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ランク昇格相談会

ギルドから帰宅してまず着替えることにした。部屋に戻り普段着に着替え、疲れたのでイスに座って休んでいるとドアがノックされた。

コンコン!


「入っていいぞー」


「失礼します」


「ダイヤモンドか、フラーレンは?」


「ちょっと大事な話なので先にお風呂に入ってもらいました」


「そうか..ならリコ!これからダイヤモンドと大事な話だからフラーレンと一緒に風呂入ってこい」


ベッドでゴロゴロしているリコを起こして脱衣所まで連れて行った。脱衣所に着くとリコが服を脱ぎ始めたので俺は部屋に戻った。戻る途中フラーレンの声が聞こえたがまぁ女同士だし大丈夫だろうと思い無視した。

部屋に戻るとダイヤモンドが立ったまま待っていたのでイスに座るように言って、俺はベッドに座った。


「で、どうしたんだ?」


「はい、サファイアのランク昇格についてです。先ほども話しましたが今日のクエストはルビーとサファイアの2人でやってもらいました。サファイアは1人で前衛をこなせていたのでSランクに昇格させてもいいのではないかと思いまして」


Sランククエストの前衛を1人でこなせるならSランクに昇格させても問題はない。サファイアはいつも自信がなさそうに戦っていたが今日1人で前衛をやったことによって自信をつけただろう。


「まぁサファイアは前から実力だけはSランクレベルだからな。ダイヤモンドが進めるなら昇格させて問題ないだろう。昇格申請書お願いしてもいいか?」


「わかりました」


「あと俺からも1つ相談があるんだが」


「珍しいですね。なんですか?」


「フラーレンのことなんだが、あいつも一緒にSランクに昇格されても大丈夫そうなんだ。ヒドラを1人で余裕で倒していたしな。実力で言えばルビーと同じくらいだ」


「私は実際に見ていないのでなんとも言えませんが、ゲンマ様が問題ないと見るなら彼女も昇格申請を出していいと思います」


「そうか、なら悪いけどフラーレンの分の申請書も頼んでいいか?」


「はい、大丈夫ですよ。申請書の提出はいつにしますか?」


「そうだな...明日申請して明後日のクエストを昇格試験にしてもらうか」


「それだとルビーは明後日やることが無くなりますね。ルビーだけ休みにしますか?」


「いや、昇格試験は2人を連れてダイヤモンドが行ってくれ。ルビーは俺と別のクエストに行く」


「そうですか、わかりました。では今日中に申請書を書いてしまいますね」


「あぁよろしく」


予定が決まり、一息ついたところでドアが開いた。そして全身濡れたままのリコが裸のまま何も持たずに入ってきた。


「あっ...お前濡れたまま出てくるなよ!てかフラーレンはどうした?」


「たおした」


ダイヤモンドはバスタオルを取り出し、びしょ濡れのリコを拭き始めた。


「えっ?倒したって?」


「...おふろでのびてる」


「...ダイヤモンドちょっと確認してきてくれ。拭くの代わるから」


ダイヤモンドは頷いて部屋を出て行った。ダイヤモンドが出て行くとリコは俺の方に寄ってきて、太ももの上に座った。

体の方はダイヤモンドが拭いてくれたので濡れているのは髪だけだった。なので俺はリコの髪を風魔法とタオルを使って乾かしてやりながら注意した。


「お前、家の中を裸でウロウロするのやめろよ。他の人に見られたら大変だぞ」


するとリコが俺の目をじっと見つめながら呟いた。


「しっと?」


「...何言ってんだお前。バカなのか?勘違いしてるみたいだから言っておくが、お前をこの家に住まわしているのは姉貴の娘だからだ。それ以外の理由は全くない。それに俺は胸が小さいやつに興味はない!わかったら早く服を着ろ、この魅力0のロリっ子が!!」


ちょうど髪も乾いたのでリコを太ももの上から追い出した。リコは若干頬を膨らせながらも素直に服を着た。服を着たリコがベッドに横になったので入れ替わるよう俺は部屋を出た。


フラーレンの様子が気になったので脱衣所に向かった。すると脱衣所でタオルを体に巻いてダイヤモンドに回復魔法をかけられているフラーレンがいた。意識があるみたいなので話しかけてみた。


「おいおい何があったんだ?」


するとフラーレンは体を起こし、さっきの出来事を説明してくれた。


「いやーリコちゃんがいきなり風呂に入ってきたんで興奮して全身撫でまわしてたら雷魔法で攻撃されたっす」


「それは自業自得だな」


俺はリコが悪いと決めつけていたが悪かったのはフラーレンの方だった。いくら同性とは言え裸のまま全身撫でまわされたら手を出してしまうだろう。


「ほどほどにしとけよ。リコが相手じゃ殺されかねないぞ」


「それは大丈夫っすよ!あの子たぶんいつも手加減してるっす。触った瞬間エグい量の魔力が漏れ出したんすよ。あっこれは死ぬかもと思ったらその魔力を一旦引っ込めて、魔力を制限して攻撃してきたっす」


確かにそれは完全に手加減している。てかフラーレンが死を覚悟する魔力量ってだいぶやばくね?それって駆け出しの冒険者とかだったら魔力出して威圧するだけで気絶するレベルじゃん。これから気をつけよう。

そう決意したところでフラーレンも治療を終えたので部屋に戻り寝ることにした。


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