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ルビーがリーダー

家に着くとルビーが買っておいてくれた野菜をしまっているところだった。リビングではフラーレンがソファにもたれ掛かって休んでいた。


「おいフラーレン、リコたちは?」


「あーゲンマさんおかえりっす!リコちゃんたちは寝てると思うっす」


上半身だけ軽く起こしてフラーレンが答える。


「まぁサーヤとアリスは緊張してたからしょうがないか」


「仕事は決まったんすか?」


「決まったぞ。2人とも余裕で合格だった」


「まぁそうでしょうね」


それだけ話すとフラーレンはソファに寝っ転がり始めたのでダイヤモンドに食事の準備ができたら呼んでくれと声をかけて自分の部屋に向かった。


ドアを開けるとベットでロリっ子3人が気持ちよさそうに寝ていた。せっかく用意したんだから自分の部屋で寝ろよと思ったが特に俺が横になるというわけでもないので本棚から読みたい本を取り出し昨日サーヤとアリスが寝ていた客室に向かった。


客室には脱ぎ散らかされているアリスの服ときれいにたたんであるサーヤの服があった。それぞれの性格が出ていて面白かった。アリスの服をたたんでサーヤの服の隣に置き、椅子に座って読書を開始した。



集中して本を読んでいると肩を叩かれた。


「ゲンマ様ごはんできましたよ!」


どうやら本に集中しすぎてルビーが呼んでいる声が聞こえていなかったらしい。


「あぁすまんすぐ行く。本を置いてから行くから先行っててくれ」


ルビーにそう言ってから自分の部屋に入る。当然ロリっ子3人はもういない。本を置いたところで窓際に見覚えのない封筒が置かれていることに気が付いた。


「んっなんだこれ?」


封筒を開けて中身を見ると魔法陣の書かれた紙が1枚入っていた。この魔法陣の術式だと俺の魔力をここに注ぎ込むことで発動するものだろう。時間もかかりそうなので食事の終わった後で1人の時間が取れたらやることにして、紙をポケットにしまいリビングに向かった。


リビングでは早く食べたくて仕方がないリコ両手にフォークとナイフを持って早くしろと言わんばかりに圧をかけてきたのですぐに席に着き、食事を始めた。


食事をしながらルビーとフラーレンに明日からの予定のことを話す。


「明日からなんだが俺とダイヤモンドはダンジョンに潜るからルビーとフラーレンはサファイアを連れてユリさんの指示に従ってくれ。暫定的にルビーをリーダーにしてクエストをやってもらう。クエストはユリさんが適切なものを選んでくれるから心配ない。4~5日は戻らない予定だからその間、家のことは2人に任せるから好きに使ってくれ」


「ダンジョンに行かれるんですか?ずいぶんいきなりですね」


「最近俺らは育成に回っていたから戦闘感を取り戻すためだ。全員がSランクになれば今より高難易度のクエストを受けられるからな。そうなると俺らの1つの判断ミスでパーティが全滅することもある。だから修行みたいなもんだ」


「へぇ~ダイヤモンドさんとイチャイチャダンジョン攻略ですか。うらやましいっすね」


「いや、言い方悪いな!少なくともお前が思っている展開はないと断言できる。それよりもお前らのほうが心配なんだが。まぁクエスト選ぶのがユリさんだから心配はないと思うがイレギュラーが発生したらルビーの判断で中断してくれ」


「わかりました。他に何かやっておくことはありますか?」


「そうだな...3人がお互いのことをよく知ることだな。特にフラーレンは最近入ったばっかりで2人との連携も最初は難しいと思うからクエストの前によく話し合って、相手の得意なことと苦手なことを把握したほうがいいな」


「そうですね。やはり相手のことを知っていればかなり安心して自分の戦闘に集中できますし、一度3人で話し合ってみます」


「あぁそうしてくれ。あと留守中のリコたちの面倒も見てくれたら助かる」


「はい、大丈夫ですよ。むしろゲンマ様達がいない間はこっちにほぼ住み込みの状態にしようかと考えていたところです」


「そうか、まぁフラーレンも手伝ってくれるだろうし部屋は適当に使ってくれ」


「わかりました」


とりあえず俺とダイヤモンドがダンジョンに潜る準備はこれで整った。一応リコにもどうするか聞いておく。


「おいリコ、お前はどうする?家にいるでもいいし、暇だったらルビーたちについて行ってもいいぞ。ただ戦闘中は手を出さないって約束するならだけど」


リコは口の中のものを飲み込み、少し考えてから答えを出した。


「ゲンマについていく」


全然俺の話を聞いていない。それどころか新しい選択肢を勝手に生成し、しかもそれを選ぶというタチの悪さである。


「お前話聞いてた?今回は俺とダイヤモンドの感覚を取り戻すために行くんだからかなり危険なとこに行くんだぞ。お前のお守りをしながらやってたら時間が足りないんだよ」


「じゃあまもらなくていい。じぶんのちからでついていく」


そこから俺はどうにかリコがついてこないようにあの手この手で説得したがそんな努力も実らず、結局なし崩し的に同行を認めることになった

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