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ノートと10円
教室から出ていって10分くらいで彫霧は戻ってきた。
そして自分の席へ座った。
「あの…大丈夫、なのですか?」
氷未が心配して声を掛けるもやはり何も反応しない。
「あの・・・・・ノート、見せましょうか?」
「・・・10円でいいか?」
拍子抜けした表情の後に氷未はくすりと笑った。
「お金なんていりませんよ。その代わり私とお友達に」
全て言い終わる前に氷未の机の上に10円玉を置いた。
「ちょっと!まだ話の!」
そして机の上からノートを取った。
「ぷぅ!」
氷未が頬を膨らませるも彫霧は一切リアクションをしない。
というか見てすらいなかった。
ただひたすらノートを写していた。
少しして移し終わったためノートを返した。
そして時間は過ぎ1時間目が終わった。




