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バカなのはゲンマ...これで計画通り

長いこと空いてしまいましたが更新できました。これからもよろしくお願いします。

幼女2人を連れ、家に着いたのは日が完全に暮れて夕飯時になってからだった。


「ゲンマ様夕飯はどうしますか?作るとなると食材を買いに行かなければならないのですが」


「ならフラーレンたちも連れてどっか食べに行くか。ちょっと呼んでくるから待っていてくれ」


背中からアリスを下ろして家に入る。リビングには誰もいなかったので2人とも部屋にいるのだろう。部屋に向かっているとフラーレンの部屋から話し声が聞こえる。不思議に思い、ドアをノックするとフラーレンが返事をした。


「はーい。ちょっと待ってくださいねー」


どうやら中で何かしているらしい。ドアの外で待っていると1分くらいたってからドアが開いた。


「誰っすかー?あぁゲンマさん帰ってたんすね。おかえりなさい」


「今帰って来たところだ。何かしてたのか?」


「あーリコちゃんとお話ししてたっす」


そう言ってフラーレンは部屋の椅子のほうを見た。俺も目線をそっちに動かすと椅子にちょこんとリコが座っていた。


「ふーんリコと何話してたんだ?あいつ口下手だから会話にならないと思うが...」


「そんなことないっすよ?たぶんゲンマさんは急かし過ぎなんすよ。ゆっくりとしたペースならそれなりに会話できたっすよ」


「そうか、今度やってみる。それより今日は遅くなったから外に食べに行こうと思うんだが一緒に行くか?」


2人を食事に誘う。すると気づいた時にはリコが足元でズボンを握っていた。


「お前は相変わらずだな」


そう言ってリコの頭を撫でる。今日一日サーヤと過ごしていたからついうっかり子ども扱いしてしまった。マズイっと思ってリコの表情を確認するとリコは少し驚いた顔をしていたがすぐにいつものやる気のない顔に戻り玄関の方に向かっていった。


「怒らせちゃったか?」


「そんなことないと思うっすよー今のはたぶん照れてましたね」


「照れる?なんで?」


「さぁー?なんででしょうかねー。それより早くいかないと店閉まっちゃうっすよー」


フラーレンはそう言って俺の手を引いて玄関に向かった。


リビングでリコに追いつき玄関を開ける。


「遅いよーゲンマーおなかすいたー」


サーヤが頬を膨らませて文句を言ってくる。とてつもなく可愛い。そんなことを思っているともも裏のあたりに激痛が走った。


「いってえ!なんだ!?」


後ろを振り返るとリコがいない。そしてフラーレンは苦笑いをしていた。そしてフラーレンは俺に近づいてきて、耳元でほかの誰にも聞こえないように理由を教えてくれた。


「さすがにリコちゃんがいるのに他の子に目移りしてたら怒っちゃうすよ」


えーなにそれめんどくさい。あいつ無愛想なのに嫉妬とかすんの?だるくない?


「あとゲンマさん早くこのかわいい子たちの紹介してほしいっす!!」


フラーレンなんかテンション高くない?まぁ紹介するけど...


「えっとさっき俺に話しかけてきたほうがサーヤでもう一人のほうがアリスだ」


「サーヤちゃんにアリスちゃんっすね。私はフラーレンっすよろしく」


ここ3人は自己紹介が済んだので早くリコも紹介して店に向かいたい。なのでフラーレンの後ろに絶妙に隠れているリコを引っ張り出しサーヤとアリスの前に差し出すと


「「リーちゃん!!」」


2人が同時に叫んだ。ええっ?リーちゃんって...リコのことだったの!?


ちょっとみんなを連れて先に店に行っててくれとダイヤモンドに伝え、リコを連れて家に戻る。


「お前あいつらと知り合いか?」


「...うん」


「昼過ぎは家にいたか?」


「...いない」


「何してた?」


「...」


「何してた?」


「...ひみつ」


「...」


「...」


「...はぁ、まぁいいやだいたい理解できたわ。とりあえず飯食ってからだな」


リコはから情報を得ることはできなかったが今日起こったことはだいたい理解できた。たぶんリコはあの2人と一緒に暮らしていた。姉気が面倒を見ていたのだろう。だけど姉貴が追われる身になってリコは俺の家に来た。だからあの2人は孤児に戻った。でも2人だけじゃ生きていけないからちょくちょく様子を確認していた。それで今日俺が出かけたことを知ったリコは俺の監視を依頼することによって2人に報酬を渡すことにしたのだろう。

リコのやっていることは悪いことではないし、あの2人にとってはとても助かることだっただろう。


店に向かいながらリコに話しかける。


「お前なりに考えた結果なんだろうがさすがに素人の尾行に俺が気づかないわけないだろ。お前やっぱりバカだよなー」


少し煽ってやるとリコはむっとした顔をして俺に聞こえないようにボソッと何かを呟いたが何を呟いたのかは俺には聞こえなかった。

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