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フラーレンも?

家に着き、ドアを開くとリビングでサーヤとアリスとリコが話していた。実際会話しているのはサーヤとアリスだけでリコは2人の質問があった時に一言二言返すだけだったが三人の間に特に違和感を感じなかったのでこれが三人の会話スタイルなのだろう。邪魔しても悪いので気配を消して自分の部屋に向かった。


部屋に戻り、着替えているとドアがノックされたので急いで服を着て返事をした。


「入っていいぞ」


返事をするとすぐにフラーレンが入ってきた。


「お邪魔するっすよー。ちょーとお願いがあるんで叶えてもらえますか?」


「普通は聞いてもらうところから入るんじゃないのか?」


「そうっすねじゃあ聞いてください。実は私もランクアップしたいんすよね。それでこのことはやっぱりパーティのリーダーであるゲンマさんに相談したほうがいいと思ったんですがどうっすか?」


「まぁランクアップすること自体は問題ないがどうしていきなりしたくなったんだ?」



「んーまぁ気分っすね」


「ランクアップに対する思いが軽いな!?」


「冗談っすよ。本当の理由はパーティの平均ランクが私のせいで落ちるのが気に食わないっす。これでも私意地っ張りなんでパーティ内で最下位にいる状況に満足できないんすよ」


「なるほど。そういうことならサファイアの試験が終わったらフラーレンの試験も申請しとくよ。まぁ二人とも実力はほぼSSランクだから落ちることはないと思うけど油断はするなよ?」


「了解っす!じゃ申請の方よろしくっす」


フラーレンは要件が終わるとすぐに自分の部屋に戻っていった。


「フラーレンが意地っ張りだったのは意外だな...」


何も考えていなさそうに見えてちゃんと考えていることに関心しながら俺は今の話をダイヤモンドに話しておこうと思い、ダイヤモンドの部屋に向かった。




ダイヤモンドの部屋のドアをノックするも反応がない。部屋にはいないみたいだ。リビングにいるのかと思い、向かっていると風呂場に明かりがついいていたので入浴中のようだ。リビングで待っていようと通り過ぎようとすると勢いよくドアが開いた。ダイヤモンドが入浴を終えて出てきたのだと思い、話しかけようと風呂場のほうを向くとそこには下着姿のロリっ子三人組がいた。面白いことに三人とも違う反応をした。

まずリコだが一緒に風呂に入ったことがあるため特に焦らずに俺のことをぼーっと見つめていた。

次にサーヤは少し恥ずかしがってタオルを体に巻き付け、顔を真っ赤にしていた...かわいい。

最後にアリスだがこいつはただのバカだった。焦って手に持っていたズボンを穿こうとして足がもつれて床にオデコからダイブして動かなくなった。しかも俺から逃げるように穿こうとしたため今の態勢は尻をこっちに突き出している。

なんとなく気まずくなった俺は髪をしっかり乾かしてから出て来いと言って、脱衣所のドアをゆっくり閉めてからリビングに向かった。


リビングにつくとさっき三人が話していたところにダイヤモンドが座って書類を見ていた。俺の気配に気づいたダイヤモンドが書類から目を離し、俺のほうを見た。普段つけていない眼鏡がダイヤモンドの知的さを最大限に引き出している。ずっと見ていたかったが気づかれてしまったので話を始める。


「フラーレンのことで相談があるんだが今大丈夫か?」


「はい、問題ありません。フラーレンのことで相談となるとランクのことですか?」


眼鏡を取りながら俺の話したいことをズバッと当ててきた。さすがである。


「あぁあいつも意外とプライド高いみたいでな。自分がパーティのランクを下げるのが気に入らないんだとよ」


「まぁうちのパーティは全員意地っ張りですからね」


「向上心があるのはいいことだ。ルビーも...それにお前もな」


「気づいていましたか。結構気づかれないように気を使っていたのですが」


「周りの奴らのレベルアップに一番感化されるのは昔からだからな。強くなることに文句はないから無理のない程度に頑張ってくれ」


「わかりました」


「それでフラーレンの件だが実力でいえばあいつもランクアップは余裕だと思うんだがお前はどう思う?」


「そうですね。まだ直接戦闘を見たわけではないので何とも言えませんが聞いている話によるとスキルなしでAランクってところですかね。スキル入れたら十分にSランクで戦えるレベルだと思います」


