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最強

「はぁ..」


ゲンマの攻撃が赤ローブに当たる瞬間、ゲンマには確かにため息が聞こえた。まるでゲンマの攻撃が期待外れであるかのようなため息だった。

そしてゲンマが攻撃を当てたと確信した瞬間、ゲンマの体は空中に浮いていた。


「えっ!?」


攻撃が当たったと確信していたゲンマには何が起きたのか全く理解できなかった。

ゲンマの体はそのまま勢いが落ちることなくダンジョンの天井に叩きつけられた。


「がはっ..」


完全に勝負あり。ゲンマは赤ローブに一撃も食らわせることのできないまま体中の筋肉を動かせなくなった。もちろんゲンマの攻撃自体の反動もあるがそれに加えて相手に何かされたことは明白だった。


体を動かせずそのまま地面に落下したゲンマは最後の力を振り絞って顔を上げた。


「あ..姉貴..」


「やっと気づいたか..おせーよ。それになんだ?さっきの攻撃は。前回会ったときに教えたザコ攻撃じゃねーか」


ぶっきらぼうな話し方は相変わらずであった。

それにしてもゲンマの全力攻撃をザコ攻撃というあたり、前に会ったときよりさらに凶悪になっているらしい。


「いやザコ攻撃って..前に会ったときは最終奥義って言ってじゃないか」


「最終奥義ってのは日々更新されるんだぜ。はぁ..こんな情けない弟を持った覚えはないんだけどな」


ファルナはそう言って指をパチンと鳴らした。するとファルナの横に空間のゆがみができた。


「空間魔法..」


空間のゆがみからはさっき倒したはずの黒ローブが出てきた。


「ゲンマ!紹介するぜあたしの旦那だ。職業は魔王だ」


たった一行の紹介のはずなのに情報量が多すぎて処理しきれない。


「え?..はっ?」


アホみたいな面で言葉を失うゲンマ。そこに追い打ちをかけるように黒ローブがローブを脱いで軽く頭を下げた。


「まぁあいさつはその辺にして..」


ファルナが魔王のほうに目線を送ると魔王は空間魔法を使ってダイヤモンドをゲンマの隣に寝かせた。


「ほれ、フルポーションだ」


ファルナが胸元のポケットからビンを取り出し、中身を2人にかけた。すると先ほど動かすことができなかった体がみるみる軽くなった。


「フルポーションって..そんな伝説級のものどこで手に入れたんだよ」


「あっ?天然ものなわけねーだろ。自作だよ自作!」


「いや姉貴にそんな繊細な調合ができると思わないんだけど..まぁそれよりリコはどこに行ったんだ?姿が見当たらないんだが」


「はぁ?何言ってんださっきからずっとここにいるだろ」


ファルナはそう言って体を反転させると、背中にべったりとリコが張り付いていた。


「えっいつから?」


「最初からだよ。というかダイヤモンドはまだ起きないのか?ゲンマといい修行不足が過ぎるんじゃねーの

?..ほれ起きろ」


ファルナはそう言いながら寝ているダイヤモンドの頬をぺちぺちと叩いた。


「う..うーん。はっ!ゲンマ様!えっ!?ファルナ様!?なぜここに」


「なんだ?寝ぼけてんのか?まぁ説明はゲンマするからまず現状を把握しろ」


ファルナがそういったのでゲンマはダイヤモンドに自分の把握している情報を話した。


「なるほど..いろいろ腑に落ちないところはありますがこれ以上話を中断するのは悪いですので再開してください」


ゲンマの説明にいろいろ疑問点があるようだったが大まかな流れはわかったようでダイヤモンドは後ろに下がって話を聞くことに専念してくれるようだった。





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