幼女に懐かれた..
更新できなくてすいません。これからも週1回ペースくらいになると思いますが是非読み続けてください。
質問を始めようとするとアリスが口を挟んできた。
「ちょっとサーヤ!あんた.「バインド!!」むぐぅ」
危うく口止めされるとこだったので魔法で話せなくしておく。そして質問タイムが始まった。
「リーちゃんって誰なんだ?」
「リーちゃんはリーちゃんだよ?」
リーちゃんについては本名が分かりそうになかった。なので今度は俺たちをつけていた理由を聞くことにした。
「サーヤ達はなんで俺たちをつけてたんだ?」
「えぇーとね..なんでだっけ?」
「いやそれを俺が聞いてるんだけどね...まぁいいや。もうつけてくるなよ?」
どうやら大した情報は持っていなさそうなので諦めて立ち去ろうとすると、
「なんでついて行っちゃダメなの〜?」
サーヤが不思議そうに聞いてきた。
「いや誰だって後ろからこっそりつけられたらいやだろ?」
「こっそりじゃなきゃいいの?」
え〜なんでそんなに俺たちと一緒がいいの?でもこの年の子を連れ回すのは世間体的にまずい...
「ついてきたらダメだよ!親が心配するでしょ?」
この年の子ならこれで追い返せるだろうと思ったがサーヤから重い返答があった。
「サーヤもアリスも両親ともいないよ?」
「「えっ?」」
ダイヤモンドと声が被った。親がいない?俺は少し考えてから気になることを質問した。
「親がいないなら君達は今どうやって生活しているんだい?」
「えっとね今はリーちゃんが定期的にお仕事くれるから生活はできるの!あっ思い出した。リーちゃんからゲンマたちを観察するお仕事をもらったんだ!」
どうやら親がいなくても生きていけるのはリーちゃんと呼ばれている奴のおかげらしい。そいつがなぜ俺たちの行動を把握したいのかわからないがとりあえずこの2人に害はないと判断し、アリスのバインドも解除した。
バインドから解放されたアリスは呆れていた。たぶんサーヤが情報を全て話してしまったためだ。
「サーヤ...あんた情報を流しすぎるとリーちゃんが仕事くれなくなるよ」
「えっ!?...リーちゃんはそんな意地悪しないもん!」
2人が話している隙にダイヤモンドとその場を立ち去ろうとする。すると、
「「待って!!」」
2人の幼女は俺の両足に抱きついてきた。
「あぶねぇ!...なんだよいきなり」
倒れそうになりながらも必死に踏ん張ってなんとか体勢を持ち直した。
「サーヤはゲンマについて行くー!」
「あんたのこと観察してないと報酬もらえないからついて行くわ!」
えぇ〜なにこの状況...でもこいつらの雇い主の狙いがわからないまま連れて行くのは気が引ける。ダイヤモンドに相談すると今のところ敵意はないから連れて行っても大丈夫じゃないかと言われたので連れて行くことにした。
「2人ともついてきてもいいが静かにしてるんだぞ」
そう言って4人でポーション屋に向かうことにした。
ポーション屋に着くと店に迷惑をかけないようにサーヤとアリスは外で遊ばせておくことにしてダイヤモンドと2人で店に入った。店の中には専門店なだけあってあらゆる種類のポーションが置いてあった。解毒系のポーションに関しては全ての毒に対応できるんじゃないかと思うくらい種類が豊富だった。
いろいろ見て回っていると奥から50代くらいのおじさんが出てきた。
「いらっしゃい。何か探しているなら言ってくれれば持ってくるよ」
かなり親切そうな人だったのでさっそく目当てのフルポーションがあるか聞くとおじさんはかなり真剣な顔に変わり、
「あるかどうかは別にしてなにに使うのか聞いてもいいかい」
かなり警戒心の強い低い声で用途を訊ねてきた。
俺たちは悪用する気は無いので素直に答えた。
「俺たちは冒険者でこれから先フルポーションが必要になってくる。一応このギルドカードを見れば身分も証明できるが」
そう言ってギルドカードをおじさんに渡した。おじさんはカードを受け取るとすぐに顔が変わった。
「あんたもしかしてファルナさんの身内か?」
姉貴がダイヤモンドに教えた店なので姉貴とはそれなりの関係を築いていると思ったがこの反応から察するにそれなりの関係だけではないらしい。
「ファルナは俺の姉貴だ」
そう言うとおじさんの警戒態勢は完全に解かれた。
「ふぅ..なら安心だな。どこから情報が漏れたのかここ最近フルポーションを欲しがる奴が多くてな。しかも犯罪者やら転売屋やらのタチの悪いのばかりで困っていたんだ。疑って悪かったな」
「いえ、むしろフルポーションの流通が適切な形で行われているのを確認できて安心しました。悪用されるとかなり厄介なものですからね。それよりおじさんはなんで姉貴と面識があるんですか?」
「あぁそれはフルポーションの作り方を教えてくれたのがファルナさんのだからだよ。
3年ほど前にファルナさんが初めて来店した時になポーションの質の良さを褒めてくれてな。その時は初対面で上から目線でムカつくやつだと思ってたんだかそれからしばらく通ってくれるようになって仲良くなったんだ。
それである日いきなり店のドアを突き破って店に入ってきて1枚の紙を渡してそのまま走り去っていった。その時渡された紙にフルポーションの作り方が書いてあったんだ」
姉貴がフルポーションの作り方を?姉貴は確かに規格外の強さを誇っているが座学系は苦手だったはず...となると姉貴と一緒に行動している奴がいる?そいつがフルポーションの調合方法を生み出したのか?姉貴と共に行動できる奴...そんな奴思い浮かばない。
俺はその場で考え込んでしまった。