「だよな。この前のヒドラ討伐の時の余裕さからしてたぶんバフ、デバフなしでAランクの実力だな。もしかしたら希少スキルだから向こうのギルドに隠していたのかもな」


「スキルを隠していたっていうのはあるかもしれませんね。ゲンマ様も私もレアスキルはギルドに申告していませんし、ギルド側も冒険者の情報は開示義務があるから無理に聞いてきませんからね」


「そうだな。そしたら暇なときにでもフラーレンのランクアップ申請書を作っておいてくれ」


「わかりました。しかしサファイアとフラーレンがランクアップで来たらいよいよゲンマ様が前に話していた最低ランクがSランクのパーティが完成しますね」


「やっとパーティとして完成するな。これで伝説級クエストを攻略できそうだ」


「伝説級クエスト...確かゲンマ様は一度攻略されていますよね」


「姉貴と二人でな。しかも最後方は俺は気絶していたから姉貴のおこぼれをもらった感じになるけどな。しかもあの姉貴も攻略後は1か月間寝込んだくらいだから他の伝説級クエストもかなり凶悪なクエストであると考えていいだろう」


「現在ギルドで確認されている伝説級クエストはゲンマ様達がクリアしたのを合わせて9個ですよね?」


「あぁ、しかも伝説級クエストはそれぞれ難易度が違い、姉貴と俺がクリアしたクエストは下から二つ目の難易度だった。あれの上があると思うと正直ゾッとするな」


「下から二つ目の難易度でお二人が苦戦するとなるとしばらくはうちのパーティでは手が出せませんね」


「しばらくはあいつら三人の基礎力を今のダイヤモンドと同じくらいになるまで上げることを目標としよう。たぶん今のダイヤモンドがクエストに挑んだ時の俺と同じくらいだからそこまで基礎力を上げられれば死ぬことはないだろう」


「ルビーはともかくサファイアが私のレベルに追いつくまでにはまだしばらくかかりそうですね」


「いや意外と早いかもしれないぞ...フラーレンが入ってきたことによってサファイアもルビーもかなり気合が入っているからな。それにフラーレン自身もかなりの負けず嫌いだろうし三人で高めあえば成長スピードはどんどん上がる」


「となると私も気を抜いていられませんね」


「まぁ張り切るのはいいけど前回みたいにダンジョンに潜りっぱなしみたいのはなしな」


「ではゲンマ様にお相手を頼むしかなさそうですね」


「おう、それならいつでもいいぞ」


「楽しみにしていますね」


ダイヤモンドもさらにやる気を出してくれた所でロリっ子三人組がリビングに入ってきた。


「ゲンマーもう眠いー」


サーヤが目を擦りながら近づいてきたので抱き上げて部屋に向かった。アリスもリコも眠いのかうつらうつらしながら俺の後についてきた。客用の部屋に大きいベッドがあるのでそこに三人を案内するとサーヤとアリスはすぐに寝付いた。しかしリコはベッドに入らず、部屋から出て行った。


「おい、リコどこ行くんだ?トイレか?」


「もうねる」


それだけ言い残して俺の部屋のほうに向かって歩いて行った。どうやら寝る場所は俺の部屋と決めているらしい。せっかく1人で寝れると思っていたのでリコの首根っこを掴み、俺の部屋に向かうのを止める。


「待て待てお前もこいつらと寝るんだよ。俺は一人で寝るんだから」


「ここはせまい」


「俺のベッドより広いしそこに寝てるのは二人合わせても俺より小さい子供2人だ。むしろ快適だろう」


「...アリスはいびきがうるさい」


とにかくあの二人と寝たくないらしい。


「はぁ..わかったよ俺のベッドで寝ていいから先寝てろ。俺は風呂入ってくるから」


「おやすみ」


リコは満足したように俺の部屋に入っていった。俺はリコが部屋に入ったのを確認してから風呂に向かい、ゆっくりと身体を温めた。部屋に戻るリコがベッドを独占していたが端の方に寄せて十分に自分のスペースを確保してから就寝した。


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