じって スライム退治をする子も現れた
大人達も負けてはいない
スライム退治なら俺でも出来ると 私でも出来ると
ギルドには新米の冒険者希望が殺到していた
もちろん 初心者ではスライムを安全に倒すことが出来ない
ギルドはなるべく安全に倒せるように 講義を全員に受けさせた
ギルドと領主は装備の貸し出しを行うことにした
冒険者が増えれば増えるほど 街は活気に満ちてくる
どんな魔物でも倒せば エネルギーが 素材が手に入る
食べれる魔物を倒せる冒険者が増えれば 飢える者が出なくなる
どうすれば 安全に魔物を倒せばいいのか
どうすれば 安全にレベル上げが出来るのか
魔物の解体方法は 素材の有効利用方法は
街の人々は団結して皆で考え行動を始めた
5歳の子供に出来て 俺に出来ないってことはない 私に出来ないってことはない
人々は口癖のように呟く
孤児院の子供達も 何か出来ることがあるっと
助けてもらうだけでなく 自らが行動する
小さなことでもいい
役に立たないことなのかもしれないが
自分で考え 人の真似をして 指示をして貰い 行動を始めた
ショウとヒナタは変わっていく街を見て思い知った
アデルとリディは英雄であると
光を希望を与えたのだと
自分達がやりたかった 光と希望を人々に与えたのだと